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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.174 蔵書数が多いほど子どもの学力が高いのは何故か?
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 今月のコラムは、愛読しているPRESIDENT Online(2022/07/14付)の興味深い記事を紹介することにします。
 心理学博士の榎本 博明さんによれば、「文部科学省の調査によると、蔵書数の多い家庭ほど子供の学力は高い。子供の学力は親の年収や学歴が影響していると思われがちだが、研究によると読書習慣や博物館などの文化施設に連れて行くことのほうが重要なようだ」ということです。
 その記事の中で榎本さんはこう述べています。
「親がいつも本を読んでいる家庭で育つ子が本をよく読む子になり、親がほとんど本を読むことのない家庭で育つ子が本を読まない子になったとしても、それは親の行動を日常的に見ているためであり、親の行動が環境要因となって子どもの読書姿勢を規定していると言ってよいでしょう。このような事例をみれば、子どもが親に似ているからといって、それは必ずしも遺伝の力によるものではないということがわかります。知能には遺伝が強く関係しており、親の知能が子どもの知能に遺伝的に影響するわけですが、親とのやりとりを通して親の知能レベルの影響を子どもが受けるという意味では、親の知能は環境要因にもなっているのです。
 親の社会経済的地位や学歴は、家庭の蔵書数(家にある本の冊数)にも影響するでしょうし、読書や勉強に対する親の取り組み姿勢を自然に真似るという形でも影響するでしょう。それらは、まさに家庭環境という意味での環境要因と言えます。
 2017年に文部科学省によって実施された全国学力・学習状況調査の結果と、その対象となった小学6年生および中学3年生の子どもたちの保護者に対する調査の結果を関連づける調査報告書があります。それによると、家庭の蔵書数と子どもの学力との間にも、興味深い関係が見出されています。蔵書数の多い家庭の子どもほど、学力が高いのです。
 ただし、裕福な家庭ほど蔵書数が多いだろうし、蔵書数は親の社会経済的背景と関係しているのではないかというのは、だれもが思うことでしょう。実際、社会経済的地位の高い親の家庭ほど、つまり学歴や収入が高い親の家庭ほど、蔵書数が多くなっていました。そうなると、家庭の蔵書数の多いことが子どもの学力を高めているわけではなく、親の学歴や収入の高さが蔵書数の多さや子どもの学力の高さをもたらしているだけではないかと考えがちですが、さらにデータを詳細に検討してみると、社会経済的背景を統制しても、家庭の蔵書数と子どもの学力は関係していたのです。つまり、学歴や収入の低い層でも、高い層でも、それぞれの層の中では蔵書数が多い家庭の子どもほど学力が高いという傾向がみられたのです。こうしてみると、家庭の蔵書数が多いほど、子どもの学力が高まると言ってよさそうです。これは、子どもの学力に影響する家庭の文化的環境の好例と言えるでしょう」。
 榎本博明さんはこう結論づけます。「読書習慣が身につくかどうかには、幼い頃からの親の読み聞かせや家庭の蔵書数、親の読書姿勢などの家庭環境が影響するということです。いくら学校が読書を推進するような工夫をしても効果がない場合は、家庭環境による支援が必要ということかもしれません」。

 このコラムでも、で「読み聞かせ」の大切さについて述べています。我が家には夫と私の仕事上の関係もありますが、5千冊以上の本があります。
 私は、息子が生まれる前、お腹の中にいるときから読み聞かせをしてきました。にもかかわらず、息子は幼い頃は自分から本を読むことはありませんでした。外遊びが大好きで、学校から帰ると、ランドセルをおいてすぐに外に遊びに行きました。
 しかし、息子はある時期から本をたくさん読むようになり、また、それに伴って、たくさんの文章を書くようになりました。高校時代の卒業式での「答辞」など、それは素晴らしく、感動ものでした。現在、北海道でホテルの仕事に携わっていますが、羨ましいほどの美しい自然に囲まれて、毎日充実した時間を過ごしています。息子が時折、素晴らしい文章と共にメッセージを送ってきますが、北海道の大自然が、その文章力をさらに美しく、洗練されたものにしてくれているように思えてなりません。
 私自身、本好きの大家族の中で、たくさんの本に囲まれて育ちました。そして、還暦を過ぎた今でも、本の数は増え続け、溢れるほどの本に囲まれて生活しています。もし、この世界から本の存在が消えたら、きっと耐えられなくなってしまうでしょう。

 かつてコラムで、「子どもが賢くいい子に育つために必要なこと」として、「子どもが体全体を使って自由に遊び、触れることのできる自然環境」「愛情をいっぱい注いでくれる人間とのコミュニケーション」「知的刺激を与えてくれる環境」の三つを挙げ、「知的刺激を与えてくれるという意味では、特に、本というものの存在は大きいと思います」と書きました。本は活字の集合体ですから、ただ本を与えただけでは子どもは本を読みません。本の中には想像を超えた素晴らしい世界が詰まっているのだということを知らせなければならないのです。その本の持つ魅力を知るには、幼い頃からの大人の働きかけが必要なのです。
 生まれたときからたくさんの本に囲まれている。なんと素敵なことでしょう。そして、その活字の集合体である「本」という小さな塊の中に、無限で未知の世界が広がっていると知ったときの驚きと感動は想像を超えます。そんな素晴らしい世界を子どもたちに与えてあげられるのは、親である私たちなのです。
※今月の写真は、息子が暮らす北海道の大自然の風景です。
2022-08-01 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/
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