| ミテンの本棚 > 体で感じる・心が育つ | ||||||
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13泊14日の、北海道と東京への旅を終えて宮崎に帰ってきました。北海道へ行くたびに自然との共生について深く考えさせられ、毎回、頭の中をリフレッシュすることができます。 さて、北海道旅行後、夫と息子がこんな手紙のやり取りをしていて、自然との共生とともに、たくさんの情報交換をしていることがわかり、コラムで公開することにしました。 ― 父から息子へ ― 「裕人へ東京では一緒に食事ができ幸せな時でした。元気で仕事をしているようで一安心。 何ができるかわかりませんが、困ったらお知らせください。 函館の方でヒグマによる死者が出ているニュースを見て、茂みをできるだけなくすことも重要だと再認識した次第です。アルファーの米山社長にお願いして、拓進の家のすべての草を刈ってもらい見通しもよくなったことで、多少はヒグマの防御になったと思っています。また、9月か10月ごろに今度はトラクターのみで草刈りをしてくれるそうなので、もっと綺麗にはなると思います。来年は、お母さんが運転して草刈りができる乗用草刈機を帯広に見に行こうと思います。 不幸中の幸いというべきでしょうが、灯油の銅線を草刈り機で切断したことで、米山社長に連絡を取ってくれ、修理し、シャワーのお湯も水も出るようになりました。支払いはいつでもよいとのことでしたが、大樹町の昼食を済ませ、支払いのために会社の方に行くと、重機等もあったので草刈りの打診をすると、できるとのことだったのでお願いもできました。多少お金はかかりますが、安くやってくれました。お父さんが草をかなり刈っていたことをほめてくれました。 十勝では、薬なしでお母さんのアレルギーによる咳も出なくて、温泉三昧でした。朝と夕方に草刈りを1〜2時間やって水風呂につかり、中華料理、寿司、イタリアン、焼肉屋の日替わり定食、広尾の昼食を済ませ、夜は簡単な食事で済ましたのですが、体重は変わらなかったのが失望です。今週の月曜日から疲れが出たのか、東京からの帰りの飛行機でうつされたのか不明ですが、お母さんがひどくはないのですが風邪をひいて医者に行き、だんだん回復し、2人とも元気に過ごしています。 父より」 ― 息子から父へ ― 「お父さんへこちらこそ! 朝食を結構昔から大事にしていることも重なり、お父さんとお母さんと朝からいい時間を過ごしてからのスタートで仕事も捗りました。 (※東京で仕事をしている息子とホテルで、二日間、朝食をともにしました) 年々熊被害のニュースが多くなっているように感じます。 あんなに熊が多い大樹(注:私たちの家がある大樹町)で事故がないことを見ると、今の所なんとか共存が叶っているのかな? 耕作放棄地が増える→山と人里の境界が曖昧になる→山かと思って進んだら急に町が現れて混乱する(熊が) 間違えて他のテリトリーに入る機会が物理的に増えるのが1つの要因だと思います。 北海道は人に合った生活環境があるのでほんとにいい場所ですね。 都会は弱さを忘れさせる事が多すぎるので、弱い自分を忘れないようにバランスをとっていきたいと思います。 家の件はほんとに助かっています!僕1人だと物理的にも厳しいので。 あの場所を今後の人生に良い影響を与える一つの拠点として育てていけたらと。 お父さんとお母さんも体と心にいいことをして過ごしてください。 p.s 風邪の回復早いのは安心しました。 裕人より」 父と息子がこんなふうに手紙のやり取りをしているのを見ると、妻として母としてとても幸せな気持ちになります。「息子が北海道に土地を買いたい」と言い出したときは、私たち夫婦にとっては想像もつかないことで、かなりの驚きでした。だからこそ、想像もできないことを実現できたのは息子の存在あってのことでした。こんなふうにして自分が関わる世界は広がっていくのだと思うと、本当に人生というのは面白いなあと思っています。まさかこの年になって、熊や鹿やキタキツネを間近に生活する経験ができるとは夢にも思わなかったし、なんといっても、広大な北海道の大自然を目の前にしたら、本当に人生観が変わってしまうのです。 これからまたいろいろとこの広大な自然の中で生活することで、さまざまな経験をするとは思いますが、そのことを可能にできるように、体に気をつけなければと思っています。 ※写真は旅行でのひとコマですが、北海道の大自然から、一転、東京では新宿の高層ビルでの宿泊でした。この対照的な滞在でいろいろと考えさせられました。 |
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| 2025-08-01 更新 | ||||||
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2007
| 12
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| 著者プロフィール | ||||||
| 原田 京子(はらだ きょうこ) 1956年宮崎県生まれ 大学院修士課程修了(教育心理学専攻) 【著書】 児童文学 『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店) 『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店) 『アイコはとびたつ』(共著・国土社) 『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート) エッセー 『晴れた日には』(共著・日本文学館) 小説 『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社) 『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社) 『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集) 『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集) 『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集) 『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集) 『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集) 『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() *********************** ※ブログのアドレス(※モバイルでは正しく表示されない場合がございます。 ) 「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/ 「彩木瑠璃の心の筋トレ」 http://blog.livedoor.jp/saikiruri/ 「巴里アパルトマン生活を夢見て」 http://blog.goo.ne.jp/saikiruri ----------------------------------------------------------------------- ![]() 『プラトニック・ラブレター』の単行本が好評で、装いも新たに幻冬舎から電子書籍化されました。 Amazonの電子書籍はこちら(外部サイトへ) 紀伊國屋の電子書籍はこちら(外部サイトへ) |
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13泊14日の、北海道と東京への旅を終えて宮崎に帰ってきました。
「裕人へ
十勝では、薬なしでお母さんのアレルギーによる咳も出なくて、温泉三昧でした。朝と夕方に草刈りを1〜2時間やって水風呂につかり、中華料理、寿司、イタリアン、焼肉屋の日替わり定食、広尾の昼食を済ませ、夜は簡単な食事で済ましたのですが、体重は変わらなかったのが失望です。
「お父さんへ
家の件はほんとに助かっています!
父と息子がこんなふうに手紙のやり取りをしているのを見ると、妻として母としてとても幸せな気持ちになります。








