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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.60 親子の間で交わされる約束事
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 今からさかのぼること15年ほど前、私は、小学校5年生になる息子から一通の誓約書を受け取りました。その誓約書には、息子がこれからの進路をどんなふうに考えているかが書かれていました。県外の私立中学に進学したいこと、そのためには、どうしても塾に通いたいこと、そして、その授業料を出してほしいこと、そんなことが書かれていました。そして最後はこう結ばれていました。「最後までちゃんと頑張るので、協力はしないでいいけど、邪魔をしないでほしい」。私は、その誓約書にサインをすることを求められました。
 夫といえば、息子の通知表すら一度も目を通したことさえなく、「男の子はひたすら強くたくましく」が信条の放任主義でしたが、さすがに一人息子が、小学校卒業と同時に親元を離れて、県外に進学したいと考えていることを知ったときには、反対をしたのでした(ちなみに夫は、小学校から大学まで、一度も成績表に目を通したことはありません)。

 しかし、息子は自分で塾の手続きを試み、塾からの電話でそのことを知った私たちは、結果的に事後承諾と言う形で、息子の塾通いを承諾せざるを得ませんでした。塾に持っていく夕食用のお弁当も、息子ははじめのうちは自分で作っていましたが、さすがに私も「邪魔はしないけど協力もしない」という項目に関して、「お弁当」に関してだけは、協力をすることにしたのでした。
 息子はこうして、幼稚園から大学まで、自分の進路は自分で決定し、親の私たちはすべてにおいて事後承諾でした。幼稚園から大学まで母親の決めたとおりに進んできた私から見ると、本当にうらやましい限りですが、私がそうであったからこそ、息子には自分自身で選択するという道を選ばせてきたのかもしれません。

 さて、誓約書ならぬ契約書の話です。
 クリスマスの日に米国マサチューセッツ州のあるお母さん(Janell Burley Hofmanさん)が13歳の息子にiPhoneをプレゼントしました。そのiPhoneの箱には、彼女が作った使用契約書が同封されていました。

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グレゴリーへ、
 メリークリスマス!あなたは今日からiPhoneの所有権を持つことができます。やったね!責任感のあるお利口な13歳なので、このプレゼントはあなたに相応しい。しかし、このプレゼントと受理すると同時にルールや規則が付いてきます。以下の使用契約をゆっくり読んでください。私の親としての仕事も分かって欲しい。あなたを健康で豊かな人間性を持った、現代のテクノロジーうまく活用していける大人に育てなければならないといことを。以下の規則を守ることができなかった場合、あなたのiPhone所有権も無くなります。
 あなたが大好きでたまりません。あなたと何百万個ものメッセージ交換をするのが楽しみです。

1.これは私の携帯です。私が買いました。月々の支払いも私がします。あなたに貸しているものです。私ってやさしいでしょ?

2.パスワードはかならず私に報告すること。

3. これは「電話」です、鳴ったら必ず出ること。礼儀正しく「こんにちは」と言いなさい。発信者が「ママ」か「パパ」だったら必ず出ること。絶対に。

4. 学校がある日は7:30pmに携帯を私に返却します。週末は9:00pmに返却します。携帯は次の朝の7:30amまで電源オフになります。友達の親が直接出る固定電話に電話出来ないような相手ならその人には電話もSMSもしないこと。自分の直感を信じて、他の家族も尊重しなさい。

5. iPhoneはあなたと一緒に学校には行けません。SMSをする子とは直接お話しなさい。人生のスキルです。注:半日登校、修学旅行や学校外活動は各自検討します。

6.万が一トイレや床に落としたり、無くしたり、破損させた場合はの修理費用は自己負担です。家の芝生を刈ったり、ベビーシッターをしたり、お小遣いでカバーしてください。こういうことは起こります、準備していてください。

7.このテクノロジーを使って嘘をついたり、人を馬鹿にしたりしないこと。人を傷つけるような会話に参加しないこと。人のためになることを第一に考え、喧嘩に参加しないこと。

8.人に面と向かって言えないようなことをこの携帯を使ってSMSやメールでしないこと。

9.友達の親の前で言えないようなことをSMSやメールでしないこと。自己規制してください。

10. ポルノ禁止。私とシェアできるような情報をウェブで検索してください。質問などがあれば誰かに聞きなさい。なるべく私かお父さんに聞いてね。

11. 公共の場では消すなり、サイレントモードにすること。特にレストラン、映画館や他の人間と話す時はそうしてください。あなたは失礼なことをしない子です、iPhoneがそれを変えてはいけません。

12.他の人にあなたの大事な所の写真を送ったり、貰ったりしては行けません。笑わないで。あなたの高知能でもそういうことがしたくなる時期がやってきます。とてもリスキーなことだし、あなたの青春時代・大学時代・社会人時代を壊してしまう可能性だってあるのよ。よくない考えです。インターネットはあなたより巨大で強いのよ。これほどの規模のものを消すのは難しいし、風評を消すのも尚更難しい。

13.写真やビデオを膨大に撮らないこと。すべてを収録する必要はありません。人生経験を肌身で体験してください。すべてはあなたの記憶に収録されます。

14.ときどき家に携帯を置いて出かけてください。そしてその選択に自信を持ってください。携帯は生きものじゃないし、あなたの一部でもありません。携帯なしで生活することを覚えてください。流行に流されない、FOMO(自分だけが取り残されていると思ってしまう不安感)を気にしない器の男になってください。

15.新しい音楽、クラシック音楽、あるいは全員が聞いている音楽とは違う音楽をダウンロードしてください。あなたの世代は史上もっとも音楽にアクセスできる世代なのよ。この特別な時代を活用してください。あなたの視野を広げてください。

16.ときどきワードゲームやパズルや知能ゲームで遊んでください。

17.上を向いて歩いてください。あなたの周りの世界を良く見てください。窓から外を覗いてください。鳥の鳴き声を聞いてください。知らない人と会話をもってみてください。グーグル検索なしで考えてみてください

18.あなたは失敗する。そのときはこの携帯をあなたから奪います。その失敗について私と話し合います。また一からスタートします。あなたと私はいつも何かを学んでいる。私はあなたのチームメイトです。一緒に答えを出して行きましょう。

 この条件を合意してくれることを願っているよ。ここにリストしてあるほとんどの条件は人生をうまく生きるための条件にも当てはまるものだから。あなたは常に激変していく世の中で成長しています。とてもエキサイティングで気を引く体験だと思う。できるだけシンプルに物事を考えて行ってください。どんな機械やガジェットよりも自分のパワフルな考え方と大きな心を信じてください。あなたが大好きなのよ。あなたの素晴らしいiPhoneを楽しんでね。
                                            母より。

翻訳:打村明、引用源:Gregory’s iPhone Contract
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 契約書の全文を書き写してみました。どの項目も私の裁量では割愛できなかったからです。以前、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での伝説的スピーチも全文を掲載したかったのですが、あまりにも長すぎるので省略しました。しかし、私自身は、素晴らしい文章との出会いは、人生を変えるほどの力を持っていると信じていますので、このコラムを読んでくださっている皆さんに、そんな文章との出会いの機会を作ることは大きな意味があると思っています。今回、この契約書の内容は、携帯電話という便利な道具をいかにお子さんたちに与えるべきか、そのことを深く考えているお母さんたちがほとんどだと思うので、掲載することにしたのでした。

 私自身、毎日ブログを書き、こうして月に一度コラムを公開しています。自分の考えをたくさんの人に知ってもらえることはとても幸せなことではありますが、私自身が知らないところで、私の文章が一人歩きをしていることに対して、恐ろしい気もしているのです。「個人情報保護法」という法律を成立させなければならないほど、個人情報が巷には溢れています。携帯電話はいわばその手助けをする「両刃の刃」なのです。この「便利な道具」でもあり、「人を攻撃する武器」にもなる、「常に進化している科学の産物」について、親子で話し合う機会を作るきっかけになったら、そう思っています。

※上記の契約書の全文は、以下のページから引用しました。もっと詳しくお知りになりたい方はこのアドレスを。
http://hana.bi/2013/01/13sai-iphonekeiyaku/



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2007 | 12
著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)

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