ミテンの本棚 > みやざき風土記 | ||||||
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![]() 平成29年12月2日・3日に奉納された神楽について演目の概略を報告する。 1番 エリメ 神職が小刀・紙・板・竹・榊を浄めて、祭具・高天原・神屋かざりを作る。 2番 板起し 舞処の中央に太鼓を据え、唱教の後祝子の二人が猪肉(現在は豆腐)を切り、一同が食する。観客にも裾わけあり。 3番 神呼(こうよび) 祝詞奏上、玉串奉奠など神事を行う。 4番 安長・美講屋 太鼓の由来、家の言いたての唱教を唱える。舞無し。 5番 壱神楽(上) 2人舞。烏帽子、淨衣(麻素襖)、白袴。 太刀とジュズ(鈴・錫杖上部)を持って舞い、のち浄衣を脱ぎ太刀を腰に差し、榊を持って唱教を唱えながら葉をちぎり撒く。 6番 壱神楽(下) 2人舞。烏帽子、紋服、白袴。 ジュズと抜身太刀を持ち舞う。 7番 地固め 4人舞。一神楽上下の舞手が美講屋中央の太鼓を囲み、太刀を立てて唱教を唱える。 8番 面殿めしあげ 演舞なし。 9番 守の神楽(上) 2人舞。シャグマ(毛笠)、麻浄衣、白袴。 みくま(白米)の入った折敷(膳)に舞の中で弓を立てる。ジュズと弓を持ち舞う。 10番 守の神楽(下) 2人舞。毛笠、舞衣着けない。矢2本を持 ち舞う。 11番 弓通し 烏帽子、舞衣の祝子2人が弓二張りを重ねて持ち唱教を唱える中、子ども達を弓の間を上から通す。寝とぼけ、夜泣きが治るとされる。 12番 しょうごん殿 宮司が美講屋中央に置いた太鼓に座り、神酒(ごしい)の入った壺を持ち村の豊作と災厄無きことをと唱える。村人はしょう ごん殿前に次々出て問答し御酒をいただこうとする。 ![]() 宝冠(五角形の折紙)を額に当て赤鉢巻で締める。ジュズと幣を持ち舞う。 14番 鎮地神楽 2人舞。赤鉢巻、麻素襖、白袴。 閉扇とジュズで舞い、途中から開扇となり激しく舞う。 15番 みくま 2人舞。シャグマ、麻素襖、白袴。左手に米を入れた折敷を持ち、右手ジュズで舞う。 16番 鬼神面 鬼神;着面、紋服、袴。つき舞;素面、宝冠(ケンという)、赤鉢巻(ヒノという)、麻素襖、白袴。 鬼神棒を持って舞い、鬼神の舞い合わせツキ舞が舞う。 17番 おきえ 2人舞(この夜は4人舞)。ケンとヒノ、裾模様の女礼服、開扇とジュズで優雅に舞う。 |
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2021-10-12 更新 | ||||||
著者プロフィール | ||||||
前田 博仁(まえだ ひろひと) 昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、 平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。 現在、宮崎民俗学会会長 (県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、 高鍋神楽記録作成調査委員(参与)、日南市文化財審議会委員 ![]() 『近世日向の仏師たち』(鉱脈社) 『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社) 『近世日向の修験道』(鉱脈社)、 『比木神楽』(鉱脈社)、 他に『鵜戸まいりの道』 『飫肥街道』(鉱脈社) 【共著】 『宮崎県史 民俗編』 『日之影町史』 『北浦町史』 『日向市史』 『みやざきの神楽ガイド』 |
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