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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.180 これから私がやるべきこと part2
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 今月のコラムは先月に続きます。
 2013年5月以降、つまりヨーロッパから帰国して臼蓋形成不全であるという事実を知って以降の私のコラムを見ると、その頃の私の心境がよくわかります。その頃から私は、3年間に渡って杖をつくことになります。
 自分が杖をつくようになると、自然と自分と同じように杖をついている人に目が行きます。以前は、杖をついている人に対して、手助けをしてあげようという気持ちはあっても、杖をついている人自身の立場になって考えるということはあまりありませんでした。
 しかし、自分が杖をつく立場になると、落とした杖を拾うことがどれだけしんどいことであるか、階段の段差ひとつがどれだけ大きな障害に思えるか、ドアの開け閉めのたびに杖を持ち替えることがどれだけ面倒くさいことであるか、などということがわかってきます。
 歩くことさえまともにできなくなった私は、痛みを軽減するために様々なことにトライします。あの整骨院がいいと聞けばそこに行き、また、別の鍼灸院がいいといえばそこに行き、そして、なんと極めつけは神頼みさえするのです。なんとかして今の状況を打破したい、そんな思いで必死になるのです。そして、最終的にはあきらめの境地に達します。
 人は、自分の受け容れがたい事実からは目を背けがちです。私も臼蓋形成不全という事実を本当の意味で受け容れるまでは、なんとかしてその事実から逃れたいと思いました。しかし、最終的に、私はその事実からは逃れられないと理解し、その事実を受け入れ、それにいかに対処していけばいいか、つまりはその事実と共存するためにはどうしたらいいかを考えるようになりました。
 とにかくじっとしていても始まらないこと、リハビリのためにジムに通うことが一番望ましいことはわかっていましたが、私は運動することは好きでも、たくさんの人間がいる場所に行くことは好きではありませんでした。ただ運動をするだけならいいのですが、たくさんの人間関係が渦巻く環境の中に身をおくことには嫌悪感さえありました。ことに女性が集団でいることに対しての抵抗感は半端ありません。私は悩みました。
 そんな私の気持ちを大きく変えたのが息子の言葉でした。息子は私の性格をよく知っていましたから、私がジム通いをすること(たくさんの女性たちが存在する場所に身をおくこと)に抵抗を感じていることを理解した上でこういったのです。
「お母さん、今、何をすべきか?優先順位をよく考えて」と。
 私はリハビリのためにジム通いをすべきことはよくわかっていましたから、息子のこの言葉でようやくジムに通うことを決めました。
 私はこれまでの人生でさまざまな環境に身をおいてきました。ことに、科学万博つくばでのコンパニオン生活やニューヨークでの生活は、女子だけの社会や人種のるつぼという特殊な環境の中、いかに複雑でさまざまな人間関係が存在するかを学習させてくれるよい機会となりました。
 しかし、多種多様な環境の中で生活して、そのたびに経験を重ね、さまざまな障害をクリアできても、そして、そのたびに人間的に成長していたとしても、嫌なものは嫌なのです。存在価値のない人間はいなくても、付き合う価値のない人間はいるのです。常に前向きで、ポジティブで、成長することを望み、人を幸せにしたいと考える、そんな人ばかりならいいのですが、悲しいかな、現実はそうはいかない。そんな場所でいかに自分を確立し、成長できるか? 
 しかし、背に腹は変えられないと自分に言い聞かせ、私はジムに通い始めます。トライアスロンのトレーニングをしていた頃は、とにかくレースを完走することを目標に毎日必死でしたから、1時間筋トレをし、1時間走り、1時間自転車をこぎ、1時間プールで泳ぐという過酷なトレーニングも楽しくて仕方がありませんでした。ですから、今回はリハビリと、目的はまったく異なりますが、とにかく余計なことを考えずに運動をすることに集中しようと思いました。そうして、3年間の杖の生活の後の1年近いジムでのリハビリを終えて、私は杖なしで歩くことができるようになるのでした。
 それからの私は、精力的に執筆活動を始めます。そして、年に一度は最低でも1回以上、応募した文学賞に入選し、多いときには応募した作品がすべて入選するという成果も挙げました。が、しかし、私はまたもや無理をしていたのです。ついに、頚椎ヘルニアを発症したのでした。それから半年間の治療生活が始まり、痺れと痛みで運動どころか普通の生活もままならず、私の臼蓋形成不全から変形股関節症へと移行した症状は、さらに悪化をしてしまうのでした。
 半年後、頚椎ヘルニアの症状が緩和した私は、再びリハビリのためにジムに入会します。その頃の私は、杖をひたすら拒否しました。なぜなら、以前、3年間に渡って杖をついていた私の左右の足は、筋肉量が大きく違ってきていたからです。ただ、歩くこともままなりませんでしたから、プールでひたすら長距離を泳ぎました。増えていた体重を減らすためです。とにかく股関節への負担を軽くするために週に5回、プールで2kmを泳ぐことを2ヶ月続けました。そして、3ヶ月目からはジムでのトレーニングを開始したのです。
 何事をするにも目標を設定しなければ気がすまない私は、トレーニングをする目的を探しました。40代で椎間板ヘルニアを患ったときには、リハビリのためのトレーニングでトライアスロンへの挑戦を目標にしましたが、今回の私にとってトライアスロンは不可能なので、まったく別の目標を立てたのでした。   《来月のコラムに続く》
2023-02-01 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/
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「巴里アパルトマン生活を夢見て」 http://blog.goo.ne.jp/saikiruri


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