ミテンの本棚 > みやざき風土記 | ||||||
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2番 花の手 21:30〜21:56 2人舞。メンボ−シ(面帽子、色切紙を束ねた被り物)を被り、白素襖、白袴、足袋を着用する。右手に鈴左手に扇子を持って、一歩目膝を大きく上げて踏み出し、対角に位置したり元に戻ったり、閉扇で鈴を振りながら右回り、舞処中央で向い合い開扇で舞う。後半は饌供と榊小枝を乗せた三方が出される。榊葉をちぎり左右の手の人指し指と中指に榊葉を挟み、唇に榊葉をくわえ、右回りに歩くて舞う。正面に坐し指の葉を破り捨て、唇の榊葉を後方に放り饌供を撒く。これを繰り返し最後は空になった三方を持って舞い納める。 3番 太 神 20:07〜21:56 1人舞。白女面、長い黒の毛頭に天冠を着ける。金襴素襖、白袴、足袋を着用する。長い柄の幣を左肩にし鈴を振りながら進む。一歩進む度に少し腰を落とし、右回りに8、9歩進んで90度方向を換え、舞処中央に進むときは4、5歩で換える。終盤に大幣を前面で横にして両手で握る所作がある。舞を通して静か、ゆったりとした舞である。 4番 鬼 神 22:25〜22:51 3人舞。朱のメンボーシに胸辺りまでの長い茶の毛頭、赤鬼面を被り、白衣に朱千早、朱の袴、足袋を着用。鬼神杖、腰に幣2本を挿す。右手に鬼神杖(青赤白のめん棒)を持ち左手に扇子を携えて舞う。正面に右肩を向け鬼神杖を大きく回し突く。方向をかえ舞処下手で観客に向けて同じ所作をする。舞途中から素面、メンボーシに白衣に白袴、鈴、扇を持つ2人が舞込み、鬼神は2人の肩に棒をあて手前を回す。2人が舞込み鬼神は2人の肩にあて、押す、引くを行う。2人は都合4回舞込む。最後は鬼神の1人舞、鬼神杖と扇を三方に納めて終わる。 5番 将 軍 22:52〜23:10 三納代神楽 2人舞。メンボーシに紫の鉢巻、白衣に紫のタスキ、白に丸い花柄の裁着袴を着用する。裸足。背に矢2本を挿す。丸竹の弓に四手を付ける。初め正面を向き弓を両手で持ち、両端を上下に速く動かし、足は踵が腿裏に付く位上げるスキップ。背の矢1本を抜き、弓につがえ上下、左右に向け、足はその場で激しく足踏みする。最後は矢2本を持ち舞い、採物が替わるが足踏み、身体の位置、向きは同じ。運動量の多い舞、若者が舞う。 6番 振 揚 23:16〜23:32 1人舞。メンボーシを被り、白衣に白袴、足袋を履く。舞処中央に三方、太刀2振りと赤布があり、先ず赤布を取っ手舞い、タスキにする。初め太刀1本を持ち、三方の周辺を横スキップで動き、太刀を右左から空を切り、次に顔・胸の前で8の字に激しく回す。次に両手に持ち左右から刃先を交差させ、次に胸前で激しくまわす。最後は刀の中央抜身を、切っ先を持って前と同じ所作をする。 |
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2024-09-10 更新 | ||||||
著者プロフィール | ||||||
前田 博仁(まえだ ひろひと) 昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、 平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。 現在、宮崎民俗学会会長 (県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、 高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員 著書 『近世日向の仏師たち』(鉱脈社) 『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社) 『近世日向の修験道』(鉱脈社)、 『比木神楽』(鉱脈社)、 『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、 他に『鵜戸まいりの道』 『飫肥街道』(鉱脈社) 共著 『宮崎県史 民俗編』 『日之影町史(民俗)』 『北浦町史(民俗)』 『日向市史(民俗)』 『清武町史(民俗)』 『みやざきの神楽ガイド』 |
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