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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.164 西米良村村所神楽の狩面
前田 博仁 ( 宮崎民俗学会副会長 )
 西米良村村所神楽で「狩面(かりめん)」という狩習俗の演目が行われる。漁師が狩猟するとき祈願することから始まり「甲崎祭(こうざきさい)」「鹿倉祭(かくらさい)」「シシ場祭」など山の神への感謝儀礼が生じた。狩面別名シシトギリは猟友会が行っていたが戦後同会の解散に伴い永く中断したが、平成5年西山小猟師の作法を再現した。
 出演はヤマクロ1人、勢子2人、マブシ2人の5人。採物は手杵(鉄砲)、黍箒(猟犬)、テゴ(背負い籠)。テゴにはメンパ(弁当)、串刺猪肉、水筒、木灰を入れたタカンポ(竹筒)を入れる。

 5人は別々に宿を出、勢子・マブシは猪の足跡を探したり足跡から猪の大きさを推量したり、それを面白可笑しく演じながら集合場所へ向かう。集合場所に集まると勢子とマブシはヤマクロの指示に従う。
 集合場所には榊(椎)と勧請幣を中心に、両脇に竹弓と7本の竹矢、榊の下には御幣5本を立てた簡単な棚掛けが設えてある。
 棚掛けの前でヤマクロが祝詞をあげる。勢子とマブシはヤマクロの後に坐る。
「そもそも古より此の方、七人の甲崎には、地主甲崎、所主オン(種字オン)甲崎、先才人門(さきさいひとかど)の甲崎に掛い奉楽申す」
「奥山三千三百三十三体、中山三千三百三十三体、近山三千三百三十三体合せて九千九百九十九の山の神様、その外木の葉返しに到るまで受け取り給え、たとえ上はずしがあっても受取りはずしのないように、上がりてたもれ」
 大声であっちこっち引っ掛かりながら祝詞をあげるが、後ろで聞いている勢子とマブシは所どころ真似する。
 次にヤマクロは勢子とマブシに鹿倉(猟場)言い渡しをする。
「今から鹿倉立てすっど、耳入れて聞け。東ゃ横石、立て石、マダラが谷、炭いけの尾。西ゃ横谷峠、球磨境辺から一里山。南ゃ綾、須木境セン助の越し。北は市房から石堂辺までじゃ」
 輪切りにした大根の串刺しをテゴから出す。甲崎にあげる。

「一の甲崎に上げもす。二の甲崎に上げもす。里の甲崎に上げもす。八幡の甲崎に上げもす」
 甲崎上げが済むと昼食、犬を呼んで飯を分け与える。終わって、オコゼ(乾燥した海魚、山の神が好む)とキリダマ所持の確認。
 遠くで「猪がでたど−」の声。だんだん猪がでたの声が近付く。柴をつけたまな板(猪に見立てる)が会場に入る。
「猪が来たっ」あわてて鉄砲を撃つ者、反動でひっくり返る者、タカンポの木灰を高くまく者で慌ただしくなる。猪は会場を3回廻り4回目に仕留められる。
「とったど、とったど」と言いながら、引っ張られていく猪(まな板)について行く。まな板を長押に掛け、社人が奏する楽にあわせて神楽を舞う。
2017-03-14 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
1942年宮崎市生まれ 宮崎大学学芸学部卒 県内小学校、宮崎県総合博物館、県文化課、県立図書館、宮崎市生目台西小学校校長等歴任、定年退職後きよたけ歴史館館長
現在、宮崎民俗学会副会長、清武町史執筆員、県伝統工芸審議会委員

【著書】
『鵜戸まいりの道』(私家版)
『歩く感じる江戸時代 飫肥街道』(鉱脈社)
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史 民俗編』
『北浦町史』
『日向市史』
『角川日本地名大辞典 宮崎県』(角川書店)
『郷土歴史大事典 宮崎県の地名』(平凡社)
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