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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.211 日向市東郷町坪谷神楽1
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 東郷町坪谷神社の祭神は菅原道真、創建不詳。天正6年(1578)大友宗麟の兵乱に遭い一切を焼失、一時廃社となるが日高蔵人丞が再興した。天満大自在天神社天満宮と称したが明治初年坪谷神社と改称した。祭礼日は11月25日、夕方6時から真夜中12時頃まで、神社境内で神楽を奉納する。

 坪谷には元もと地神楽があったようだが、師走祭りの関係で比木神楽の影響を強く受けるようになった。その神楽も明治38年頃に絶えた。昭和43年矢野正史・矢野哲郎・海野洋文・寺原勝の4氏が越表に行って田中利吉氏から神楽を習った。田中利吉氏は昭和22、23年頃比木に出向き、椎茸の種打ちその他農業の加勢しながら比木神楽を修得した人物。
 昭和48年保存会を結成、南郷神門神楽の祝子を呼んだり比木や神門のビデオを見たりして練習した。

 平成11年頃は御神楽、将軍、磐石、手力雄、戸開であったが現在は11番を演舞できる。
 明治35年の『社寺由緒調』に日高家系図旧記という文書があり、それに「祭礼之事、天神祭礼毎年十一月二十五日神楽御座候、元禄十四巳年四月」の記載がある。つまり、元禄14年(1701)4月の記述に毎年11月25日天神社祭礼に神楽があったということ、坪谷では江戸中期には神楽奉納があったが、比木神楽であったか否かは不明である。
 現在の坪谷神楽の御神屋は2.5間×3間の広さ、柴垣作りは坪谷10地区が順番で作る。
 令和元年11月16日坪谷神社境内で神楽が奉納された。

演目
1番 一番神楽(お立ち神楽) 8分30秒
 2人舞 烏帽子を被り白狩衣と白袴を着ける。採物は鈴・扇子。
 2人が並列で正面に向い両足を広げやや腰を落とし、両手を広げ開扇、鈴で舞い始める。正面に移り下座を向いて、鈴を振り腰を落とす。左手は閉扇。2人は相対して横、前、後に動いて舞う。再び開扇、扇を中指と人差し指で維持し扇は手の甲にのせる。

2番 花の手 17分
 2人舞 衣装・採物は一番神楽と同じ。
 2人は横並びとなり、両足を広げ腰を落として開扇、鈴を脇腹におき舞い始める。正面、下手、左右と位置をかえて舞い、途中から閉扇、鈴を持ち腕を大きく回して袖を腕に巻き、解いて舞う。一番舞と芸態は同じ。後半、餅と柴を盛った三宝二つが御神屋中央に出され、舞手は柴葉を唇にくわえ、人差し指と中指に挟んで舞う。三方の前に座り柴葉を後ろに放る。再び柴葉を唇と指に保ち舞い、三宝前に座して放る。これを繰り返し餅を四方に撒いて舞い終わる。


3番 振揚舞 17分
 1人舞 エボシ(切り紙笠)を被り、白衣に白袴を着ける。タスキ、刀二本。
 赤の片タスキで登場、三宝の刀の刃を和紙で丁寧に拭き取った後、両タスキとなる。袴の側部を帯に挟み裾を上げる。
 大きく左右に踏み出し、右手大きく水平に振って方向をかえ、御神屋を一周する。次に刀一振りを持つ。足踏みは同じ。刀を横に振り方向をかえ、上座に位置し身体を左右に大きく揺らし、刀を身体正面で回す。下座で同じ舞を繰り返す。次に刀二振りを持ち両手で刃を交差させ、終わって上座で回す。次に刀二本を重ねる、切っ先を持つ、刃を持つなどで舞い、最後は逆手から順手で刀を持ち舞い納める。

4番 綱取鬼神舞 20分
 3人舞(獅子2頭、鬼神1人) 獅子舞と連結舞。鬼神は面帽子を被り赤面を着ける。白衣に赤千早、金襴袴を着用する。鬼神杖を持つ。獅子頭、緑色の獅子衣装。
 床を這う姿勢で2頭は首を左右に振り、咬む所作をしながら御神屋を右に回る。正面から下座に向かって同様の所作、また、対角や左右から向い合って首振りや咬む所作を披露する。途中から鬼神が舞い込み、獅子は御神屋脇に控える。鬼神が一通り舞うと2頭の獅子が御神屋に入り、鬼神が持つ鬼神杖をくわえ、鬼神と押し引きの「平押し」をする。平押しを再度行い、後半、鬼神の腿や腰を咬み、鬼神は獅子の首筋をつかみ御神屋外に追い出す。
 獅子は健康・息災を願う観客の頭を咬んで廻る。鬼神は獅子を追い出すと少し舞って舞い納める。

5番 将軍舞 17分
 2人舞 面帽子を被り白衣に白袴を着用する。袴は裾を絞る。赤タスキ。採物は弓矢、鈴、背に矢2本、腰に刀を帯びる。
 2人が並列で弓と鈴で舞い始め、次に対角で舞う。再び2人は横に位置し足を後ろに跳ね上げ軽快な足取りで舞う。向い合って跳びはね、位置をかえ同じ動作を繰り返す。
 次に弓2張りを重ね横並びで持ち舞い、各々が弓を持ち御神屋中央で軽快に舞う。次に向い合って重ねた弓を持ち舞う。弓に矢をつがえ下に、上に向け舞う。矢2本を持ち1本は手先で回し他は脇にはさみ舞う。採物は変わるが足踏みなどの所作は同じである。
2021-02-25 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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