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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.133 初めての経験をする大切さ
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
先月のコラムでは「かわいい子には旅をさせよ」ということで、子どもたちにとって、「日常とは違う環境を経験する」「日ごろより少し努力をしたり我慢をしたりする」「日ごろは会えない人と出会う」「初めての景色を見たりする」、そんな経験をすることが大切だと書きました。
つまり、「日常ではない経験=初めての経験」は子どもの脳の発達にとって大切だということですが、先週読んだ本に、偶然にも似たような内容を見つけました。『結果を出せる人の脳の習慣』(茂木健一郎著 廣済堂新書)というタイトルのこの本は、子ども向けではなく大人に向けて書かれた本ですが、子どもも大人も結局は同じなのだと思いました。
この本のテーマは「初めて」を増やすと脳は急成長する、つまり「アウェー」を経験することが脳を成長させるということでした。「ぬるま湯につかって、刺激のない生活を送っていることに退屈を感じない」ということが、一番恐ろしいことだとも書いてありました。

毎日、「何かしら新しい経験をする」「新しい発見をする」それが大切なのだ、そんなことを考えていると、私は、「ヨーロッパ一人旅」をしたときのことを思い出しました。  
文字通り、旅のあいだ、毎日、私は、日常とは違う環境で生活したり、非日常の出来事を経験したり、そんな連続でした。
フランスを訪れるということで、それ以前からフランス語も勉強していましたが、滞在したパリでは、フランス語を一切使いませんでした。とても話す勇気がなかったからでした。幸い英語でもほとんど不自由することはなく、そのこともあって、私は「ボンジュール」という挨拶さえすることはなく、すべて英語で通しました。
 自分のフランス語にまったく自信がなかったことが、帰国してからの私に、フランス語の勉強への拍車をかけました。毎朝、ラジオのフランス語講座を聞いたり、フランス語の映画を観たり。しかし、フランス語の勉強を始めて10年近く経った今でも、フランス語を話せるという自信はまったくありません。
ただ、それでも勉強を続けているのは、近い将来に、また、是非フランスを訪れたいと思っているからです。ヨーロッパ一人旅で、フランスにはたった4日間しか滞在できなかったので(イギリスがメインの目的地でしたから)、今度はアパルトマンを借りて、1ヶ月くらい滞在したいと思っているのです。前回の滞在では、ルーブルとオルセーとオランジェリーの3つの美術館しか訪れることができなかったので、今度は、ぜひとも、モネの庭のあるジベルニー、モンサンミッシェル、シャガールやコクトーなどが暮らしたコートダジュールにも行きたいと、具体的な日程が決まっていないのに、いろいろと計画を立てています。そして、まだ、計画の段階なのに、ワクワク、ドキドキしているのです。こんなとき、脳はきっと活発に活動しているのでしょう。

 さて、話はかわりますが、私は最近、とても憂慮していることがあります。それは、コミュニケーション手段をSNSに頼り、一対一の生身の人間関係を保つことができなくなっている人間が増えているのではないか?ということです。
 面と向かって会話をすることで傷つくことを恐れ、すべてのコミュニケーションをSNSという媒体を通して行う。そして、本当の人間関係を築くことができないのに、SNSという目に見えない媒体を通してなら、いくらでも人間関係を拡散していける。
会ったこともない、話をしたこともない、どういう人物なのかわからないのに、友達になれたような気分になっている。
 生身の人間関係なら、相手の顔を見て相手の表情を読みながら自分のいいたいことをいえ、相手の反応があり、何かが起こっても、その場で修復ができます。
 しかし、目に見えない相手との、文字だけのコミュニケーションは、相手の本音も、本質もわかりません。わかったような気になっているだけで、本当はなにひとつわかっていないのです。しかも、恐ろしいことに、それらの情報は、文字として残り、世界中に拡散されていきます。
 一対一の生身の関係で傷つくよりも、そのことのほうがずっと恐ろしいことです。嘘の情報で溢れ、たくさんの情報の真偽も確かめられぬまま、自分の知らない間にあることないこと拡散されていく。子どもたちはそんな恐ろしい世界の中に生きているのです。大人でさえ制御できない世界を、ましてや子どもたちに制御できるはずはありません。
 一対一で相手の目を見て話をすることができない。携帯の文字盤ばかり見ている。いっしょにいても、話をすることもなく、それぞれの携帯で、目の前にいない相手と文字で話をしている。これはとても異様な光景です。
 インターネットによってたくさんの情報を得ることは、とても有意義なことですが、同時に、たくさんの制御できない世界に自分をさらすことになる。つまり「両刃の剣」なのです。そのことを忘れないよう、私はいつも気をつけなければと思っています。

 さらに、私を無力感に陥れる出来事があります。今、この時点でも、どこかでそれが起こっていると思うと、いたたまれない気持ちになります。
「児童虐待」。考えただけでぞっとする出来事です。こうしてコラムを書いていても、何の力にもなれないのです。なぜなら、このコラムを読んでいるお父さん、お母さんたちは、きっと、児童虐待など縁遠く、一生懸命子どもたちを愛し、より良い子育てができるよう日々頑張っているからです。児童虐待をしているような人は、私のコラムなど読んでいる余裕すらない、それどころか、コラムの存在すら知りません。それでも、私は、これからも、ずっと、一生懸命に子育てを頑張っているお父さん、お母さん、このコラムを読んでくださっている方たちのために書いていくつもりです。
2019-03-01 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)




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