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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.39 飫肥藩士の江戸下り(1)
前 田 博 仁 ( 宮崎県民俗学会副会長 )
 万延元年(1860)、義氏という人物が江戸藩邸から江戸下りしている。家柄や身分は分からないが、同道した者との関係から中小姓クラスと推察できる。実家は城下から40キロ程離れた清武にある。中小姓は禄高が20石から40石、飫肥藩では中堅の武士である。日記に松田恕右衛門、井野忠左衛門、伊東直記、壱岐玄仙などの人物が出てくる。これらは文政13年(1830)の分限帳に出ている。30年の隔たりがあり身分が違っていることも考えられるが、文政13年の段階で、松田恕右衛門は相談中で130石、井野忠左衛門は祐筆で20石、伊東直記は用人格で350石、壱岐玄仙は医師で五人扶持銀1貫6百目である。なお同道した落合貢・井上百助らの名は記載されていない。恐らくこれらは年若く家臣として藩のために働く年齢に達してなかったのであろう。
 この江戸下りの一行は足軽・人足など含めて17人、東海道の各河川で川止めに再三合い、さらに大名行列数組と鉢合わせ川越えに苦労しているが、割増料金を出して舟や荷駄を得ている。

川止め 
4月28日 雨天
 今朝6時過ぎ戸塚(神奈川県)出立。馬入川滞りなく越す。大磯宿へ午後3時頃到着するが酒匂川が出水。4、5日通行止めになっており、今日ようやく川明けになったという。然し今日の雨でまたまた通行止めとなった。やむを得ず当宿中村屋吉左衛門宅へ止宿。
 長州様、一柳佐渡守様にも当宿へ止宿。
 今日、二条御番、酒匂川明けのとき、家来並びに長持ち等流したということで川留り。
4月29日 曇時々晴れ
 今日も酒匂川明けず、同所止宿。
5月朔日 曇時々晴れ
 今日も酒匂川明けない由。川は左程出水してないようにあるけれど、一昨日、二条御番の一件があったことから明けないということ、仕方なく止宿致す。
5月2日 雨天
 今朝6時頃酒匂川が明けたと7時頃大磯宿へ知らせがあったので、直ちに準備して大磯宿8時頃出立。昼前酒匂川まで行ったところ、長州様、織田山城守様その外、これまで足止めされていた諸家中が集まり川越え大混雑。川端で手間取るが、ようやく増賃を出したことで解決、午後2時頃荷物など渡したところでまた川留め、一緒に下向していた落合貢殿、拙者家来1人並びに人足1人、門川岩人殿家来1人が川越出来ずに内川留りとなった。拙者どもは小田原宿小嶋屋市右衛門宅へ宿をとった。(意訳)
 川止めにより大名行列数団体と一緒になり、川越えは舟や人夫の取り合いで大混乱となる。需要と供給のバランスが崩れ川越え人夫らは割増し料金を請求、飫肥の一行はそれに従っている。人夫たちの強かさがみえる。
2013-02-26 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
1942年宮崎市生まれ 宮崎大学学芸学部卒 県内小学校、宮崎県総合博物館、県文化課、県立図書館、宮崎市生目台西小学校校長等歴任、定年退職後きよたけ歴史館館長
現在、宮崎県民俗学会副会長、清武町史執筆員、県伝統工芸審議会委員

【著書】
『鵜戸まいりの道』(私家版)
『歩く感じる江戸時代 飫肥街道』(鉱脈社)
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史 民俗編』
『北浦町史』
『日向市史』
『角川日本地名大辞典 宮崎県』(角川書店)
『郷土歴史大事典 宮崎県の地名』(平凡社)
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