宮崎みんなのポータルサイト miten !でグルメ・イベント等の生活情報をチェック!
チラシ特集2017 4月
ユーザー名:
パスワード:
トップ | 無料会員FAQ | サイトマップ | リンク集 |
すべて 食べる
遊ぶ 買う
キレイ 暮らす
健康 医療・福祉
でかけてmiten
買ってミテン
働いてミテン
ミテンの本棚  >  みやざき風土記

みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.210 水沼神社の日置神楽
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
水沼神社
 六反田・野中地区の鎮守。祭神は水波能女神(みずはめのめのかみ)、闇淤加美神(くらおかみのかみ)、鳴雷槌神(なるいかづちのかみ)。創建不明。永禄(1558〜70)の頃には鎮座していたと伝え、宝殿などは湖水池の中央にあったという(県郷社以下寺院)。祭神水波能女神は伊邪那美が火の神を産み、陰所(みほと)を焼き、苦しむとき尿(ゆまり)より化生した神で水を主宰する。闇淤加美神は伊邪那岐が火の神の首を斬った折、剣の柄に集まった血から生まれ、祈雨止雨の神である(※1)。

 江戸時代、高鍋藩は雨乞い祈祷を度々水沼神社に命じている。神社後方に湖水ヶ池があり、この池には入水した女児の姿を見たいと親が願うと一度は現われるが、再度願うと今度は龍の姿で現われ二度と姿を見せず、「子見ずが池」と言われるようになったと伝える。祭神も龍神伝説も水に関係する神社である。

日置神楽
 日置地区の鎮守水沼神社の伶人を中心に保存団体を結成し、元旦祭や祖霊祭、春季・秋季大祭などのとき、水沼神社や紀伊神社、久家神社、日置神社などの地区内神社で奉納している。演目は御神楽、太神、敏伐、鬼神、将軍、振揚、獅子舞、手力雄、戸開雄など10番程度。
 令和元年9月13日(旧暦八月十五夜)、新富町水沼神社夏祭りで神楽奉納があった。午前11時50分から神事、12時20分から神楽が奉納された。
 神楽の由来は不明。楽は鋲止め太鼓と横笛。 50冂間隔を置いた薄縁2枚を並行に敷いた上で舞う。

1番 御神楽
 2人舞 烏帽子を被り白素襖、白袴を着用する。採物は鈴と扇。閉扇・鈴で舞い始め、直ちに開扇となり薄縁上で舞い、大股足踏みで位置をかえ対角に位置して舞い、さらに位置を並行にかえ神前に向かって舞う。舞の途中で袖を腕に巻き、解き舞う。また中央で向い合い袖の巻き解き行い、場所をかえ同じ動作で舞う。

2番 敏伐
 2人舞 白毛頭をつけ腰幣二本を挿す。衣装は御神楽と同じ。
鈴を振り閉扇で舞い始め、直ちに開扇、神前に向かい足を交互に踏み出し、後退する。この動作を繰り返す。閉扇を肩の高さで前に出し、鈴を振って舞い対角に位置をかえる。次に開扇となり二人は神前に向かって並行になり、大股足踏みで位置をかえ、両手に袖を巻き、解きの動作を繰り返す。扇と腰幣二本をかえて、幣は直角に開いて持ち、右手に袖を巻き戻すを繰り返す所作を随所で行う。大股の足運びに特徴がある。

3番 将軍
 2人舞 白毛頭をつけ白素襖・白袴を着用する。採物は白幣、鈴、弓矢。
 左手に白幣二本、右手に鈴を持ち舞う。次に弓の上下を逆に立てて持つ。大股の足踏みで前後に動き、全体には敏伐の舞い振りに似る。次に二人は並行になり、弓を重ね軽快な足取りで舞い、途中から弓に矢をつがえ下や上に向けて射る所作をする。位置をかえて射る所作繰り返し行う。最後は矢を前に落すように射る。
 高鍋神楽の将軍とは舞衣や舞い振りがやや異なる。

4番 鬼神
 1人舞 赤鬼面、黒毛頭を着ける。狩衣と白袴を着る。採物は幣と鈴。
 開いていた薄縁を閉じる。先ず舞処中央で面を自ら着ける。幣を斜め上に振り上げ鈴を横に振り幣を下げる。この所作を繰り返す。次に幣と鈴を首筋後ろに両手で保ち、直ぐに両手は腰へ。それを左右に動かし大股で後退する。次に幣と鈴を左肩へ、動きは前と同じ。両手を大きく広げ、胸前で閉じて舞い納める。

5番 手力雄
 1人舞 赤面・黒毛頭を着ける。白衣に金襴千早を羽織り、金襴袴を着用する。
 鬼神杖を身体右側面に突き出して舞い、時に顔を上、下と動かし見得を切る。次に杖を立て、両手を杖の頂部に置き、左右に足踏みを大きく繰り返す。舞の途中、素面、白衣、白袴の2人が鈴を振って舞い込み、手力雄が二人の肩に杖を当て手前を回す、2人は退場。鬼神は杖を立て開扇を左右に激しく振る。再び2人が舞い込み、鬼神は杖を2人の肩に当てて押す、2人が押し返すの動作を行う。回す、押すの所作を繰り返す。

6番 振揚
1人舞 白の切紙毛頭、白衣、白袴、青タスキ、刀二本。
 初め片タスキで登場、舞処中央に座して両襷となり、三宝の刀一振を持って、前方に突き出して肩に戻し両足を開いて刀を顔の前で回す。次に二刀を両手に持ち、左手の刀を前に突き出し、左手の刀を大きく払う。この所作を繰り返し両刀を顔の前で回す。次に二刀の刃を持ち、舞いながら切っ先に手を動かし、切っ先を持ち顔前で回す。その後二刀を重ねて切っ先を持つ、順手に持つなど形をかえるが所作は同じ。

7番 納め神楽
 2人舞 烏帽子、白素襖、白袴を着ける。
 閉扇と鈴で舞い始め、腕に袖を巻き、解き、位置をかえ向い合って両袖を巻き、それを腹部に、直ちに戻して開扇、扇は手の甲に、又は掌で挟み立てて舞う。

※1川口謙二『日本の神様読み解き事典』柏書房  
2021-01-12 更新
2021 | 01
2020 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 08 | 10 | 11 | 12
2019 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12
2018 | 02 | 03 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2017 | 02 | 03 | 04 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2013 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2007 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
(1) 2 3 4 5 6 7 8 9 10 » 
PopnupBlog 3.0 Denali-1225 created by Bluemoon inc.  
e87.com(株式会社千趣会イイハナ)
富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART