宮崎みんなのポータルサイト miten !でグルメ・イベント等の生活情報をチェック!
働いてミテン
ユーザー名:
パスワード:
トップ | 無料会員FAQ | サイトマップ | リンク集 |
すべて 食べる
遊ぶ 買う
キレイ 暮らす
健康 医療・福祉
でかけてmiten
買ってミテン
働いてミテン
ミテンの本棚  >  みやざき風土記

みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.205 宮崎神楽の舞処諸相(4)
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
宮崎平野の神楽
1.平野南部
 平成合併前の宮崎市や清武町の神楽と県南部日南市の神楽は、稲作準備に入る春先、秋の豊作を祈念して鎮守に奉納することから作神楽・作祈祷神楽という。
 江戸時代、清武と宮崎市南部、日南市は飫肥藩であったこと、奉納する演目に田の神舞とか杵舞、三笠舞など豊作を願う演目があることも同じである。

 生目神社神楽は境内に御神屋を設え神楽奉納していたが、平成10年頃建設した舞殿で奉納するようになった。舞殿正面は壇となり注連柱(上部だけ)3本を立て、下に供物を供える。最上部に黄幣を立て日の丸開扇3面をつけ赤布を張る。

 細江神楽も注連柱は3本。最頂部に青幣、その下に日の丸開扇3面つけ、半分を隠すように赤布を張る。青幣の左右に黄と赤の幣を斜めに挿す。

 跡江神楽も3本の注連柱を立て、上部に柴束をつけ5本の色幣を扇状に挿し、中ほどに開扇と赤布をつける。

 上小松神楽も浮田神楽も公民館で神楽奉納し、注連柱3本は下部を省略した形になるが幣や開扇、赤布などの掲示は他の生目神楽と同じである。

 下小松神楽は若宮神社境内に舞殿を建設、舞台で演舞する。舞台奥に注連柱3本(上部)を立て、最頂部の黄幣、開扇が1面であること以外は生目地区の神楽と概ね同じである。

 生目・浮田・細江・長嶺・跡江・小松などは昭和38年まで生目村であった地域、多くの点で神楽は共通し総称して「生目神楽」というが、市指定文化財名「生目神楽」と混同するので、ここでは生目神社神楽と言うことにする。
 生目地区に接する大塚神社の神楽は、現在は公民館で奉納するようになり注連柱1本、下部を切断した形になっているが、かつて境内に御神屋を設けていた頃の注連柱は3本、氏子奉納の注連柱も立った。上部の黄幣、日の丸開扇、赤布などは生目神社神楽と同じである。生目神社も大塚神社も宇佐神宮を勧請し、生目神社は旧称生目八幡宮、大塚神社も八幡宮と称した。

 宮崎市清武の船引神楽は舞処を舞庭といい5m四方の広さ。正面に八天神(白の高幣)を祀り後方に神舎(こうや)を設け、宮司は神舎の前で「大祓の詞」を奏上する。注連柱は3本、厄祓などで氏子が立てることがあり、注連柱は数か所に立つ。注連柱にワラ製のヘワ(円形)を2段につけ、中央上部に日の丸開扇と赤布をつける。周囲に色幣と白幣10本程を挿し、舞庭中央に赤・青・黄・緑・紫の幣を立てた闢蓋(びゃっかい)を吊るす。船引神楽は正面と後方に神を祀るという他に例のない舞庭である。

 清武の中野神楽も3本の注連柱を立てる。上部にワラツトを付け、色幣・白幣十数本を挿し、中心となる幣に日の丸開扇をつけ、その下に赤布を張る。また、船引と同じように奉納された注連柱も立てる。

 宮崎市村角の高屋神楽も同じ高さの注連柱3本を立てる。最頂部に赤や黄、青の幣を挿し、その下に開扇3面をつけ扇の要から白布と大麻を下げる。

 奈古神楽も3本の注連柱を設け、主注連の頂部には黄幣を立てる。黄幣に添うように開扇3面、その後ろに赤地布を張る。江田神楽は1本の注連柱、最頂部に黄幣、左右に赤と緑の幣を斜めに挿し、これらの間に開扇3面と赤布を張る。その下には天蓋に似た円形の作り物をつけ四方に色幣を挿す。

2.平野北部
 江戸時代、佐土原藩であった新富町(三納代を除く)や旧佐土原町、宮崎市島之内・広原、西都市穂北(幕府領)などに伝承する神楽は、南部と同じ稲作地域でありながら、田の神や杵舞など豊作祈願の演目がないことから作祈祷神楽圏には含めない。南部神楽では演じない太ワラ縄を大蛇に見立てて真剣で一刀両断する「綱切」「蛇切」があること、天照を岩戸から導き出す「大神神楽(神武神楽)」があることが特徴である。
 注連柱は1本、最頂部に黄・赤・青の幣を挿し、その下に日の丸開扇3面をつけ、下の柴束に赤幣・青幣多数を挿し白布を放射状に張り、御神屋には切紙を巡らす。

 穂北神楽は6m程の注連柱1本を立て、最頂部に黄幣、脇に赤幣と青幣を斜めに挿し、その下に日の丸開扇3面をつけ、扇の要から大麻と赤布を垂らす。その下に柴束をつけ赤幣28本、青幣36本を挿す。舞処を小屋(こや)といい、広さ3間四方正面に作り出しの「神座」を設け竹の鳥居を立てる。小屋には横木2段を巡らし、それに笹竹を30儡岾屬能弔卜てて縛る。まるで檻をイメージする御神屋で他に見ない。

 新田神楽も注連柱は1本、最頂部に黄・赤・青幣を挿し赤布を張る。下の柴束に赤や白の幣20本〜30本を挿し、柴束から長い白布10幅を放射状に張る。また、赤い天蓋やザンゼツを下げる。御神屋周囲に1.2m位に切った青竹を30儡岾屬卜て巡らす。

 巨田神楽も注連柱は1本。上部にワラ束をつけ、最上部に赤・青・白の幣、その下に色幣や白幣十数本を挿す。ワラ束の下から白布を三方に張る。
2020-08-11 更新
2020 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 08
2019 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12
2018 | 02 | 03 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2017 | 02 | 03 | 04 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2013 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2007 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
(1) 2 3 4 5 6 7 8 9 10 » 
PopnupBlog 3.0 Denali-1225 created by Bluemoon inc.  
e87.com(株式会社千趣会イイハナ)
富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART