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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.55 偶然が導く必然のご縁
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 先月の『易経』に関するコラム。読んでくださった方々の感想は、私にとって実に興味深いものでした。それぞれの人が今どんな環境にいるか、どんなことを考えているか、そんなことが読み取れたからです。そして、その特徴は、年代によって共通のものがありました。
 ひとつの文章を読んで、これほどまでに思うところが違うのか?ということも、興味深かったけれど、一番感じたのは、やはり、年を重ねるということは、それなりの経験を積み重ねていくことであり、若さを失っていくのとひきかえに、そこはかとなくこぼれ出るような、輝く知性と智慧をおのずと身につけていくものなのだと思い知りました。
 もちろん、そのおかれた環境によって、それぞれに感じることがあるでしょう。年齢的なことに加え、常にたくさんの人に囲まれて仕事をしなければならない立場にあっては、「陽が善」「陰が悪」と考えざるをえないのかもしれません。つまりは、陽=プラス思考、陰=マイナス志向ととらえ、あくまでも、陽を追及してしまうのかもしれないということです。
 しかし、ここではっきりと覚えておかなければならないのは、人を陰と陽に分けることが易経の本質ではないということです。つまり、誰でも陽と陰の部分を持ち、陽だけの人も陰だけの人もいない。また、だれしもが、陽の状態が続くわけでもなく、陰の状態が続くわけでもない。だから、人を陽の人、陰の人と分ける手立てが易経なのではなく、誰しもが持っているその両極の変り目に、いかに、自分の置かれている状況を把握し、自分は今何をなすべきかを見い出し、どうしたらより良く変われるかを読み取るのかということなのです。子育てに関していえば、それを終えてみて初めて、「ああそうだったのか」と理解できることもあり、だからこそ、人はその真っ只中にあっては、試行錯誤し、そして、それもまた大きな意味があるのです。

 オリンピックを観戦しながら、易経と照らし合わせて考えたこと、感じたことがあります。それは、どの選手も、その競技人生において、様々な挫折を経験しているのだなあということです。その挫折の時期を見事に乗り越え、自分の持つ能力を最大限に生かす努力を続け、素晴らしい復活を遂げるのです。つまり、その「挫折の経験=陰の状態」が、なければ、その才能がさらに開花する陽の状態を作り出すことはできないということです。「あのときの挫折やスランプがあったから、今があります」
すばらしい試合を終えた選手たちは、だからこそ、そういえるのです。あの世界最速のウサイン・ボルトもいっています。「みんなは僕を見放したけれども、僕は絶対に僕自身を見放さなかった」と。

 さて、先日、思いがけない再会がありました。宮崎県立美術館に「若冲展」を見に行ったときのことです。美術館に向かう途中で、「革工房」のお店を見つけて、ふらりと入っていきました。そこにいたのは、ずっと以前のコラム「縁ある人、万里の道を越えて引き合うもの」に登場した女性でした。県立美術館のショップにいらした方で、現在はそのショップもなくなり、その方とは会える機会を失っていました。ですから、こうして再会できたことに、私は、ほかならぬご縁を感じました。
「本当に偶然にこうしていらしたんですよね。なんだか、信じられない、鳥肌が立ちそうです」。思いもよらない出来事にその女性も驚きつつ、再会を心から喜んでくださいました。そして、もちろん、ハグをしたことはいうまでもありません。もしお時間があったら、是非、バックナンバーを読んでみてください。私が「アンドリュー・ワイエス」の画集を探しているのを知って、その当時、東京で開かれていた展覧会のパンフレットをくださり、私はワイエスの画集を手に入れることができました。また、『プラトニック・ラブレター』の表紙のデザインを考えているときに、「ウルトラマリン」と「セルリアン・ブルー」の絵の具を紹介してくださったのも、彼女でした。この二色の絵の具をもとに私が描き出した深い海の色が、あの本の表紙の原案となったのでした。
「縁ある人、万里の道を越えて引き合うもの」まさに、出会うべき人は、こうして神様が、必然とも思える偶然の機会を与えてくださるのだなあと思っています。

 本能のおもむくままに行動するとき、人は、明らかに偶然とは思えない出来事を引き寄せます。そして、それはまちがいなく、偶然ではなく、起こるべくして起こったことなのです。なぜなら、人の行動の大部分が、無意識の行動から成り立っているからです。そうやって考えると、行動のほんのわずかの部分である意識行動についてあれこれと考えることがいかに小さい行動しか生み出さないかと思えてきます。最近の私は、頭の中であれこれと考えないで、本能の部分に身をゆだね、脳に記憶された無意識の部分が果たしてどんな行動をとりたいと思っているのか、楽しみに待つようにしています。脳に記憶されたたくさんのデータ。それらは一生消えることはありません。ただ、無意識下にあるせいで、自覚できないだけです。必要に応じて、脳は、それらの長期記憶へとストックされたデータを引き出します。その膨大なデータをもとに出された指令によって、脳がいかに行動すべきかを判断するのですから、私たちが意識できる範囲で判断する行動とは桁外れに規模がちがってきます。

 あ、もうひとつ、これは出会いではありませんが「ご縁」に関する話です。私がこれまで、いくつもの夢を実現してきたことは前にも書きましたが、まだ実現していない夢のひとつに「外国への一人旅」というのがあります。いよいよそれを実現させるための資金作りを始めたいと、私は志も新たに決意をして、ある本を購入しました。それは、『半分の法則』という本でした。この本には、「目から鱗が落ちる」様なことがたくさん書かれていました。人として高い目標を掲げること。けれども、その半分が実行できたら、まずはよしとすること。そして、そのための方法が書かれていました。そうすることによって、確実に目標に近づけるのだ、というわけで、私は、まずは、目の前にある小さなことから実行しよう、そう思いました。先日、私はFacebookを開いて驚きました。シェアした写真に「いいね」を押してくださった方々の中のある名前に見覚えがあったからでした。それは、この『半分の法則』の著者さんと同じ名前であり、お友達として登録されていて、ずっと以前から、Facebook上で交流があった方でした。そして、その方が、まさにその著者さんご本人だったということがわかったのです。私はあらためてメッセージを送りました。そして、そのメッセージへのお返事に驚きました。今回のコラムの原稿に、私が同じような内容の文章を書いていたからでした。「必然とも思える偶然の機会」。私がこの本を手に取ったときから、そのご縁は、「偶然ではなく必然」となっていたのでした。

 「ご縁」。それは、目には見えません。でも、もし見えたとしたら、数え切れないほどのご縁の糸が、ひとりひとりの人間の体から出ていて、そして、限りなく遠くへとのび、時には切れ、時にはからまり、それはそれは大変な事態になっているかもしれません。想像してみただけで、思わず微笑んでしまいました。

 最後に、いつもこのコラムを読むと素敵なお手紙をくださる由香さんから、二番目のお子さんが産まれたとお手紙が届きました。お写真とともに載せることにします。この文章にも、目には見えない、大きな力に導かれたご縁のようなものを感じました。
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「琉蒼《りゅうあ》です。実は、出産一週間前に 同期生の親友が病気で他界、翌日は 実祖母が 老衰にて他界 と…、立て続けに 悲しみが ありました。出産予定日を何日過ぎても、次男が産まれてこなかったのは、何か 伝えたい事があったのかも、と感じております。授かった命… 亡くした二人の分まで大切にしていこうと思いました。」

2012-10-02 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)

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