| ミテンの本棚 > みやざき風土記 | ||||||
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 １９番 岩戸五番の開き天の岩戸から天照大神を引き出す舞。丁度夜明けの頃となる。 (1) 伊勢神楽 1人舞 烏帽子、白衣、狩衣、袴。幣2本、鈴 中央に出て大方に向き、｢抑々、それ日本の縁起を説き給うとき、第一番に日神といっ ぱ、今伊勢天照大神宮これなり…｣と伊勢縁起を唱う。 (2) しばとり 1人舞 荒神面、毛笠、鉢巻、荒神の舞衣、白衣、袴。柴の束、面杖 東西南北、四方を割りながら面杖で榊を掘る。2、3回大きく引くと柴が抜け、担って退場する。  (3) 岩戸とり1人舞 衣装は採物しばとりに同じ。戸にとりつき、揺すって漸く引き取ると担いで退場する。 (4) とんちくめん(鈿女) 1人舞 毛笠、鉢巻、荒神面、白衣、狩衣、袴。面杖、扇子 八幡様の舞と同じだが太鼓が違う。 (5) 大神宮引き出し ２人舞(一人女児) 大神宮は着面、毛笠、鉢巻、てんがん、女衣装、袴 大力は着面、鉢巻、毛笠、白衣、狩衣。てんがん。太刀、面杖 大力が中央に立ち大方から右回り、四方を割って歌になる。終わって東西南北を割りながら、大神に恐る恐る近づく。四方割りが済むと大神の手をとり、大回りして終わる。  ２０番 願成就神楽3人舞 烏帽子、白衣、狩衣、袴。鈴 祈願成就の神楽。11月15日の霜月祭りで、桂弓矢八幡神社で神楽三番とともに舞う。 繰り下しに似る。 ２１番 神おくり 全員 鉢巻、白衣、袴。みくま(膳)、ヨネ(白米) 全ての神楽が終わり、八百万の神を元の社に納める舞。 (『諸塚村桂神楽解説書』桂神楽保存会) 日中奉納神楽 村内には南川、戸下、桂の夜神楽以外に日中五、六番を奉納する神楽保存団体がある。家代神楽、黒葛原神楽(以上南川系神楽)、川の口神楽、八重の平神楽、塚原神楽(以上桂系神楽)が存在する。なお、これらは地理的に近いこともあり西郷の島戸神楽や恵後の��神楽との交流も深い。 |
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| 2024-07-17 更新 | ||||||
| 著者プロフィール | ||||||
| 前田 博仁(まえだ ひろひと) 昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、 平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。 現在、宮崎民俗学会会長 (県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、 高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員  著書『近世日向の仏師たち』(鉱脈社) 『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社) 『近世日向の修験道』(鉱脈社)、 『比木神楽』(鉱脈社)、 『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、 他に『鵜戸まいりの道』 『飫肥街道』(鉱脈社) 共著 『宮崎県史 民俗編』 『日之影町史(民俗)』 『北浦町史(民俗)』 『日向市史(民俗)』 『清武町史(民俗)』 『みやざきの神楽ガイド』 |
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