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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.156 子どもたちに、どうか、紙の本を!〜中編〜
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 私は新しい年になると、その年に達成したい目標を設定しますが、今年の目標のひとつは、「興味を失ったSNSなどのネット上の付き合いを整理し、それによってできた時間を別の有意義なことに使う」ということです。この目標を設定したのは、以前からこのコラムでも書いているように、「会ったこともないネット上でだけでつながっている人間」との関係を疑問視していたし、それらの人々とのネットワークを維持するために時間を割くことは、デメリットのほうが多いと実感していたからです。

 さて、本題に入ります。数日前にある本に出会いました。導かれるように出会い、書かれている内容が、まさに今、私がコラムで書こうとしている内容と合致していたので、急遽、引用することにしました。というわけで、『子どもたちに、どうか、紙の本を!〜後編〜』の前に『中篇』を挿入することにしました。

 先月のコラムでも書いたように、ハラリ氏は「子どもたちは歴史上初めて、成長したときどんな世界になるのか分からない時代、将来働く環境や人々の絆がどんなものになるのか想像もつかない時代を生きなければならない」といっています。
 私が恐れているのは、スマートフォンに触るたびに、入力された情報がデータ化され、知らない間にネットワーク上に保存されているということです。住所や電話番号はもちろん、何が好きか? 何を買っているか? どんな本を読んでいるか? そんな個人の嗜好の情報まで把握されてしまうのです。そのうちにそのようなデータをAIが操作して、私たちがどんな人間であるか? という判断までするようになる? いや、すでにそうなっている? かもしれません。
 そのような世界を生きていかなければならない子どもたちにとって最も大切なことは、ハラリ氏がいっているように、「自分自身を知ること。自分が何者であるのかを理解すること。テクノロジーを追い求めるだけでなく、現状に満足する方法を学び、自分の内なる考えを深く理解することに時間を使うこと」なのです。

 人間はいくつかの項目によってデータ化されるほど単純ではありません。複雑で豊かな感情を持った生き物です。ですから、子ども時代にネットワーク化された世界に取り込まれないように、親である私たちが子どもたちを守り、心豊かな子ども時代を作ってあげることが必要なのです。

 かつてのコラムで「子どもが賢く良い子に育つために必要なこと」として三つの要素を述べました(コラム121を参照してください)。その中のひとつに「知的刺激を与えてくれる環境」として「本の存在」について述べました。その中で、幼い頃からの本の読み聞かせや、絵本との触れ合いは、将来の読書へとつながることも述べています。 
 一見、ただの「文字の集合体」であるかのような本という存在がもたらすものは無限であること。そして、本を読むという行為は、じっと座って目で文字を追うという単純に見える動作ですが、その頭の中では無限の世界が広がっているのです。それだけではありません。ページをめくるときの紙の音、その紙の手触り、そして、ページをめくるごとに待っている未知なる世界。そんな幼い頃の本とのふれあいの経験がもたらすものは計り知れないことを、成長という時の経過が示してくれることでしょう。

 自分自身を見つめる、そんな行為を必要とされるとき、それがちゃんとできるかどうかは読書体験がその一翼を担うといっても過言ではありません。これからどんな世界を生きていかなければならないか想像もつかない時代を生きなければならない子どもたちが、迷わずに生きていけるように。どうか子どもたちに紙の本を。そんなことをこのコラムに書いていたときに、ある本との出会いがあったのです。
『スマホ脳』アンデス・ハンセン著(新潮社)。この本には私が常日頃から恐れていることが科学的根拠を持って書かれていました。
「幼児にはタブレット学習は向かない。まだ書くことを習得していない幼児はペン(鉛筆)を使って練習することで文字を覚えていく。手で書くという運動能力が文字を読むという能力とも深く関わっている」
「衝動をコントロールする能力を発達させ、何かに注目を定めて社会的に機能するためには、遊びが必要だ」と。

 これまでのコラムで「黒板に書かれたことをノートに書き取る」ことや「外遊び」の大切さについて述べてきましたが、まさにこの本によってそれが科学的に証明されたことになりました。ことにコロナ禍の今、子どもたちがさまざまな行動を制限されている中で、親としてどんな接し方をするかで、子どもたちの能力は大きく差ができてしまうのではないかと思っています。

☆スマートフォンに触っている時間が長いほど、子どもたちの成長に悪影響があることを理解すること
☆スマートフォンに触ることそのものに害があること(電磁波の影響)

 どんなに使いこなしているかのように思えても、溢れんばかりの情報(それが正しいかどうかもわからないのに)を完璧に処理することは大人でも不可能ですから、子どもたちにとってはなおさらです。

 幸いにして今、それらの事実に気づき、子どもたちをスマートフォンから切り離し、大自然の中に子どもたちをゆだねようとしている親たちも増えています。タブレットの画面ではなく、自分の手で実際に草木に触れ、鳥や虫の声を耳で聞き、そしてさまざまなことを自分の頭で考えることができる。これからの未来は、そんな大自然の中で地に足のついた子どもたち、本当の意味での「生きる力」を持った子どもたちが、賢く生き残れるのではないか、私はそう思っています。だからこそ、私も、最初に述べた今年の目標のひとつを実行するためにも、できるだけスマートフォンには触れない生活を目指すことにしたのです。
2021-02-01 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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