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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.117 本当の友だちの見つけ方
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 『ひよっこ』という番組がありました。9月の終わりに最終回を迎えましたが、私はこの番組が大好きでした。その理由は、このお話には、「心のきれいな人々」しか出てこないからです。 
 私は子どものためのお話を書くことを生業としています(もちろん、この仕事で生計を立てるまでには至っていませんが)。子どものお話を書くにあたり、いつもあれこれと妄想をしています。どんなお話を書いたら、子どもたちがそのお話を読んだときに、「ああ、読んでよかった」とか、「幸せな気持ちになった」とか、そう思ってくれるだろうか、ということを考えながら書いています。

 子どもたちが生きている世界は、ある意味残酷な出来事がたくさんあります。心の優しい、いい人ばかりが存在する世界なんてありえません。ですから、物語の中にはいい人たちとともに悪い人も登場させなければなりません。悪い人が登場することで、いい人の素晴らしさが引き立つことだってあります。
 でも、私は、いい人だけが登場するお話が書きたいのです。だから、いい人しか登場してこない「ひよっこ」のような番組が好きなのです。

 世の中にいい人だけが存在したらいいのに、そう思うことがありますが、現実として、この世の中には想像を絶するような悪い人が存在するのです。ですから、成長する過程において、少しずつ悪い人への免疫を付けていく必要があるのです。そういえば、PRESIDENTという雑誌のオンラインに、中川淳一郎氏が書いたこんな記事がありました。タイトルは「“小中学校の友人”なんてクソみたいなもの」。この記事の中で、中川氏は「きれいごとで子どもを追い込むな」として、「ドライな人間関係を子どもにも習得させよ」といっています。

 小中学生の悩みの大半は「友人関係」にあり、学校での人間関係が子どもたちの人生に大きな影響を与えているといわれています。子どもたちにとって、学校生活は、その人生の大半であり、その学校生活において、ひとたびいじめなどにあうと、それが子どもたちの人生のすべてを真っ暗にしてしまいます。
 中川氏はいいます。「子どもは純粋なんて嘘だ」と。つまり、決して純粋でない子どもたちのいじめは、大人の想像を絶するものだと思われるのです。
 いじめられた経験は、一生トラウマになるが、いじめた経験はすぐに忘れてしまうもの。だから、いじめられるという、生涯のトラウマになるような経験は、しないほうがいいのです。「学校が大切」「クラスメイトとは仲良くしなければならない」という価値観を植え付けられて、集団生活に耐えることを強いられ、理不尽ないじめをがまんするくらいなら、学校から逃げてしまったほうがいいと中川氏はいいます。
 人生の中の、ほんの一瞬の時間における人間関係なんて、その後の長い人生の中でこれから出会っていくたくさんの価値ある人たちとの関係に比べたら本当に「クソ」(失礼!)みたいなものかもしれません。もちろん、小中学校時代に、良き友達に出逢え、その友人関係が一生続くものであれば、それは本当に素晴らしいことですが。

 コラムNo.63『それでもママ友は必要ですか?』で、私も書いているように、大人でさえ、真の友人関係を築くことが難しいと思えるのですから、子どもならなおさらです。私にも苦い経験があります。息子が幼稚園時代、クラスメイトの母親にとんでもない人物がいて、たくさんの人がいやな思いをしていました。私は、そのような人物に出逢ったのは初めてであり、また、役員をしていたこともあって、母親たちからの苦情の処理に四苦八苦していました。所用で沖縄に行くことになり、息子も連れて行ったのですが、私の頭の中は、その問題人物のことでいっぱい。美しい海の景色など目に入らず、現地の人々に溶け込んで沖縄の海を満喫している息子を尻目に、木陰で座っていました。そんな私に、現地の老人が近づいてきて、こんなことをいったのです。
「あなたはどうして、こんなきれいな景色を前に、それを楽しむこともせず、そんな暗い顔をしているのか? 息子さんはあんなに楽しそうに地元の人たちと自然を満喫しているではないか」と。
 私はそのときはっと気づきました。なんてもったいないことをしていたのだろうと。
 たった二年間の息子の幼稚園生活の中でしか接触することのない人物のために、私は大切な時間を無駄にしていたのでした。
 結局、その問題の人物は、たくさんの母親たちから苦情が寄せられたことによって、幼稚園側から「厳重注意」を受けました。考えてみると、本当にその問題の人物とは、長い一生の中での一瞬の付き合いです。それ以来、一度も会うことはなかったし、おそらくこれからの人生の中で二度と接触することもないでしょう。
 私はそれ以来、「子どもの友達の母親は、必ずしも自分の友達ではない」と割り切ることにしてきました。そして、そのことはあれから30年近くたった今でも間違っていないと思っています。だからこそこのコラムでも「それでもママ友は必要ですか?」と書いたのでした。
 人間関係に関することは、大人でも難しい問題ですから、子どもならなおさらです。「いい人」ばかりでない世の中で生きていくために、「誰が自分にとって大切な人か?」「誰が本当に自分のことを大切に思ってくれているか?」を見極め、その人物との関係を大切にしていくことで、おのずと素晴らしい人間関係を築くことができるのだと、親自身がその生き方で示していけば、子どもたちもおのずと、その親のうしろ姿で友人関係の築き方を学んでいくのではないでしょうか。

 今月の写真は、食欲の秋にちなんで、絵画のように美しいお料理達です。


2017-11-01 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)

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