飫肥杉の香りに癒やされる
こんにちは。ミテン子です。
今年も、色々な話題や情報を皆さまにお届けしていきたいと思いますので、mitenをどうぞよろしくお願いいたします。
さて、早速ですが今回は去年の年末に発売が開始されたばかりの宮崎から生まれた香り「飫肥杉の香り」についてレポート致します!
「飫肥杉の香りが発売!?」一体どういうことでしょうか。
実は、宮崎の特産である飫肥杉から抽出した「精油」や関連商品が商品化されたということなんです。
(※精油とは、エッセンシャルオイルとも呼ばれ、アロマセラピーやマッサージ、入浴などに使われる天然の植物や果実からとれた芳香物質のこと。ピュアエッセンシャルオイルは、100%天然のものです。)
そこで、この製造・販売元である「株式会社ナチュラルカンパニー花優香」の代表、永田祐子さんにお話をうかがってきました。
≪お話の前に・・・永田さんが実際にそのオイルの香りを紙にうつして渡してくださいました。それでは・・・と、鼻に紙を近づけて、ゆっくりと香りを嗅いでみます。≫
なんだかちょっと背筋がすっと伸びるような、感じがします。
新築のお家のような清潔で澄んだ香りがします。
これまでのアロマセラピーの香りとは異なる印象です。
永田さんにこの香りについてうかがいました。
ミテン子:早速ですが、この飫肥杉の香りを嗅ぐことによる効果は、どんなものがあるのですか?
永田さん:アロマセラピーには精神的な効果と肉体的な効果があるんですが、この「飫肥杉」の香りには精神的に深いリラクゼーションができる効果があり、肉体的な効果としては、抗炎症、抗ウイルス、沈静、強制刺激作用(※免疫力を上げることを指す)、防臭、防虫、抗菌作用などに有効性があると言われています。
ミテン子:たくさんの効果があるんですね。確かに清潔な杉の香りがするので、抗菌作用とかもありそうですね。
永田さん:それから、花粉症対策にも有効性があるとも言われています。花粉が飛び始める3ヶ月前からアロママッサージやお風呂に入れるなどして、現在花粉症の対策で使用している方もいらっしゃいますよ。
ミテン子:えー!そうなんですか。花粉症で毎年お悩みの方には朗報ですね!!
では、どんなきっかけでこの精油が生まれたんでしょうか?
永田さん:この精油は産学官連携の事業から生まれたんですよ。
平成16年から18年に行われた、文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」の研究に参加して、宮崎県の機関や宮崎大学と一緒に研究を行いました。平成18年までに精油の研究と嗜好アンケート調査などを行って、試作品まで完成させることができました。
ミテン子:3年間で研究から開発まで行ったんですか。長いような短いような・・・。
でもなぜ「飫肥杉」を選んだのですか?
永田さん:林業は今厳しい状況にあります。これからの林業の進む新しい道を探っているときに、木材を乾燥する際に排出される蒸気を何かに活用できないかというのが始まりです。
これまでは捨てていたものを活用することは、エコにも繋がるし、新たな収入源にもなり得る、ということです。しかし、その蒸気からすぐに商品(製品)として“使える”オイルが取り出せたわけではありませんでした。“使える”オイルを取り出すために普通の精油を生成する方法とは違う手法を使う必要があり、宮崎大学の技術指導のもと、弊社(ナチュラルカンパニー花優香)で減圧蒸留というところにたどりつきました。今でも1つ1つ完全手作業でオイルを作り出しています。
ミテン子:一口に開発といっても、様々な経緯を経ていて、苦労もあったことと思います。
販売開始されたときの喜びは大きかったのではないですか?
永田さん:そうですね、でも販売が開始されたときは「やっとスタート」という思いの方が強かったです。
産学官連携事業の中での開発は、連携機関などからのバックアップがあったのですが、商品を発売するというのは一企業としてやる必要がありました。平成18年の試作品の完成(事業の完了)から商品を一企業の商品として販売するには苦労が多かったです。
ミテン子:昨年末(平成21年11月25日)より精油と関連商品の販売が開始されましたが、反応はいかがですか?
永田さん:お問い合わせをいただいたり、県内から県外へと発信中です。
飫肥杉は宮崎県の木ですから、これは「宮崎の香り」なんですね。これを日本中へ、また世界中へと広げていきたいですね。
ミテン子:わぁ!そうなったら素敵でしょうね!
永田さん:今のアロマセラピーで使われる精油はほとんどがインドやヨーロッパでとれたものです。
だから飫肥杉の香りを日本の香りとして親しんでもらえたら嬉しいです。
ミテン子:永田さんはイギリスで長年アロマセラピーについて学んでいらっしゃったそうですが、この飫肥杉の香りと従来からある香りとの違いというのはありますか?
永田さん:まずは日本人に一番合った香りだということです!
日本は、周囲に木がたくさんありますよね。森だったり木造住宅だったり。
香りと記憶というのは関連性があるんですが、小さい頃から慣れ親しんだ香りに人は心地よさを覚えるといわれています。日本人なら木やお茶の香りなど・・・。
だから、お年寄りの方にマッサージをするときにこの飫肥杉のオイルを使ったりすると、すんなりと香りを受け入れてくださったり、認知症の方が、昔、薪を使って風呂を焚いていた頃の記憶が蘇ってイキイキと話をしてくださったりします。男性の方にも受け入れやすい香りのようですね。
実は私がこの事業に参加した理由のひとつに、その土地には、そこの人にマッチする香りがあるとずっと感じていたことがあります。日本人、宮崎の人にマッチするのはどんな香りなんだろうと興味があって参加させていただきました。やはり、その土地の物の香りがその土地の人にはぴったりの香りだと言えることが良くわかりました。和の香りの大事さを感じています。
ミテン子:香りと人の感覚には育ってきた環境も影響するとは・・・。今まで考えたこともありませんでした。でも確かに、飫肥杉の香りは花のような甘い香りではないけれど、とても心地がよい香りで飽きがきませんね。永田さん、今日は新しいオイルの話から香りの文化の話まで色々興味深いお話しをありがとうございました。
永田さん:ありがとうございました。
完全手作業により蒸留された精油とその関連商品は、現在は宮崎市小松にあるマッサージルームと県庁の物産館で販売されています。名刺に飫肥杉の香りをうつすアイテムは珍しい商品ですよね。香りは記憶とリンクしているとのことなので、名刺を渡した時の香りでその人も印象に残り、商談などにもよい結果をもたらすかも・・・!?
私はキャンドルを灯して、気持ちの良い香りのする部屋でくつろぎたいなぁ〜なんて。
ご興味のある方は花優香さんへお問い合わせくださいね。
【花優香の森】- * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * -
●飫肥杉(精油)10ml ・・・ 2,100円
●名刺に香りを ・・・ 1,890円
→普段お使いの名刺に飫肥杉の香りをうつすアイテム
●香りの湯 ・・・ 525円
→お風呂でアロマセラピー。
●森のせっけん ・・・ 840円
→ほんのり飫肥杉の香り。石けん素地100%で安心。
●森のポプリ ・・・ 315円
→飫肥杉チップ、飫肥杉の葉、そして玄米のはぜ花で和のテイストを。
●森の灯 ・・・ 315円
→やさしいグリーンのキャンドルに火を灯すと清浄な飫肥杉の香りが。
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★今回取材にご協力いただいたのは・・・
株式会社ナチュラルカンパニー花優香
代表 永田祐子さん
2人のお子さんの子育てをしながら仕事との両立に奮闘していらっしゃるママさんでもあります♪
宮崎市大字本郷南方3207番地227-7
[TEL]0985-42-6716
[HP]http://www.hanayuka.net/
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