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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.202 宮崎神楽の舞処諸相(1)
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 宮崎の神楽は地域住民が鎮守社に「願い」や「感謝」などで奉納する神事芸能で舞人は地域住民。ある年齢に達すると当然のことのように神楽保存団体に加入するという傾向にあり、かつて伝承は世襲で父親から長男に伝えられたが、過疎や少子の社会現象がすすむ中、そのような風習は途絶え、演目の伝承は保存団体に委ねられている。つまり地域住民が継承し、地区鎮守社に奉納するのが宮崎の神楽の特徴、他所から芸能集団を招聘して奉納することはない。

 祭場は鎮守社境内に設置するとか、地区の民家に神を勧請して舞処(まいど)として神楽奉納する形態をとる。しかし近年は舞殿を提供できる大型家屋の減少などで、地区公民館や集落センターなどで行うことが多くなった。

 宮崎の神楽では舞処を御神屋(みこうや)、神屋、小屋、神庭(こうにわ)、舞庭、斎庭(ゆにわ)などといい、正面に神棚を設え周囲に注連縄を張り巡らして結界とする。御神屋は神を迎えて神楽を奉納する空間で、穢れを祓い浄めた神聖な場であって関係者以外の立ち入りを禁じている。かつて女性の立ち入りを制限したが、過疎が進み継承が困難になった昨今、女性の舞手を育成している保存団体も見かけるようになった。
 しかしながら御神屋が清浄な場であるという認識は常にあり、来訪した見学者なども立ち入りは自制している。

 数日に及んだ祭り準備が夜神楽当日の午前中に終わると、関係者は一旦自宅に帰り風呂に入って身を浄め正装に着替えて一夜二日の祭事に関わる。

 県内神楽の舞処仕様は、正面に神棚を設け天照大神や鎮守祭神を勧請する。神棚の後ろに竹又は木の鳥居を立て、その後に高さ10m前後の太い竹1本又は3本の注連柱を立て、その最頂部に幣を立て神籬(ひもろぎ)とする。幣の柄に日の丸開扇をつけて太陽を表し、その下に長さ2m、幅0.5mほどの赤布を横に張り、旭日に照らされて赤く染まった雲を表す。神棚や注連柱がある正面には椎など常緑広葉樹の柴垣を組み、その前面に舞場を確保する。御神屋の四隅には高さ数mの椎の木を立て、椎の木間はシデを付けた縄を巡らし、注連柱の上部には柴束をつけ天神地神を表す色幣数十本を挿す。

 舞処の中央に雲、天(あま)、闢開(びゃっかい)、金笠(きんがさ)、八咫之盤(やたんばん)などと呼ぶ方形または円形の天蓋を吊るし、縁には切り紙を下げ、陰陽五行説に従い東は青幣、南は赤廃、西は白幣、北は紫(黒)幣を挿し、天蓋の中心上方に黄幣を立てる。
2020-05-12 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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