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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.157 子どもたちに、どうか、紙の本を!~後編~
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 先月のコラムを読んだ息子が「レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』と同じことをいっているね」とメッセージを送ってきました。
 私はこの『センス・オブ・ワンダー』という本を30年くらい前に読みました。ですから、もしかしたら、頭のどこかに残っていたのかもしれません。というわけで、今月のお薦めの本の一冊は『センス・オブ・ワンダー』にしました。

 初めてこの作者の本に出会ったのは30年以上前、息子が生まれてまもなくのころでした。本のタイトルは『沈黙の春』。DDTを始めとする農薬などの化学物質の危険性を、鳥たちが鳴かなくなった春という出来事を通して訴えた作品です。
 どういういきさつで、この『沈黙の春』という本に巡り合ったのかは忘れてしまいましたが、この本がきっかけでレイチェル・カーソンを知り、『センス・オブ・ワンダー』との出合いがあったのでした。
 この本には、毎年、夏の数ヶ月を、彼女の姪の息子ロジャーと過ごしたメーン州の海岸と森、そして、その情景と自然に触れたロジャーの反応が詩情豊かな筆致で綴られています。
「センス・オブ・ワンダー」とは「神秘さや不思議さに目を見張る感性」であり、まさに先月のコラムの最後に私が述べていたことと同じでした。そして、私が書いたその文章を読んで、息子がレイチェル・カーソンの書いたこの本のことを引用してくれたことは、私にとって最高の喜びでした。

 あらためて気づいたのですが、このコラムのメインタイトルであり、テーマでもある「体で感じる・心が育つ」とは、まさに私がこのコラムを書き始めたときから一番伝えたいことでもあったのでした。
 さらに嬉しいことがもうひとつ。先月のコラムを読んで私の考えに賛同してくれた人が、コラムの内容を自分のブログで紹介してくれたのでした。彼の名前は西 竜之介君といって、私の過去のコラムにも登場してくれています。以下にそのブログの一部を引用しますね。

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「生きる力とは」

 児童文学作家原田京子氏のコラムを覗くと、HAPPY WORKSの大切にしている考えや想いに似た投稿をしていたので紹介します。投稿の内容は、原田氏の読んだ本のレビューでした。その中で、「スマフォやタブレットなどの長時間の使用は子供の成長に悪影響を及ぼす」などが書かれていました。

 HAPPY WORKSでは、スマフォなどのタブレットは使用しません。それは様々な理由がありますが、その一つに子供との関わりを多く、対話や活動を通して成長をしてほしいからです。タブレットからの情報も大切ではありますが、職員からの経験値のある情報や活動などに真の価値があり、そのリアルな説得力のある情報が子供達に良い影響があると考えるからです。

 また、コラムの最後には、こう書かれています。
「タブレットの画面ではなく、自分の手で実際に草木に触れ、鳥や虫の声を耳で聞き、そしてさまざまなことを自分の頭で考えることができる。これからの未来は、そんな大自然の中で地に足のついた子どもたち、本当の意味での『生きる力』を持った子どもたちが、賢く生き残れるのではないか、私はそう思っています」。 
 まさにHAPPY WORKSが求める理想の“生きる力”像です。以前のブログでも記しましたが、HAPPY WORKSでは戸外活動の時間にたくさんの自然体験を取り入れています。夏は海川、冬は山、というように。

 その偉大なる自然の中での活動が一人一人のブレないカラダを作り上げ、一人一人のブレないココロを築き上げ、そして、生きる力を養っていけるものだと信じています。まさに原田氏の意見に完全一致します。

そんな原田氏。実は僕の知り合いなのです。というより、友達の母ちゃんなのです。“原田氏”なんて呼んだこと一度もありません。僕の小学校1年生の時から付き合い。もう25年くらいの付き合いなのです。常に前向き、社交的でポジティブな方で、たまたま道端で偶然会った時もハグをくれる優しき母ちゃんなのです。そんな友達の母ちゃんの息子は僕の親友であるヒロト。

もう画像からもバシバシ伝わる“生きる力”感。生きる力が漲(みなぎ)りすぎている正装したクマさんみたいな昔からの大切な仲間です。さて、今週も子供たちとの時間を大切にし、楽しくワクワクな時間を作っていけるよう頑張ります◎

「HAPPY WORKS」のブログ
http://blog.livedoor.jp/happyworks001/archives/26218062.html


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 西君は、「HAPPY WORKS」という「放課後等デイサービス・児童発達支援事業」を行っています。こんなふうに、子どもたちの健やかな成長を願って真剣に取り組んでいる存在があるのは、子どもを持つ親たちにとって本当に有難く心強いことだと思います。

 コロナ禍の今、様々な価値基準、判断基準が変わりつつある不安定な社会状況の中で、子どもたちが「生きる力」を育んでたくましく成長していくために、私たち大人は、もう一度原点に立ち返って、子どもたちにとって何が大切で、何が必要かを、あらためて考える必要があるときなのかもしれません。

2021-03-01 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/
「彩木瑠璃の心の筋トレ」 http://blog.livedoor.jp/saikiruri/ 
「巴里アパルトマン生活を夢見て」 http://blog.goo.ne.jp/saikiruri


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