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2013/7/1(月曜日)

薬剤師の在宅支援 〜安全・安心、効率的なお薬を提供するために〜

薬イメージ超高齢化社会といわれる現在、高齢者を含む、医療が必要とされる多くの人が、住み慣れた自宅や慣れ親しんだ地域での生活を望むことが多くなっています。

在宅医療には、患者さんをサポートする多くの方が介在しています。医師・歯科医師・薬剤師・訪問看護師・栄養士、在宅介護となるとケアマネージャーやヘルパーなども関わってきます。

在宅医療や在宅介護を支えるため、薬局でも在宅支援を行なっています。薬剤師が行う在宅支援について、今回は宮崎県薬剤師会 常任理事の松尾吉剛先生にお話をうかがいました。

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●宮崎県における薬剤師の在宅支援の取り組み

在宅医療が増えてきた現在、薬剤師という立場からどのような在宅支援を行なっているのですか?
在宅医療――一言でいうと、「自宅で医療を受ける人を支援していきましょう。」ということです。
「在宅」というと難しい響きに聞こえるかもしれませんが、基本的には、通常窓口で行なっている薬局業務をどこでやるか、というだけの話になります。
またその対象は広く、入院している人以外は全てが「在宅医療」を受けている方、といえます。

薬剤師は、患者様の在宅医療や在宅介護を支援するため、薬の専門知識を生かしたお手伝いをしています。
在宅支援の一つに、在宅医療を受ける方のお宅に伺うことがあります。お薬を出したり、その薬について説明を行います。また、薬が適切に飲めているかを確認することも重要な役割です。

薬剤師の在宅支援の必要性とは何ですか?
――患者様の中には、「在宅に関わる薬剤師以外(例:訪問看護師や介護ヘルパーなど)が薬を持って来て、説明をしてくれればそれでいい」という方もいらっしゃいます。でも、薬剤師以外は薬の専門家ではありませんし、詳しい説明ができないこともあるので、薬剤師が患者様のお宅に伺うことは大切なことだと考えます。

在宅医療また、不要医薬品の問題もあります。実際に在宅の患者様を訪問すると、驚く程の医薬品であふれているお宅もあります。例えば、湿布などは、診療時に「要りません」と言わない限り処方される事もあるので、使わない医薬品がどんどんたまっていくということは多々あります。
不要医薬品は年間400〜500億円にもなると言われています。これは患者様がお金を出しているのはもとより、保険からも賄われているので、これを削減することは医療費の大幅な削減にもつながります。

更に、不要医薬品に紛れてしまって、患者様によっては、現在処方されている薬がどれなのか分からなくなっている場合もあります。薬剤師が在宅支援を行うことにより、適正にお薬を飲めているかの確認も可能になります。

また、併科といって、例えば、同じ内科でも違う病院にかかっていて、同じような薬を重複して飲んでいるケースもあります。安全に薬を飲んでもらうためにも、薬剤師に相談できる環境というのは大切です。

これまであまり薬剤師の在宅支援について聞いたことがなかったのですが、薬剤師の在宅支援の広がりはどのようになっていますか?
――これには地域差があります。宮崎市などは、在宅医療の意識が高く、薬剤師の訪問を望む声は高まっています。ただ、費用のかかる話なので、容易には広まっていないというのが現状です。これには、PR活動が必要だと思っています。

また、薬剤師側の問題としては、「時間がない」や「薬局の薬剤師の人数が少なく、訪問にあてづらい」などの理由で在宅訪問に積極的になれない、という側面もあります。

しかし、薬剤師の仕事の一つとして、在宅支援は既に取り組んでおかねばならない基本的なことなのです。これまではなかなか積極的になれなかった状況であったとしても、制度環境も整ってきた今、まさに取り組むべきことだと思います。

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薬イメージ−2現在の薬剤師に求められていることとして、多職種連携というキーワードがあります。
在宅医療・在宅介護を支えるため、医師・歯科医師や看護師、ケアマネージャーや介護士などと職種を超えて連携することが求められています。

こうしたことを背景に、松尾先生は啓蒙活動に取り組んでおられます。

まず第一に、在宅支援の動きを広めるためには、薬剤師一人ひとりの意識を高めることが大切だと考えていらっしゃいます。そこで、宮崎県内各地で薬剤師向けの講習会を行い、在宅支援の意識向上に努めています。3年ほど前から、講習会の要請が増えたそうで、意識の高まりを感じていらっしゃるそうです。
他に、連携を図っていく対象となるケアマネージャーや介護福祉士、ヘルパーさんからの研修依頼も増えているそうです。

「在宅」に関わる様々な職種間の連携も深まりつつあるようです。

●在宅支援を広めるために

今後も、松尾先生は啓蒙活動を続けていこうと考えていらっしゃいます。
まずは薬剤師の意識を高めたい、そして多くの薬剤師に積極的に在宅支援に乗り出してほしいとおっしゃいます。
例えば、小林市・えびの市・西諸県地区では熱心に取り組んでいて、在宅支援に積極的な薬局のリストを冊子にして配布しているそうです。こういう動きが他の地域にも広がっていくことを願っています。

また、そうした環境が整いつつある中で、利用者である患者さんにもそれを周知させていきたいと考えています。在宅医療を受ける患者さんはもちろん、患者の代理や付き添いで薬局を訪れるご家族にも、在宅訪問時に限らず、薬局に来られた時にも相談して欲しいそうです。

「<かかりつけ医>という呼び方がありますが、薬局の場合は<かかりつけ“薬局”>と呼ばれます。私たち薬剤師も患者様との関わりを深めて<かかりつけ“薬剤師”>として薬の事を相談しやすい環境を作れたら・・」ともおっしゃっていました。

●ステッカーキャンペーン

家族イメージ薬剤師の在宅支援を行なっている薬局を多くの患者さんに知っていただくために、今後、薬局に目印となるステッカーを貼っていく予定です。

そしてそのステッカーのデザインは、薬剤師会の会員から募集するそうです。
薬剤師の方に、ステッカーデザインを通してこれからの在宅支援に対する想いやイメージを考えてほしいと期待しています。

宮崎県薬剤師会会員の薬剤師の皆さん、ぜひそれぞれのイメージを形にしてデザイン案をご応募ください!!

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★ ステッカーのデザイン案募集 ★

   〜 募集は終了しました 〜

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決定したステッカーは、9月頃から県内の対象薬局に貼られる予定です。
皆さんも調剤薬局を訪れることがあれば、見てみてくださいね!

薬剤師による在宅支援はすでに行われているところもたくさんあります。
詳しくは、宮崎県薬剤師会のホームページ<在宅できる薬局を探す>をご覧ください。
   

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■一般社団法人 宮崎県薬剤師会
TEL:0985−26−7755   
HP:http://www.miyayaku.or.jp/


 | mitenco | 16:46:22

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