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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.16 船旅時の入浴
前 田 博 仁 ( 宮崎県民俗学会副会長 )
 東海道巡行中藩主は毎晩風呂入っているが、航海中は船中に施設がないので入浴はなし。たまたま入港した湊に入浴施設があると藩主も家臣も上陸して風呂に入った。

 天保14年(1843)4月、藩主の食事方として参勤交代に随行した加藤治助は、4月26日から5月朔日まで蒲江(大分県)に滞船しているが、28日の記述に「湯浦仰せいだされ候、替る替る下船した」とある。5月4日三机(愛媛県)に入港するが、ここでは7日まで滞船、6日の日記に風呂に入ったことを記している。湯浦とは風呂屋がある港ということ、下船して入浴に行くのである。(『日南市文化財調査資料集第三十五集』「海陸日帳」)

 飫肥藩の参勤交代供奉は300人程度、これらを一度に入らせることはできないので替る替る船を降りたことが分かる。4月22日飫肥出立だから蒲江での入浴は4日ぶり、三机での入浴は蒲江から7日たっている。

 入浴料金は如何ほどであったのか。随行した門川談心という飫肥藩御殿医の日記に記述してある。

「文久3年(1863)8月18日、順風にて七ツ時過(午後4時過ぎ)上ノ関湊入船にあいなり候。その後湯の浦仰せ出だされ候間、当浦問屋右衛門宅へご家老をはじめ、入湯三百文づつ、風呂後酒差し出し申され候」(「東海道御発駕日記」)

 佐賀関の問屋右衛門宅で入浴、代金は300文であった。300文は東海道の旅籠賃で上の部類に当たる。現在の貨幣価値に換算すると約1万円、高い! しかし、「風呂後酒差し出し申され候」とあり、入湯だけの料金ではなく風呂から上がった後飲食があったのでその料金が含まれている。

 毎日入浴する風習は結構新しく自宅に風呂があっても毎日は沸さず、風呂を焚かない日にたまたま汗をかくような作業や仕事があった場合は、近所に貰い湯することが昭和30年代前半頃まであった。江戸時代、武士階級でも毎日風呂に入ることはなかったと思われる。
 江戸時代少し前、宮崎城主上井覚兼は遠来の重要な客には風呂を沸かし入浴をすすめ、それを御馳走と言っている。
2011-08-09 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
1942年宮崎市生まれ 宮崎大学学芸学部卒 県内小学校、宮崎県総合博物館、県文化課、県立図書館、宮崎市生目台西小学校校長等歴任、定年退職後きよたけ歴史館館長
現在、宮崎県民俗学会副会長、清武町史執筆員

【著書】
『鵜戸まいりの道』(私家版)
『歩く感じる江戸時代 飫肥街道』(鉱脈社)
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史 民俗編』
『北浦町史』
『日向市史』
『角川日本地名大辞典 宮崎県』(角川書店)
『郷土歴史大事典 宮崎県の地名』(平凡社)
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