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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.87 島津斉彬が泊まった高岡の豪商清水家
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会副会長 )
 嘉永6年(1853)、島津斉彬が巡見で高岡(宮崎市)に来ている。藩主となった2年後のこと、藩主になると領内を検分することはどこの藩でも行った。11月12日、鹿児島を出立、桜島、垂水、大根占、内之浦、志布志、都城、高城と廻って、12月4日高岡に着いている。
この夜商人清水新兵衛の家に泊まる。巡見では各郷の地頭仮屋に泊まることが多く、都城では北郷氏の別邸に泊まっている。
「四日五ツ頃高岡地頭仮屋へ御着、直に退出旅宿町の清水新兵衛所」
「旅宿清水新兵衛家手広く表之間は大坂より切込廻し建たりと云、浴室雪隠など田舎体にてはなし、給仕小女是また大坂こと葉なり」 (『高岡町史』)
 午後8時頃高岡地頭の仮屋に着いたが、直ちにそこを出て商人清水新兵衛の所に行った。新兵衛居宅は大きく表の間は大坂で切り込んで建てたという。浴室や便所も田舎風ではなく、給仕や女中なども大阪弁であった。

 清水新兵衛は安政5年(1858)の祇園神社の夏祭りで祭礼全体を司る年行事になっている。引きヤマが出、神楽奉納がある祇園祭は高岡商人街の一大イベント、これを取仕切る年行事になることは高岡商人のトップということ。新兵衛は帯刀し袴着用で参加した。祇園祭礼の年行事には宝暦8年(1758)に清水新左衛門、嘉永2年(1849)に清水伊兵衛という人物がなっているが、安政2年(1855)の新左衛門や伊兵衛は清水新兵衛と同族と思われる。清水家は回漕業を営み五百石積程度の栄順丸と寿宝丸を所有、宮崎の上野町から上方や江戸へ櫓木、白炭、椎皮(染料)など林産物や米を移出した。

 江戸後期、大淀川中下流域に城ヶ崎(飫肥藩)、上野町(延岡藩)、本庄(幕府領)、高岡(薩摩領)に商業が栄えた。高岡商人は延岡領川原町薩摩屋長太郎、同上野町鹿島屋庄兵衛などの協力を得て上方との交易をした。大淀川河口に赤江湊(飫肥藩)があったが利用していない、というか利用不可だった。

 中世、日向都於郡伊東氏と薩摩島津氏は長年にわたって戦うが伊東氏は敗れて豊後に逃げた。この後島津氏は九州の殆どを掌中に治めるが、豊臣秀吉の島津征伐を招くことになり、日向国は延岡に高橋氏、高鍋に秋月氏、佐土原に島津氏、飫肥に伊東氏が配置された。高橋・秋月両氏は島津氏が九州各地を攻めとき島津氏に協力したことで配置替えとなった。江戸時代になっても薩摩と延岡、高鍋は友好関係にあったが、飫肥と薩摩は互いに「謙飫肥」「謙薩摩」の関係であった。

 話を高岡商人に戻す。高岡には清水家以外に水間家、田丸家、白坂家などの豪商がいた。
『宮崎縣大観』に高岡村清水八郎左衛門という人物が紹介されている。明治14年(1881)生まれ。宮崎中学から早稲田実業学校に進み、明治39年宮内省に勤めるが同44年辞して帰郷する。家業である酒造業や呉服商を営む傍ら煙草栽培や造林、果樹栽培など多角的な経営に勤めたとある。

参考資料;『高岡町史上巻』『宮崎縣大観』『日隅薩商工便覧明治23年』
2017-02-28 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
1942年宮崎市生まれ 宮崎大学学芸学部卒 県内小学校、宮崎県総合博物館、県文化課、県立図書館、宮崎市生目台西小学校校長等歴任、定年退職後きよたけ歴史館館長
現在、宮崎民俗学会副会長、清武町史執筆員、県伝統工芸審議会委員

【著書】
『鵜戸まいりの道』(私家版)
『歩く感じる江戸時代 飫肥街道』(鉱脈社)
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史 民俗編』
『北浦町史』
『日向市史』
『角川日本地名大辞典 宮崎県』(角川書店)
『郷土歴史大事典 宮崎県の地名』(平凡社)
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