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ある国に宮崎人がおったげな・・・
各国で暮らした経験のある宮崎人が
旅行では知ることのできない
リアルな体験記をつづります。
 
No.36 医院/ビョンウォン/ospital/rumah sakit
高柳 香代 (*1) ( 宮崎市出身 )
皆さん、こんにちは!
JICA宮崎デスクの崎田です。

突然ですが、「多文化共生」(*2) という言葉を聞いたことがありますか?
正直、私は国際交流協会で勤務するまで、「多文化共生」について、全く意識したことがありませんでした。
今回のコラムは、宮崎県国際交流協会で、多文化共生アドバイザーとして在住外国人の支援事業を担当されいる、高柳香代さんのコラムをご紹介させて頂きます。
高柳さんは、世界中の色々なところに行かれていて、それらの国々のさまざまな文化・宗教・料理などに触れてこられている大変造詣が深い方です。
中学校や高校の国際理解講座でご一緒させていただく機会が多いのですが、世界の現状や多文化共生について、生徒さんに分かりやすく話をされていて、外国人にも暮らしやすい街ってどんなんだろう?…と考えさせられます。

今回は、高柳さんが体験した、外国に行けば必ず直面する…ある問題についてのお話です♪
さてさて今回はどんなお話なんでしょう…。
**********************************

海外にいる時はいつも以上に健康に気を遣うものですが、環境の変化などで身体が思うようにならない時があります。

その時もそうでした。香港経由で別な都市に向かう途中のこと。
香港市内で知り合いと再会、香港グルメを満喫し戻ってきた香港国際空港で、急に足に力が入らなくなりました。
胃のあたりが痛み出し、自分の身体じゃないみたい。
「あれ?あれ?」と戸惑っていると、巡回中の警察官が「どうしましたか?」と声をかけてくる。
「ちょっと具合が・・・」と言った途端に崩れ落ちた私。
警察官に抱えられて行った先は空港内の診療所。私の周囲は慌ただしくなってきました。
ソファに横になりながら何語で診察されるのだろうとぼんやり考えていると、名前を呼ばれて診察室へ。眼鏡をかけた優しそうな医師が英語で話しかけてきました・・・。

●医師:「どうしましたか」
○私:「胃が痛くて身体に力が入りません。」
●医師:「お昼は何を食べましたか。何か思い当たるものありますか?」
○私:「九龍地区で飲茶(ヤムチャ)食べました。いや、特別・・・・うーん」 
【診察されている間の私の頭の中 この時点で相当ストレスが溜まっていた】
「胃がキリキリするって英語でどう言った?」
「この単語どういう意味だった?」
「気分悪いよ・・・え、この単語は通じない?あれ?」
●医師:「注射しましょう」(軽い感じで)
○私:「えっ注射?いや、注射でない治療がよいです。薬はもらえないですか。」
●医師:「注射ですよ。(注射のジェスチャーぽい動き)注射。これからまたフライト長いでしょう。どこまで?」
○私:「注射でなく薬をお願いします」
●医師:「注射、注射」(注射器を指さしている)
○私:「薬がいいです。薬お願いします。薬です・・・薬です・・・」

最終的に「君、頑固だね。」と笑われながら、薬を処方してもらい服用後は診察室のベッドにフライトぎりぎりまで休んだのでした。
そして目的地に着く頃には薬も効いて全快。
最終目的地で会った中国出身の友人にこれを話したところ「注射してもらうよ」と一言。
そういえば、中国籍の人で日本の薬はなかなか効かないので注射お願いしたいって話しをしていた人に何人か会ったことがありました。
すぐに効くってことなのかな。




さて、その数年後、今度はブラジル・サンパウロ市に滞在していた時のこと。
日本→サンパウロ間24時間のフライトの疲れが残っていたのか、突然体調を崩してしまい、持病が再発。
宮崎県人会の皆さんのお世話になり(本当にお世話になりました)、関係者が付き添う形で病院へ行くことになりました。病院に向かう途中、頭の中では香港での体験がフラッシュバック。
いろいろなことを気分が悪くなる中ずっと考えていました。

病院へ一歩入ると、全ての案内表示がポルトガル語と日本語で書いてあるではないですか!
日本語が見えた途端になぜか安心した気持ちは今でも忘れません。
付き添いの方がここは日系人が建てた病院であることを教えてくれました。
なるほどなぁと思って前方を見ると、問診票を手に優しい雰囲気の看護師が近づいてきて私に一言。「ここでは日本語で問診も診察もできるから安心してくださいね。」一気に気持ちが軽くなったのは言うまでもありません。

診察室では、日系人医師に日本で受けている治療の説明など細かく症状を伝えられ、治療法も納得いくまで話ができて、一瞬いつも行くかかりつけの病院に来ているかのような錯覚に陥った私。いや、ここはサンパウロ市内。
診察と同時に検査があって、検査技師はポルトガル語だけしか通じず、その不安が私の顔に出ていたのか、技師さんはすぐに絵とかで説明しはじめました。
わかりやすさ100%で検査は無事に終了。
そして、診察の終わりに、薬の処方箋を書きながら医師は私に「あなたは1錠の3分の1を飲んで。1錠飲むと日本人にはかなり効きますからね。」
この時に思い出したのが、渡航前に日本にいる日系ブラジル人の友人と交わした衝撃的な会話。

☆友人:「日本の病院でもらう薬は効かないから、1日分を1回で飲むんだ」
△私:「???!!!どうして???」

友人が話していたことはこういうことだったのかと妙に納得しながら薬を受け取り、服用した後は3分の1でも速効。あまりの効き具合にかえって心配に。投薬の違いを、身を以て体験したのでした。
 

私は県内に住む外国人住民が暮らしやすいように、いろんな組織や人をつないでその環境を整える仕事をしています。
現在では、多くの生活情報がいくつかの外国語に翻訳されて発信されていることはあまりめずらしくなくなってきましたがまだまだ十分とは言えません。

宮崎では国際結婚をされている方々を中心に出産する例も多くあります。これまで会った方のほとんどが医療スタッフの優しさや細かいケアのこと、日本の医療の素晴らしさを熱く語ってくれました。それと同時に母国での周産期医療との違いに戸惑ったり、欲しい情報・必要な情報を受け取れなかったりと大変な思いをされた話をされる方々も多くいました。

相談を受ける度に、自分の香港やサンパウロで体験したことやその時の自分の気持ちを思い出しながら、外国人住民の立場に立って日本の病院や医療の世界を再び見ると、その良さや今まで気づかなかった点が見えてくるのが私の仕事の不思議なところです。

今では、ウェブサイトにいろんな言語と日本語で書かれている問診票が無料で公開されるなど「言葉」の面で支えるものが多くなっています。
言葉も大事ですが、各国で医療文化がそれぞれ違います。
それを宮崎に住んでいるみんなで一緒に教えあったり、知ったりすることも大切ではないかなと思います。 
地球のどこにいても「健康が一番!」はもちろんですが、もし病気になった時は、いろいろな違いに関係なく誰でも安心して病院へかかれる環境ができるといいなと思っています。
 
宮崎県国際交流協会では、宮崎県に暮らす外国の人のための医療ハンドブックをウェブサイトで公開しています。英語、中国語、韓国語が日本語と並んで表示されています。
http://www.mif.or.jp/japanese/modules/content005/


※医院/ビョンウォン/ospital/rumah sakit
タイトルの文字は全て「病院」の意味で、左から中国語(簡体)、韓国語、タガログ語、インドネシア語です。県内には約4,200人の外国人住民がいますが、国籍別でみるとこの言語につながる中国籍、韓国・朝鮮籍、フィリピン籍、インドネシア籍の方々が多くを占めます。宮崎は主にアジア圏とのつながりがあるのをおわかりいただけるのではないでしょうか。

*1:本来の表記は「碾法・・・「發蓮△呂靴換癲廖◆廁砲狼貉体」で表記します。
*2:「多文化共生」とは:総務省では、「多文化共生の推進に関する研究会」において、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として生きていくこと」と定義しています。

著者・写真:高柳香代
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いかがでしたか?

海外滞在時の病気、やはり不安ですよね…。
言葉の不安がある上に、注射するしないの問題、お薬の問題…。
病院にかかることで、不安が激増するのは可笑しな話ですよね。

思い出してみると、私もインドネシア滞在時に多くの病院にかかりました。
首都のジャカルタだと、日本人向けの病院が多く、日本語で対応してもらえるのですが、私の住んでいた地域は、日本人がおらず、初めのころは、言葉の問題があり、細かい症状が伝わらず苦労しました。
インドネシアのDrも必ず注射を勧めてくるのですが、高柳さん同様、私も断固拒否してきました。(笑)
この注射針は使いまわしではないだろうか…!?本当に病気を診断して注射と言っているのだろうか…!?
余計な心配事が頭の中をぐるぐる回ります。今となっては笑い話ですが、当時は生死を分けるくらいの気持ちでした。

インドネシア滞在2年目に、腎臓結石という大変痛い症状にも悩まされたのですが、これはさすがに首都のジャカルタに行き治療しました。(笑) 飴をなめていて、銀歯が取れてしまった時も…。
余談ですが、銀歯をはめ込む習慣のないインドネシア人は、私の銀歯にびっくりしていました。
日本語が通じるような整ったシステムの病院は、安心して通院できますし、経過をきちんと報告できるので、治りも早かったように思います。

高柳さんのコラムにもありましたが、誰でも安心して病院にかかれる環境が整うことで、在住外国人の方にも暮らしやすい街になるんでしょうね。海外で体験した出会いや出来事を思い出しながら、外国人の気分で宮崎の町並みを見てみたいと思いました。
宮崎が外国人にとっても住みやすく、安心して病院に行ける環境が整うことを願っています!

次回は、高柳さんがフランスに在住されていたときのお話をお届けする予定になっています。
それではNo.37もお楽しみに〜♪
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著者プロフィール
高柳香代(Takayanagi Kayo):
宮崎市出身。
東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター・多文化社会コーディネーターコース修了。
宮崎市を中心に九州内で外国人住民の生活支援などの活動を行っている。
学生時代に始めた国際交流のボランティア活動をきっかけに地域のボランティア活動に関わるようになり、学生時代のホームステイ体験、短期留学、研修、仕事をきっかけに国内外の人とのつながりを持ち続けている。
現在は(公財)宮崎県国際交流協会にて在住外国人支援事業や教育現場での多文化共生に関する講座・ワークショップを主に担当。
様々な国の映像作品と文字に興味があり趣味は映画鑑賞と読書。

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■問い合わせ先■
JICA宮崎デスク 国際協力推進員 崎田佳予子(Kayoko Sakita)
(元JICAボランティア:インドネシア 管理栄養士)
勤務先:(公財)宮崎県国際交流協会 カリーノ宮崎8F
TEL:0985−32−8457
Email:jicadpd-desk-miyazakiken@jica.go.jp
JICA九州HP URL:http://www.jica.go.jp/kyushu/
JICA宮崎デスクURL:http://www.mif.or.jp/japanese/
(※モバイルでは正しく表示されない場合がございます。 )

※『なんとかしなきゃ!見過せない55億人』⇒http://nantokashinakya.jp/
「なんとかしなきゃ!プロジェクト」は、あなたにできる国際協力を見つけていただくための活動です。

°-°-°よりよい明日を、世界の人々と。.。.:*・゜☆

〜 For a better tomorrow for all. 〜

・:*:・°’★,。・:*:・°’☆・:*:・

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