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生れた環境も、育った環境も違う他人同士が出会い「この人と一生を共にしよう」と決心する。そしてその思いのけじめとして周囲の人たちや自分たちに対して行うセレモニーが結婚式です。この結婚式も時代と共に少しずつ形をかえながら行われています。 挙式では格式が高く伝統的な神前式が日本人には馴染み深いものですが、1900年に行われた、後の大正天皇のご成婚にちなんで、翌年に日比谷大神宮(現東京大神宮)で模擬挙式として一般に公開され広まったといわれています。そして現在、人気を集めている挙式 キリスト教式、その日本での始まりは実は神前式よりも古く1876年に第1回目のキリスト教式の結婚式が行われています。 それではそれ以前の結婚式って?!もっとも一般的だったのは「家婚式」と言って自宅で親族や近所の人たちを招いて行われていました。床の間のあるお座敷の部屋でお膳を並べお食事を振舞う。ロマンティックな儀式はなかったかもしれませんが、今で言う「人前式」のようだったそうです。 結婚式という儀式は「これが当たり前」という流れがありますが、知ってみるともっと自分たちらしいものがあるかもしれませんね。 そして近年の結婚式はというと、1950-70年代には神前式がピークを迎え、結婚する方の80-90%は神前式を挙げていたそうです。そして1972-80年頃は、団塊世代の婚姻ブームでした。この頃は「ホテル婚」が主流で、約110万組が結婚し、現在の団塊ジュニアとよばれる約200万人が出生したそうです。そして1986年頃には「ゴンドラ入場!」や「ドライアイス演出」などの豪華な披露宴「ハデ婚」が流行り、1990年頃のバブル崩壊を境に「リゾートウェディング」や「レストランウェディング」、「オリジナルウェディング」が流行りました。1998年頃にはさまざまな業界で低価格競争の時代を迎えブライダル業界は「ジミ婚」が主流になります。2000年には「ミレニアム婚」、そして現在は団塊ジュニアをターゲットにした「メリハリ婚」と言われています。最近のカップルは自分たちのこだわりたいところにお金をかけるという傾向があるようです。 このように時代背景と共に移り変わる私たちの結婚式ですが、これも知ってみるともっと自分たちらしいものがあるような気がします。私たちベニール錦屋はそんな結婚式という一大イベントに花を添える衣裳という立場でお手伝いをさせて頂いております。移り変わる時代背景と共に衣裳のデザインも多様化していますが、衣裳を身にまとう花嫁の心や、ご両親の心はいつまでも変わることないものだと思います。 先日花嫁様よりこんな言葉を聞かせていただきました。「ウェディングドレスを初めて試着したとき、両親の愛情にすっぽり包まれたようなとても幸せな気持ちになりました」と。当日の花嫁姿をより一層幸せに満ち溢れたものになるように、私たちは花嫁様と一緒に「フィニッシングスクール」として日々勉強を重ねています。体型にあわせたドレスの選び方や、肌色に合わせたドレスの選び方、小物のコーディネート術など季節のイベントと一緒に開催しております。晴れの日のお衣裳についても知ってみるともっと自分たちらしいものが見えてくるかもしれませんね。 |
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2007-12-20 更新 | ||||||
2007
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