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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.194 宮崎神楽の地舞3
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
宮崎平野神楽の地舞

宮崎神宮神楽
 現在、宮崎神宮に神楽は伝承していないが、昭和17年宮崎神宮が宮崎県に提出した「特殊神事ニ関スル調書」に春神楽があり、それには演目九番目に「衣笠(みかさ)地舞」がある。
 「衣笠地舞」は1人舞で狩衣を着用し、扇と鈴とを持って舞うというもの。次の「衣笠鬼神」の降居を促すため神屋を清める舞である。10番の「衣笠鬼神」は1人舞。毛頭を着け鬼神面を被り、衣装は千早と袴を着する。3尺位の青竹の上下に幣を付けたメンボウを持って舞い、続いて笠二つを持って、「春つるぎ御笠をかくるつばき山 かけて出でたる秋の三日月」の神歌を唱えつつ舞う。

大塚八幡神楽
 演目16番に「地割地舞」がある。2人舞。黒毛頭を被り、白衣に裁着袴を着用する。採物は面棒と矢3本。初め右手に鈴、左手に矢3本と面棒を持ち舞う。舞の中盤から矢を舞処の四隅と中央に置き地を割る。続く演目17番は「地割鬼神」、赤の鬼面をつけ白衣に赤千早を羽織り赤の袴を着用する。採物は面棒、舞いながら先に地割の舞手が舞処の四隅と中央に置いた矢を抜く。

新田神楽
 17番「御笠(みかさ)地舞」は2人舞。烏帽子に舞衣、鈴と扇を持ち舞う。先ず、太鼓方が「八百万の神もさこそと守るべし 照る日の本の国つ都を」と歌い、舞手が「鵜戸が、灘江の沖に舟うけて、参る当社をのせていさまん」と歌う。舞の後半「下の重」で「御笠鬼神」が舞い込み、御笠ねりをする。鬼神は「霧島に参る麓の霧晴れて 新たに拝む天の逆鋒」と歌う。
他には「四人(よったり)地舞」がある。舞は「壱番舞」だが2人ではなく4人で舞う。「四人地舞」は次に演舞する「七鬼神」の地舞と思われる。「七鬼神」は七神が一堂に出てこなく、一本の鬼神棒を引き継ぎ七神が入れ替わり登場して舞うというもの。

巨田神楽
 4番目の「御笠荒神」は初め素面の2人舞。烏帽子を被り白の素襖と白の袴を着用し鈴と閉扇で舞う。これは巨田神楽の1番舞と同じで、諸神を迎える前に御神屋を祓い清める舞である。つまり「御笠荒神」の前半、素面舞は御笠荒神の地舞という位置づけとなる。途中から荒神二神が舞込み4人で舞う。荒神気話磴量啼を被り荒神面を着ける。白張に赤の千早、赤の幅広袴を着る。鬼神兇惑鯡啼、他は気汎韻検A婆未2人の舞手は控えないで鬼神と舞い続ける。神歌がある。終盤、素面の2人の舞手が控え荒神二神の舞となり、さらに荒神1人の舞となり神歌歌う。鬼神退出後素面の舞手が舞い納める。従来、素面舞の荒神地舞とその後に舞う御笠荒神が合体し1つの演目となったものであろう。

船引神楽
 船引神楽の23番に「地割」がある。素面の2人舞で白の毛頭を被り、白衣にタスキを掛け裁着袴を着用する。採物は弓矢、舞棒、鈴、扇子。神々に土地を分配するため弓矢で測量するいわゆる地を割るといい、素面2人の舞手は矢を持ち舞いながら地を割っていく。2人の舞の途中に鬼神が舞い込む。「地割鬼神」という。

 神代、領地配分に伴って地割が行われたとき、初め三十九割にしたがそれでは領地を貰えぬ神々があって紛糾、地割鬼神が四十九割に割り直し紛糾を鎮めたと解説する。演目構成は「地割」の素面舞が鬼神舞の前に神屋を清め祓うとしている。始め「柴舞」を舞いそれを地舞という。次に測量を意味する「矢立て」「手すぐり」「扇のすぐり」を舞うと鬼神が舞い込み、その間舞手は舞処脇に控え、鬼神の舞が終わると地割の舞手が「殿ずる」を舞って舞い納める。
 船引神楽には「繰り降し」にも地舞がある。「繰り降し」は注連柱に繋がる紐(縄)を持ち、2人から8人の舞手が舞いながら紐に撚りをいれ、撚りを戻して舞い納めるという演目で県内神楽では何処でも存在するものである。
 船引神楽の「繰り降し」は4人舞、素面で衣装は「地割」と同じ。舞の前半は紐を持たないで「方謝舞」を舞い、舞処を清め祓う。途中から紐を持って舞う。舞手は入れ替わらないで同じ演目内の前半が地舞を構成するというものである。
 船引神楽には二通りの地舞が存在する。着面舞の前に素面舞が神屋を清め祓うという今まで述べて来た地舞と、一演目の中に地舞を有し、後半を舞って舞い納めるというものである。
2019-09-10 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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