ミテンの本棚 > キレイ スタイル | ||||||
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「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 これは有名な俵万智さんの短歌であるが、胸がきゅんとなるような記念日である。私にはこんなロマンテイックな記念日はないが、家族の誕生日やクリスマス、結婚記念日、節目の日等は大事にしてきた。 始まりは主人のいない淋しいクリスマスであった。勿論、サンタさんは来るのだが、小さな娘二人を喜ばせたくて「ねえ、三人でプレゼントを作って贈りっこしない?」と提案した。すると目を輝かせて「うん!しようよ」という訳で、それぞれが小さなプレゼントを作ったのである。童謡を歌いながらプレゼントを回し、曲が終わった時に手にした物を貰うことにしたのだが、二人共私の作った物が欲しくて貰えなかった娘は大泣きである。結局、私がもう一つプレゼントを作ることで二人共笑顔になった。本当に懐かしい。それから家族にとって大事な記念日は、その後生まれた息子も加わり、欠かさずみんなで盛大にお祝いするようになった。子供達が字が書けるようになってからは必ずプレゼントにカードも添えられるようになり、その何十年分のカードが私の手元に残っている。我が家の歴史であり、私の宝物である。私宛のカードを少し、紹介してみよう。 「ママ、33さいのおたんじょうびおめでとう。いつもうたちゃんをなかしてばかりいたわたしでした。こんどからうたちゃんをなかさないやさしいおねえちゃまになります。だーいすきなママへ」 「ママおたんじょうびおめでとう!もう42才ですね。どんどんおばあさんになっていくけど、そんなの気にしないでください。これからもがんばってください」 「毎日、朝早く起きて弁当作ってくれてありがとう。本当、頭上がりませんわ。だから母さん悲しませるようなことだけはしないように心がけます」 「主将として過ごした1年間は大きな力になったと思う。父さんに負けない男になんなきゃね。父さんはすごい人だから越えるのは大変だけど。父さんを支えてあげてね。母さんの応援が一番力になると思うよ」 「自分が子供を持つことを考えると、ママの偉大さを強く感じます。ママのようなママにはなかなかなれないだろうけど、ママのように子供を愛するママになりたいよ」 子供達はこんなことを書いたなんて忘れていると思うけど、読み返すと心にずしんと響き、可笑しかったり泣けてきたりする。美しい思い出である。 この世の中で一番美しいものは目には見えないという。心で感じるものだという。又、赤ちゃんの笑顔や柔らかさのように邪気がなく無垢なものだという人もいる。それぞれの感じ方だろうが、私はこれからも美しいものにたくさん出会い、感動し、豊かな毎日を送りたいと願っている。 宮崎サザンビューテイ美容専門学校の卒業生からも寄せ書きを貰った。 「いつも私達の心配をして下さってありがとうございました。いつまでもキレイでおしゃれでいて下さい」「サザンに来てよかったです」等等。これも私の宝物である。私の方こそ本当に有難う。人生は素敵だ。 |
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2008-05-12 更新 | ||||||
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