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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.207 宮崎神楽の舞処諸相(6)
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
高鍋神楽
 県中央部に位置する高鍋町、木城町、川南町、都農町、新富町三納代は高鍋藩で、この地域に伝承する夜神楽を一般に高鍋神楽という。昭和44年県教育委員会が高鍋神楽を文化財指定するに当たって、高鍋など五町以外に延岡藩であった南郷村(美郷町南郷)を指定範囲に含めた。比木神社と南郷神門神社2社の百済王族伝承に係る「師走祭り」が大きな理由と思われる。

 高鍋神楽は第二次大戦の混乱期に壊滅状態となり、昭和30年頃から神楽保存の機運が高まり、高鍋神楽保存会のもと保存顕彰に努めている。高鍋神楽奉納を「大神事(おおかみごと)」という。旧郷内の白髭神社・平田(へた)神社(川南町)、八坂神社・愛宕神社(高鍋町)、比木神社(木城町)、新富町三納代の八幡神社の6社が連合し輪番で夜神楽を奉納するようになった。

 斎庭には高さ5mほどの椎木を頂点として、左右に下りいわゆる山形に柴垣を作る。山という。山の最頂部に金色の大幣を立てて神籠とする。大幣の左右には銀幣各1本、白幣5本、都合13本の幣を立てる。大幣の下から紅白布(闢開)を左右に延し、「繰卸」舞で採物にする紐(6本〜8本)を左右に延す。また大幣下にワラ束を径1m位の輪にし、輪の外側に16本、内側に8本の幣を挿す「玄の幣」をつける。斎庭にムシロ40枚を敷きつめ、四隅の椎木に東は青、南には赤、西に白、北には紫の色幣をつけ、中央となるべき黄幣は山の金大幣が兼ねる。
 広い斎庭はシデを下げた縄を巡らし、正面は神棚と献饌の供物、向って左側は氏子役員や神職の座、右側は来賓、中央上座が舞場、その下座が太鼓など楽座となる。

 比木神楽は宝永二年(一七〇五)四月、藩主催の雨乞祈祷に効果があったと白銀二枚と米一俵、神楽を奉納したとして更に銭一貫二百文が与えられている。享保八年(一七二三)九月には比木の神明祭で神楽を行ったと記録にあり、藩内神楽の中心的役割を果たす位置にあった。

 比木神社は百済王族伝承の福智王を祀り、同じ伝承をもつ神門神社祭神禎嘉王を息子福智王が訪問するという師走祭りを行う。両社は凡そ90kmを隔てかつては九泊十日の行程で途中ゆかりの地や神社で神楽を奉納、順路に当たる東郷町(日向市)や南郷村(美郷町)の神楽に影響を与え、この地域の神楽が高鍋神楽系と言われる由縁である。
 斎庭の仕様は前述と同じ、なお比木神楽は6年毎の年巡神楽とは別に独自に徹宵神楽を奉納、六社連合の年番に当たった年は大神事を兼ねる。

 高鍋八坂神社神楽、同愛宕神社、新富三納代神楽の斎庭の設えは、愛宕神社が境内の関係でやや狭いことを除いて同じである。都農神社は現在山は作らないで、境内に板張りの舞処を設置しそこで演舞する。神門神楽の斎庭の広さは六社連合と同じ、正面中央に注連縄を張り、神酒や供物を供え神を勧請する。その後ろは柴垣、中央鉄鋼柱に竹を縛り竹から繰卸舞の紐を引き、屋根には多数の葉付き竹を置く。
2020-10-13 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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