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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.48 「継 続 は 力 な り」
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
「大好きなことをみつけること」「ひとつのことをずっと続けること」。
 結局、大切なことはここに行き着いてしまうのだなあ、といつも思います。私のこれまでのコラムを振り返っても、何度となくこの二つのことがテーマとなっています。
 ある特定のヨーグルトが、インフルエンザ予防に有効であるということで、今、街からいっせいにこのヨーグルトが消えています。以前にも、バナナが店頭から消えたことがありました。もう長いこと毎朝、バナナとヨーグルトを食べている我が家では、バナナが店から消えたとき、本当に困りました。お店の方が、「バナナがダイエットにいいとかで、最近では、店に出すとすぐに売り切れてしまうんです。」本当に申し訳なさそうにそうおっしゃいました。でも、その現象も数ヶ月も経たないうちに終わりました。今度はヨーグルトです。でも、きっとまた、数ヶ月も経たないうちにまた元に戻るでしょう。

 こんなことがあるたびに、いつも思うことがあります。「○○が○○に良い」という情報を耳にして、それを取り入れても、おそらく大半の人が途中で挫折してしまいます。それは、人づてで受動的に得られた情報であるということに原因があるのだと思います。ヨーグルトにしてもバナナにしても、続けている人は、それが体にいいという情報がテレビで流される以前からそれを口にしています。自分でそうしようという意志の元に、ずっと続け、体にいいということを自分の体で実感しているからです。結局、続けられる意志のある人が、ずっと続け、望んだ結果を得ることができるのです。「自分自身で選択して決めた」ということが、何かを継続していくための大きな力となるようです。

 私は、幼い頃から半ば強制的に書道とピアノを習わされました。絶対音感が身についたこと、ご祝儀袋に毛筆で名前が書けることなど、メリットはありましたが、「書道」も「ピアノ」も続けたいという意志はありませんでした。書道展などで最高位の賞をいただいても、それほど嬉しいという気持ちが湧かなかったのは、「やらされている」という思いがいつも付きまとっていたからでした。
 ただ、いえることは、やらされていると思いながらも、10年以上は続けることができたこと。その中で何かしら達成感を味わっていたこと(ピアノで好きな曲を弾けるようになったことや、書道で最高段位まで到達したこと)。そのことによって、私は、「続けるという行為によってもたらされる何か」を学習することができたのであり、おそらくそれが一番の成果ではなかったかと、今になってようやく思えるのです。

 ありがたいことに、勉強に関しては、まったく強制されなかったので、つらい受験勉強の経験もなく、学習塾に通うこともありませんでした。そして、高校を卒業するまでほとんど勉強をしなかった分、私は大学に入学してからたくさん勉強したという記憶があります。それは、「心理学」という魅力的な学問に出会ったからでした。その心理学という学問への思いは捨てがたく、ふたたび「大学院」で心理学の勉強を再開したのは、40歳を前にしてからでした。こんな風に考えてくると、自発的に自分の意志で見つけたものにこそ、私たちは継続しようという意志を持つことができるのだという気がしてなりません。そして、それはやがて、「天職」という形で死ぬまで続いていくのだと思います。
「窓をあけて九州」という番組があります。先日、熊本の「民話の語り部」の女性が紹介されていました。小さい頃、おじいさんの昔話を聞くのが大好きで、それが原点となり、民話の採集を始め、現在までに100以上のお話を記録し、それを小学校や公民館などで聞かせています。最初、家事に支障が出るからと反対していたご主人も、今では、その熱意に打たれて応援に回っています。「自分の好きなことを見つけ」「それを続け」「それが人を幸せにする」それはまさに「天職」といえるでしょう。「100歳になっても続けたい」そう語るその女性の顔は本当に輝いていました。
 私にとって、「書くこと」それは「天職」につながると信じています。まだまだ生きるための糧とするほどの大きな形にはなっていませんが、きっと死ぬまで書き続けるだろうと思っています。そんな「大好きなこと」を見つけられたことが私にとってなによりの幸せであり、それを続けることができる環境にいられることを心から感謝したいと思っています。

 話は変わりますが、先日、書店から一冊の本を買ってきました。「読むだけで心がラクになる22の言葉」(フォレスト出版)という本田健さんの書かれた本です。「ユダヤ人大富豪の教え」を始めとして、本田健さんの著書は数え切れないくらいありますが、これらの本に共通していえることは、「人間の本質的な心理をついている」「人間にとって大切なことは何か?ということが、心の底から納得できる」「読んだ後、なんだか温かい余韻が残る」ということです。ことに、この本は、「フワッとあなたを抱きしめてくれるメッセージ」とブックカバーの帯にもあるように、心がざわついているとき、なんだか落ち込んでいるとき、不安になったとき、など、誰かにそばにいて欲しい、そんなふうに思っているときに読んだら、きっと、心が救われる気がするでしょう。とくに「あなたに苦痛をもたらすのは、あなたの思いだけ」という本田健さんが大好きな言葉を目にしたとき、先月のコラムにも書いた「体は入れ物であり、そこに『何を入れるか』つまり『どんな人になりたいか』は自分自身で決めることができるということ」という、私がいつも感じていることを、「まさにそのとおりだよ」と肯定してもらえたようで本当に嬉しくなったのでした。そして、極めつけは「傷つくなら、それは愛ではない」というアメリカの心理学者、チャック・スペザーノの言葉です。「見返りを求めている間は本当の愛ではない。愛は無条件です。」こんなふうに、たくさんの珠玉の言葉が、この本のあちらこちらに散りばめられています。

 さて、先月の終わり、社会人になった息子が、久しぶりに帰省しました。その息子いわく、「最近のコラム、なんか最初の頃にくらべると、ずいぶん内容が変化してきてるよね。なんていうか、スピリチュアルな内容になってきてる気がする」
 このコラムは48回を数えますが、最初から読んでくださっている方も、息子と同じようなことを感じていらっしゃるかもしれません。それは、私自身が、このコラムを書き始めた頃と、現在とでは、かなり変化をしているからでしょう。どんなふうに変わってきたのだろう。私は、2005年から2010年までの日記をあらためて開いてみました。
「誰に出会ったか?」「どんなところに行ったか?」「どんなことを感じたか?」「どんな言葉に感動したか?」「何を決心したか?」「これからの目標は?」「将来の夢は?」そこには様々なことが書かれていました。コラムのヒントになった出来事も、たくさん記されていました。コラムの内容がスピリチュアルな方向へと変化していく過程も垣間見えました。面白いと思ったのは、年々、驚くほどに変化をしているということでした。様々な人や本との出会いが、私の生き方に影響を与えているのでした。
「読むだけで心がラクになる」私も、子育てをしているお父さんやお母さんを始めとして、誰もが「読んだらフッと癒される」ような、そんなコラムを書いていきたい、あらためてそう思いました。

2012-02-06 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)

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