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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.10 川を渡る
前 田 博 仁 ( 宮崎県民俗学会副会長 )
 江戸時代、旅の途中川を渡ることは頻繁にあった。川に橋が架かっていることは稀でどのようにして渡っていたのか。

 宮崎市加江田、江戸時代そこには鵜戸神宮往還が通っており、鵜戸神宮や青島神社参詣の人々の往来が多くあった。加江田には加江田川が流れ天神渡(現在は天神橋が架かる)があった。「鵜戸神宮往還ニ属ス、冬月ハ単板橋ヲ架ス、春夏徒渉スベシ、渡船一艘ヲ置テ水溢ノ用ニ備フルノミ」(『日向地誌』)春から夏の間は浅い所を歩いて渡り、冬季は道板が架かっていた。ただ、増水したときのため渡し船1艘が置いてあった。この頃川を渡るのは浅いところを裾をからげ、歩いて渡るのが普通だった。ただ、冬は寒いので幅30儻さ4、5冂垢5、6m位の板(道板という)を架けた。
文化9年(1812)佐土原藩修験僧野田泉光院は鵜戸神宮往還を通っている。宮浦で栄吉という者の家に2泊し、近くの川を舟で渡して貰うが、栄吉は宿賃も渡し賃も受けとらないので泉光院はなにがしかの謝礼を渡している。渡し船は有料であったことが分かる。
 明治12年(1879)高岡の松浦徳右衛門が伊勢参宮で豊後街道(国道10号と大半が重なる)を北上、一ツ瀬川(佐土原町)で渡し賃3分2厘(約700円)、耳川(日向市)で1分6厘(約350円)、熊田川(北川町)で1分4厘(約300円)を支払っている。一ツ瀬川の渡しは福島渡と思われ、河口近くのため川幅は800m位あり渡し賃が高いのはそのためであろう。耳川の渡しは美美渡といい幅270m、深さ約13m、熊田渡は幅110m余、深さ1.5m位である。これら3か所は渡し船が2艘であった。
 
 東海道は矢矧や吉田には橋を架けたが他は江戸防衛のために架橋しなかった。天竜川や富士川、六郷川は渡船であったが、大井川や安倍川、興津川、酒匂川は渡船も許さず徒渡(かちわたり)であった。渡河は川越人足が旅人の手を引く、肩車で渡す、蓮台に乗せるなどの方法があり有料、それに川の水嵩でも人夫賃がかわった。大井川では川越人足が肩車で渡す場合、水深が腰辺りまでは48文(約1,600円)、胸辺りまで70文(約2,300円)であった。また蓮台で渡るとき一人乗り場合は人足4人、2人乗りのときは人足6人と決まっていた。
 駕籠に乗ったまま渡ろうとすると、駕籠を蓮台に乗せ6人〜8人で渡すということから、腰辺り水深の場合では9,600円〜12,800円となり、大井川を渡るのは結構大金を払わなければならなかったことが分かる。(『時代考証事典』)
2011-05-24 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
1942年宮崎市生まれ 宮崎大学学芸学部卒 県内小学校、宮崎県総合博物館、県文化課、県立図書館、宮崎市生目台西小学校校長等歴任、定年退職後きよたけ歴史館館長
現在、宮崎県民俗学会副会長、清武町史執筆員

【著書】
『鵜戸まいりの道』(私家版)
『歩く感じる江戸時代 飫肥街道』(鉱脈社)
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史 民俗編』
『北浦町史』
『日向市史』
『角川日本地名大辞典 宮崎県』(角川書店)
『郷土歴史大事典 宮崎県の地名』(平凡社)
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