清武町で歴史の舞台をお散歩♪
只今公開中の特集『雪江〜宮崎の戦国女子〜』で取り上げた雪江にまつわる場所、清武町をお散歩してきました!
ミテンの本棚でもお馴染みの前田博仁先生から、清武町にある清武城跡とその近くに掃部助(かもんのすけ)と雪江の墓があることをうかがいました。
宮崎市中心部からもそう遠くない場所にゆかりの地があるなんて!
戦国時代なんて遠い昔のことと思っていたのに、なんだか身近に感じてしまいます。
二人のお墓があるという地を最初の目的地として、さぁ出発です。まずは靴を運動靴に履き替えてみました。やる気満々です!!
うーんいい天気!お散歩にはよい気候となりました。
さて、宮崎市街地方面から国道269号線を田野方面へ。
(写真は反対側の田野方面から撮影しています。)
まずは、昨今清武町で最もアツイ場所!クロスモール清武を左手に、「正手交差点」を北東(高岡方面)に曲がります。
清武橋を渡るとすぐ、「船引神社」の看板があります。
船引神社方向に曲がって進むとT字路になっています。
ここを左に行くと、「雲竜巻柱」や「清武の大クス」や「船引神楽」などで有名な船引神社があります。
しかし、今回はここを反対側(右手)に曲がって坂を上ります。この右側の山手が清武城があった場所なのだそうです。今は宮崎自動車道がその中を通っています。
ここにはまた後ほど戻ってくることにしで、まずは掃部助と雪江のお墓を目指して進みます。
■稲津掃部助・雪江のお墓へ
真っ直ぐ道なりに進み、峠をこえたところに加納小学校が見えました。この小学校が目印です!
学校の手前を右手に入っていく道がありました!ここを入って程なくすると、早くも到着。
木の道標が立っていました。
『稲津掃部助の墓』
おぉ!本当にありました!!
早速行ってみましょう。
長い上り階段を上ります。
立派な石段です。
フゥ・・・。一部急な登りのため、息があがります。
日ごろの運動不足を反省しながら、一歩ずつ上っていきます。
なんだかワクワクしてきましたよ!!
そしてついに・・・
登り切った先に、ありました〜〜。
想像よりもに大きなお墓です。高さ2メートルくらいはあるかも知れません。
前田先生によると、いつ・誰がお墓を作ったのかは不明だそうですが、かなりの年月を経ているのはその風合いから見て取れます。
手を合わせて、ごあいさつ。
お墓がある場所は明るく、気持ちのよい木漏れ日が差しています。
よーく見てみると「掃部助」と「雪江」らしき文字が見えます。
その他にも、一緒に亡くなった方の名前が数名書かれていました。
※お墓の側には解説が記された看板がありました。
■清武城址へ
階段を下りて元の道へ。
この道をさらに進んでいくと、清武城址があります。
ぐんぐん、進みます。
山道ですが、舗装されているので、歩きやすいです。
ぐんぐん。
道の花がきれいです。
なだらかな登り道。
やはりお城は見晴らしのよい山の上にあるものですね。
木々の間から見える町の風景が下になってきましたよ。
ぐんぐん、結構歩きましたね。良いお天気なのでうっすら汗をかいてきました。
すると・・・、発見!
看板です。(小さめです。)見逃さないようにしないといけないですね。
ゆっくりと行きましょう。
すると、お散歩をしているお母さんと小さい男の子が♪
「こんにちは」と声をかけると「清武城ですか?」と聞き返してくれました。
「そうなんです〜!!!」
時折、清武城跡を訪ねてくる方がいらっしゃるそうです。
優しい笑顔のお母さんに導かれて、清武城跡へ。あともう少し。
人家の横の細い道を上っていきます。
おっ!猫発見!!
優しいお母さんが、新聞にも載ったことがある猫ちゃんなのだと教えてくれました。
その秘密は、なんと背中!
「り」と書かれているそうで・・・。
ホントだ!
確かに背中の模様が「り」となっています。
しっぽがニョローンと左カーブになったときがシャッターチャンス☆
毛筆でダイナミック書いたような立派な「り」が撮れました。
お母さんと男の子と、そして猫ちゃんにはここでお別れです。
細い道の先にもうひとつ看板発見。(こちらも年期が入っているので見逃し注意です!)今では農地(畑)となっているあぜ道を上ると、立派な「清武城址」の石碑がありました!!!
農作業をされている方の邪魔にならないように、道を進みます。
清武城址の石碑の横には説明の看板がありました。
その地形など自然を生かした守りの城として、当時は重要な拠点だったそうです。
見晴らしも素晴らしいです。
掃部助や雪江たちもここからの眺めを楽しんだのでしょうね。
きれいなツツジも咲いていました。
帰りは下り坂。
気をつけて帰りましょう。
1時間弱の気持ちの良い散歩となりました。
木々が木陰をつくってくれるので、もう少し暑くなっても気持ち良く歩けそうです。
実際にここが歴史の一舞台となったのかと思うと、不思議な気持ちもします。
私たちの身近なところで、数百年前にあった出来事。
時間をさかのぼると、ここには城があり、戦国武将やその妻、家臣などそれぞれの生活が営まれていた。
当然のことではありますが、実際にその場所を訪れると何か感じるものがあるような気がします。
そういった歴史に思いをはせながら、軽い運動と森林浴、のどかな景色を楽しむ。
近くには史跡なども多く、歴史散策を兼ねてのハイキングもオススメです。