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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.63 「それでもママ友は必要ですか?」
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
「私は何者なのか?」それを探ることが、私にとっての現在の最大の関心事です。それは、このところたて続けに読んでいる本のせいだと思っています。以前は絶版になったら、古本屋を探して歩かなければ手に入らなかったような本が、インターネットの普及によって、ほぼ確実に、しかも定価よりずっと安く手に入れることができるようになりました。もちろん、絶版になっても永く読み継がれているような本は、古本でも定価よりも高い値段がついています。今年に入って、私が購入した本をチェックしてみたら、40冊ほどでした。1ヵ月に10冊として、3日に1冊の割合で本を購入していることになります。以前は、図書館で借りたりして、本代を浮かしていましたが、今では、読みたい本があると、ネットで検索し、数日後には手元に届いています。先日購入した本は定価よりかなり安く手に入った上に、汚れや書き込み、線引きなどもほとんどなく、新品同様でしたから、ずいぶんと得をしたような気になりました。しかも、その本が私にもたらしたものは、そんな表面的な値段上の得だけではなかったのでした。

 この本のタイトルは「アウト・オン・ア・リム」といい、作者はハリウッド女優のシャーリー・マクレーンです。「アウト・オン・ア・リム」とは、「果実を得るためには、危険を冒して枝の先まで登らなければならない」という意味ですが、意訳すると、「真実を見極めたければ、それなりの危険を冒す必要がある」ということでしょうか。私がこの本に導かれたのは、山川紘矢・亜希子夫妻の著書「30冊の本」からでした。その本の一番最初に紹介されていたのが、「アウト・オン・ア・リム」でした。
 私は、この数年の間に、実に様々な本に導かれました。その足跡をたどると、私がどんなふうに考え、どんなふうに感じたか、その移り変わりが手に取るようにわかってきます。今回あらためて、自分が今年読んだ40冊ほどの本のタイトルを見返しながら、「私は何者なのか?」「私はどこから来たのか?」「そして、どこへ行こうとしているのか?」それを知ることが私にとっての大切な人生のテーマであり、そのことはとりもなおさず、私がいつか書き上げようと思っている壮大なるファンタジー作品のテーマでもあったのです。

「自分は何者なのか?」そんな疑問はずいぶん昔から多くの人にとって、その答えを追及してきたテーマでした。「汝自身を知れ」とはソクラテスの言葉です。私はずいぶん前に、ソクラテスをテーマにファンタジーを書いたことがありました。その作品の中で、タイムスリップしたソクラテスは、子どもたちに向けて「人間にはみんな誰しも良いところがある。だから、その自分の良いところを見つけ出すこと」というメッセージを送りました。それにもかかわらず、私は、「自分自身について知ること」というテーマにおいて、現在のような立場で深く考えることはなく、そのテーマの意味に気づくことさえなかったのでした。
 本とは、読む人の心にその内容を受け入れる準備ができて初めて、その本がいわんとしていることを、心底理解することができるということです。これが本を読むということのまさに醍醐味なのだと思っています。だから、同じ本を、ある時間をおいてふたたび読むことには大きな意味があると思います。私はこうして毎日毎日何冊もの本を読み、古の偉人たちに出会い、今まさに私が求めている真実を見つける手助けをしてもらっているのです。

 さて、今月のタイトルですが、ずっと以前から書きたかったテーマでした。私の持論として、「子どもの友達のお母さんは、必ずしも自分にとって友達とは限らない」ということです。つまり、子ども達が友達関係にあるからといって、その親たちが友達になる必要はないということです。子どもたちの友達関係は、とても不安定です。ましてや、その友達関係が長く続くことはほとんどありません。日々刻々と変化する子どもの友達関係に振り回されながら、お母さんたちがママ友と呼ばれる人々との関係を維持することはとても困難です。だから、「子どもは子ども」そう割り切って、始めから、「ママ友」という関係に、振り回されないことです。私には子どもたちが友達だったというきっかけで今も親しく付き合っている友人はひとりもいません。私の友人はすべて、私自身でそのつながりを築き上げていった人ばかりです。

 子どもたちはその成長の過程で、たくさんの友達に出会います。その友達関係のほとんどが一過性の関係です。そんな関係を通して、子どもたちは、本当の意味での友達と呼べる人間関係の築き方をを学んでいくのです。だから、一過性の人間関係に、一喜一憂しないことです。ましてや、そこに付属した「ママ友」という不安定な関係に振り回されて、大切な時間を無駄にしないことです。もしも、子どもたちが成長して大人になったその時、ずっとその関係を継続できている友人がいて、そして、お母さんたちも、「ママ友」という関係から大きく脱却してその相手と友人関係を継続できていたなら、それは、本当の意味での友人を持つことができたといえるでしょう。それは、お母さん自身が自分の力で継続させ、努力して築き上げてきた「真の友人」ということになります。

 こんなふうに考えると、「子育て」とは、同時に「親育て」でもあると実感します。私もようやく、子育てを終わることができましたが、果たして親としてちゃんと成長できているかは確信が持てません。ただ、子育てを終えることで、重かった肩の荷をおろすことができ、本格的に自分がずっとやりたかったことに打ち込める今が、私の人生の中で一番幸せだなあと感じています。子育てにおいて壁にぶつかったとき、その時にできるベストを尽くして、その壁を乗り越えようと努力しさえすれば、子育てを終えたときの満足感もひとしおであるということでしょう。

 最後に、フェイスブックでシェアした「さかなクン」の文章を引用して終わります。

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「いじめている君へ」 
 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。 (by さかなクン)
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この文章を読んでいると、「ママ友の世界」は、「狭い水槽」に思えてきませんか?

2013-05-07 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)

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