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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.195 宮崎神楽の地舞4
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
高千穂神楽の「入り鬼神」
 高千穂神楽に地舞は存在しないとするのが大方の常識、高千穂に地舞という概念は存在しない。今まで紹介した素面舞に着面舞が舞い込み、その間素面の舞手は舞処隅などに控え、着面舞が退場すると再び登場して舞い納めるものを地舞と言った。そういう観点で高千穂神楽を観ると「入鬼神」がある。素面舞を前半と後半に分け、前半は着面の神を迎えるため舞処を祓い清め、後半は素面舞が舞い納めるというもので、今まで紹介した着面舞を迎えるための地舞と同じである。
 「幣神添」が赤面の地舞と解するが、高千穂に地舞という概念は存在しなく、高千穂神楽番付33番内に「入鬼神」という演目はない。

上田原神楽
 番付5番に御神木の杉に氏神が降りるとされる「杉登」がある。素面の2人舞。烏帽子を被り白の素襖に白袴を着する。腰に幣2本を挿す。初め入り鬼神降臨のため舞処鎮めの鎮魂舞をする。途中から赤面に千早と白袴を着する荒神が外神屋から入り面棒と開扇で舞う。この間「杉登」の2人は舞処隅に控える。荒神が退出すると控えていた2人は開扇、鈴で舞い納める。
 素面舞の「杉登」に鬼神が入って舞い、退出後素面が舞い納めることを「入り鬼神(入鬼神)」といい、高千穂では多くの神楽で行われる。黒口神楽では「入鬼神」といい、鬼神が舞うとき雲を揺らし切紙を降らせる。「杉登」で鬼神が舞い込むのは下田原、永の内、下川登、浅ヶ部、二上などの神楽などに見られる。

押方五ヶ村神楽
 押方の五ヶ村神楽の「幣神添」は素面の2人舞。白毛頭、白衣に素襖を重ね、白袴を着ける。鈴と扇を採物にして腰に幣2本を挿す。開扇と鈴で舞い始め扇を閉じ神歌を歌いながら舞う。袖を腕に巻き又はほどき舞う。その内、素襖に千早を重ね白袴を着し、赤布で頬かむりした赤面の舞手が登場、開扇と面棒を持ち大げさに舞う。控えていた「幣神添」の1人が着面の者に後ろから抱きつく、他の1人も交代し抱きついたり、引き倒したりするので観客は大笑いする。赤面は観客に向かって滑稽な動作を行ない退場する。控えていた「幣神添」の2人は素襖を脱ぎそれで舞い、続いて幣を両手に持ち舞い納める。
 登場した赤面は一連の動作から道化鬼神という。上野神楽でも幣神添に道化荒神が入り、下野神楽でも幣神添前半に道化荒神、下組神楽は幣神添前半に「入り鬼神」があり道化荒神という。

黒仁田神楽
 押方五ヶ村神楽は幣神添に鬼神が舞い込んだが、黒仁田神楽はもっと多彩である。
 4番杉登に村の鎮守柘ノ瀧神社の主祭神弁財天が荒神面を着けて舞い込む。6番酎い貿鯡未鮹紊韻深禝椶舞い込む。8番地固に荒神が舞い込み、退出すると地固が舞い、次に座張りが舞い込み、舞い終ると地固が舞い納める。
 地固には荒神と座張りの2神が舞い込むという他に例のないものである。他には大神に八鉢、13番住吉に稲荷、15番岩潜りに鬼神が舞い込んだ。
 尾狩神楽では5番杉登りに地元鎮守社祭神である山中様が舞い込み、終わって杉登りの舞手が舞い納める。他にも8番地固に荒神、15番岩潜りに座張り、17番五つ天皇に八鉢が舞い込み、それぞれ舞い終って退場すると、控えていた素面が舞い納める。杉登りに舞い込む山中様は黒仁田鎮守の主祭神弁財天が舞い込むのと同じである。
 黒仁田神楽の弁財天、若宮、荒神、座張り、八鉢、稲荷、鬼神、尾狩の山中様、荒神、座張り、八鉢など多くの神々が舞い込むが、高千穂では舞い込むのが弁財天であろうが荒神であろうが全て「入鬼神」としている。

日之影神楽の「入り鬼神」
 椎谷神楽では杉登りの先の手に入鬼神が舞い込み、鬼神が舞う間杉登りの舞手は御神屋隅に控える。入鬼神が退場すると後の手で舞い上げる。
 一の水神楽では素面の3人舞の御幣に、2人舞幣神添に先の手と後の手の間に鬼神が舞い込む。
 宮水神楽では幣神添の前の手の後に入鬼神が舞い込み、幣神添の舞手は御神屋に控え、鬼神退出後、後の手で舞上げる。
 深角神楽では素面3人舞の神降ろしの先の手舞の途中から入鬼神が舞い込み、鬼神退場の後、後の手が舞い納める。素面2人舞幣神添でも先の手が舞い、途中から入鬼神が舞い込み鬼神退場の後、後の手が舞い納める。
 弓正護の先の手が舞い、途中から入鬼神が舞込み、鬼神退場の後後の手が舞い納める。
2019-10-08 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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