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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.22 参勤交代に御殿医が付き添った
前 田 博 仁 ( 宮崎県民俗学会副会長 )
 文久3年(1836)6月、飫肥藩主の帰邑に従った門川祐縄淡心という侍医の記録がある。飫肥藩には十数名の藩医がおり、文政13年(1830)の飫肥藩分限帳によると、門川家はその筆頭で5人扶持銀3貫300目を給されている。門川姓の侍医は1名であることから門川祐縄淡心はこの家系のものと思われる。
 日記は藩主の起床時刻と検診から始まり、発駕時刻そして小休、昼休憩の場所と止宿地、本陣主氏名の記載が主である。

 26日、天気好し。殿御診察。今日昼12時頃お供揃えで御発駕。午後4時頃急に小休止となり周福寺で休まれ、その後品川本陣まで駕籠から出られ品川で一宿された。御機嫌好く本陣に着かれたので喜ばしいことであった。
 27日、天気好し。御診察。今朝8時過ぎお目覚め、治療などをする。食事後本陣を出立され、釜屋春左衛門の本陣に止宿された。
 29日は、保土ヶ谷本陣に支障があり神奈川宿に止宿する。この日、藩主は午前中歩行された。夜、藩主が寝付けない様子だったので夜10時から様子を診た。

 この帰邑で藩主は至って健康であった。朝の「御診」だけで他に藩主の健康に関する記述は無かった。江戸を発って3日目、神奈川宿で藩主が寝付けず朝まで診たという既述があるが旅の疲れがでたのであろう。尤もこの日は朝の内藩主は歩かれていることから、それも災いしたのかもしれない。

 日記の中に「御診小坂君」と記載されたところが数か所あることから、医師は淡心だけでなく複数が随行していることが分かる。
 7月29日は雨天で一行は伏見に逗留、午後非番となったので外出の許しを得て三条橋に出かけ妓楼で飲酒、8月5日伏見から川舟で大坂へ下るが、御殿医淡心は御座舟へ乗るよう指示されている。舟に乗るなど通常と異なる場合は藩主の側を離れてはいけないのであろう。6日大坂では非番であったため暇をもらい外出、買い物をして黄昏時分に帰宅した。また、翌7日は午後の非番を利用し薬を買い求め金1両2分2朱と銭200文を支払っている。現在の貨幣価値で21万円余か。
2011-11-02 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
1942年宮崎市生まれ 宮崎大学学芸学部卒 県内小学校、宮崎県総合博物館、県文化課、県立図書館、宮崎市生目台西小学校校長等歴任、定年退職後きよたけ歴史館館長
現在、宮崎県民俗学会副会長、清武町史執筆員

【著書】
『鵜戸まいりの道』(私家版)
『歩く感じる江戸時代 飫肥街道』(鉱脈社)
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史 民俗編』
『北浦町史』
『日向市史』
『角川日本地名大辞典 宮崎県』(角川書店)
『郷土歴史大事典 宮崎県の地名』(平凡社)
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