ミテンの本棚 > 宮崎、歴史こぼれ話 | ||||||
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![]() 江戸時代、竜ヶ脇では雨乞祈祷が行われた記録を示すと、 「寛政6年(1794)6月20日、白髭竜ヶ脇にてご祈雨」 「寛政9年(1797)閏7月5日、白髭竜ヶ脇にてご祈雨」 「寛政10年(1798)6月24日、尾鈴ならびに竜ヶ脇にてご祈雨」 「寛政11年(1799)6月21日、尾鈴で祈雨速水が差し越す、竜ヶ脇へは小田勘解由が差し越す」 「文化元年(1804)6月19日尾鈴へ内田主水、竜ヶ脇へは速水が雨乞いのため差し越す」(※1) ![]() 今回竜ヶ脇で実施された竜神祭を報告する。湖水での雨乞祈祷は「宮崎、歴史こぼれ話(124)雨乞祈祷が行われた水沼神社」で報告済み。 令和3年1月19日、川南町白髭神社の竜神祭・不動明王祭に同行させて貰った。祭りが行われるのは竜ヶ脇という神社の西方3km離れた山中にある滝、神事は滝壺脇で斎行された。 ![]() ![]() 竜神祭りは恙無く終わり、今年の夏稲作には潤沢な降水があることが約束され、豊作は間違いないと明るい心で帰途に就いた。 【資料】 白髭神社は川南町大字川南字白髭に鎮座、伊邪那岐命、猿田彦命など祭神とする。創立不詳。江戸時代は白髭大明神と称し社領4石5斗を給う。明治初期多賀神社と称するが昭和6年白髭神社と改称した。竜ヶ脇には不動明王を祀り神事では般若心経、不動明王真言を奏上、神仏混淆であるのは修験宗興福寺という神宮寺があったからである。 白髭神社の滝は最も上が竜神祭が行われた滝、続いて斜度45度位の二の滝、その下に三の滝があり全長200mの滝という。 |
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2021-03-23 更新 | ||||||
著者プロフィール | ||||||
前田 博仁(まえだ ひろひと) 昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、 (県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、 (県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員 ![]() 『近世日向の仏師たち』(鉱脈社) 『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社) 『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他 【共著】 『宮崎県史 民俗編』 『日之影町史』 『北浦町史』 『日向市史』 『みやざきの神楽ガイド』 |
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