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No.58 『引き寄せの法則』で確実に夢を実現するには? |
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原 田 京 子 (
児童文学作家
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9月のコラムで、私は、「海外への一人旅」を実現するために、資金作りを始めたことを書きました。これまで漠然と考えていた海外への一人旅でしたが、その旅が、「いつかは行かなければならない場所への旅」であるとわかったとき、私は、本格的に旅の計画を始めました。行き先はイギリスとしました。たくさんある国の中からイギリスを選んだのは、それがピーターラビットの作者であるベアトリクス・ポターがその生涯を暮らした国であり、J.K.ローリングがハリーポッターを生み出した国であるからです。そして、なにより、いつかは行きたいなあ、漠然とそう考えて、これまでいろいろと調べていたからでした。
しかし、今、その思いが現実となり、「行きたい」ではなく「行く」と決まったとき、この計画が大きく動き出しました。そして、驚くべきことが起こったのでした。
資金作りを始めたのが9月。旅立ちのときが来年の春の予定なので、あと半年しかありません。その半年で、私は資金をためなければなりません。私は、以前このコラムでも書いていた「半分の法則」にしたがって、貯金を始めました。計画通りにいけば、半年後には必要な資金の半分ほどを貯めることができる予定ですが、どうしてもあと半分が足りません。そんなときに、思いもよらぬことが起きました。まさに、その足りない分の金額が、私のもとに引き寄せられることになったからでした。私は、これらの一連の出来事を振り返りながら、まさに「引き寄せの法則」が実現したことを感じました。
引き寄せの法則によって、自分の引き寄せたいものを引き寄せる、それはたくさんの人が実現し、その詳細を書物にしたためています。でも、引き寄せたいと思っても、そう願った人がすべて、自分の引き寄せたいものを引き寄せられるわけではありません。だから、引き寄せの法則を知っている人でも、その大部分が、「そんな簡単なものではない」と思っているはずです。「引き寄せたいと思うものをそんなに簡単に引き寄せられたら、誰も苦労はしない」そう思っていることでしょう。
実際にそうなのです。「引き寄せの法則」を確実に実現するためには、ある条件が必要になってくるのです。私はこれまで、いくつもの自分の夢を実現してきたことはこれまでのコラムでも書いてきましたが、それらの夢を描いていた当時は、「引き寄せの法則」など、まったく知りませんでした。ただただ夢を実現させたいと願い、そのための努力も惜しみませんでした。つまり、自分自身は意識していないけれども、私が知らないところで、「引き寄せの法則」が働いていたことになります。そして、それらの夢の実現と、今、これから実現しようとしている夢には、ある共通の法則が存在することがわかったのです。その共通の法則とは、
1.夢が私利私欲の範囲にとどまらないこと
2.夢の実現によって、たくさんの人が幸せになれること
3.実現のためにたくさんの手助けしてくれる人も引き寄せること
4.実現のために毎日何らかの努力をすること
というものでした。
つまり、たくさんの人が、その夢の実現にかかわり、それが自分自身の喜びや幸せだけにとどまらないこと、そのことが引き寄せの法則を確実に実現させる大切な法則だったのでした。だから、今現在、夢を実現させたい、そう思っている人は、その夢がこの四つの法則にあてはまっているかを、もう一度検証してみてください。そうすることによって、さらにその夢の実現を引き寄せることができると思います。
さて、私がこの原稿を書いているころ、息子は沖縄にいました。東京で広告関係の仕事をしている息子は、7月くらいから仕事が猛烈に忙しさを増し、家に帰れない日も続きました。その仕事もようやく一段落し、半年遅れの夏休みを沖縄で過ごしているとのことでした。
この息子、小さい頃から大変な野生児でしたが、そうなったのにはわけがあります。私は小学校の教師をしていましたが、体を壊して仕事を辞めました。その時はすでに結婚していましたが、教師を辞め、病気が治っても、なかなか子どもに恵まれませんでした。結婚6年目にしてやっと生まれたのが息子でした。可愛くて、可愛くてたまりませんでしたから、ひと時も目を離すことができません。なにかあったら、そう思うと、心配でたまらなかったからです。しかし、そんな私に夫がいいました。
「この子になにがあったとしても、決して君のせいではない。だから、そんなふうにつきっ切りでいなくてもいい。どんなに24時間いっしょにいたって、何かが起きるときには起きるんだから。もっと、自由に、ほったらかしにするくらいでちょうどいい。」
夫のその言葉は、私を本当に楽にしてくれました。それからは、自由奔放な子育てが始まりました。おかげで、息子は悪ガキのガキ大将。型にはめることができないほどに心身ともに規格外に育ちました。そして、ランドセルを卒業する頃には、親元を離れ、中学、高校、大学と、年を経るにつれて、住むところも遠く離れていきました。
私が息子を産んだ頃は、「一人っ子はかわいそう」そういわれることもよくありました。だからこそ、私は、「友達作り」ということに関しては、人一倍心を注ぎました。そのおかげあってか、息子は、親元を離れることで学んだ社会性をフルに活かし、たくさんの友達に恵まれています。血のつながった兄弟はいないけれども、兄弟以上に仲の良い友達が日本全国にたくさんいるのです。そんな息子を見るにつけ、彼がもし夢を実現したいと願ったならば、きっとたくさんの友達が彼の夢の実現にかかわってくれるだろうなあ、そう思えてきます。
息子がこんなふうにたくましく育ったのも、子育てを始めた頃の、あの夫のひとことのおかげだと心から夫に感謝しています。そして、私もようやく完全に子育てを終え、本当の意味で子離れができ、こうして、「海外への一人旅」を計画することができるようになったということです。
※写真は「街で出会った可愛い女の子達」
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2012-12-03 更新 |
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著者プロフィール |
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)
【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
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