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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.53 突き抜け体験
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での伝説的スピーチに始まって、私はこのコラムでも何度か彼について触れてきました。彼の愛読書である『あるヨギの自叙伝』という本を読み、その著者である「パラマハンサ・ヨガナンダ」に興味を持ちました。それからの私は、次から次へとつながっていく、たくさんの古の人々たちとの出会いが嬉しくて(もちろん書籍の中で)、実に何冊もの本のページをめくりました。そして、ある本の中に書かれているひとつの事実に出会ったとき、私は運命的なものを感じました。その事実とは、パラマハンサ・ヨガナンダから彼の師匠であるスワミ・スリ・ユクテスワ、さらにその師匠であるラヒリ・マハサヤにつながり、最終的に、そのさらなる師匠であるマハ・アヴァター・ババジにつながり、そのババジが私と同じ誕生日だったということでした。誕生日が同じ日になる確率は365分の1で、それほどすごいことではないと思われるかもしれませんが、私にとっては大きな意味を持ちました。生まれた日の持つ意味。そこにどんな意味があるのだろう、そうやって、たどりついたもののひとつが、『淵海子平(えんかいしへい)』でした。

『淵海子平』とは、今から千年ほど前に、中国の宋の時代に作られたものです。「四柱推命の原典」「運命学の原書」といわれ、その的中率は古今のあらゆる占いが及ばない驚異的なものです。人が幸せになることは、深い海の底で一粒の真珠を見つけるより難しいといわれています。しかし、人生のバランスを上手にとって、みんなが幸せになってほしい、という願いを込めて『淵海子平』と名付けられたのです。この世に生を受けた瞬間、魂はこの世で何をなすべきか、どのようなプログラムで修業していくかを決定します。生まれた年・月・日・時間の天体の位置によって宇宙のエネルギー波動をうけ、生態エネルギー波動はプログラムされるからです。『淵海子平』では年命・月命・日命・時命として生命の波動を星におきかえ、命式として読み取ります(とても複雑で、説明が難しいので、関心のある方は是非調べてみてくださいね)。私も、自分の生年月日時間を調べ、自分に該当する項目について読み取っていきました(私には「天徳貴人」という超ラッキー星が「時命」に出現しました)。

『淵海子平』は、四書五経のうちの『易経』が大きく影響しているといわれ、私は、その『易経』に大いに関心を抱きました。司馬遷の『史記』には、中国四千年の歴史の始めに、すでにこの『易経』が存在したと書かれてあり、ずいぶん長い歴史を超えて存在していることがわかります。そして、本来、「易」とは、人が他人の運命について占うものというよりも、自分自身を理解するため、つまり、自分の生まれてきた意味、自分のなすべきことについて理解をするための学問だといえるようです。本当に奥が深く、「スティーブ・ジョブズ」からついに、『易経』へとつながってしまいました(※ちなみに司馬遷については、三国志に登場したときに、諸葛孔明と対抗してとても印象に残りましたが、彼の人生における経験を考慮すると、とても興味深いものがありました)。

 こうして、私は、自分の人生が、学問や、文字を書くことに深く関わりがあること、文字を書くことで生み出すものが天職に関係あることなど、まるで、生まれたときから決まっているがごとくのような事実を、次々と突きつけられることになったのでした。そして、そんな中で、スティーブ・ジョブズはもちろんのこと、彼に影響を与えた人々が、「瞑想」という行為を人生に欠くべからざる行為として重視し、実行していることを知りました。
 脳科学者の茂木健一郎さんがダライラマ法王14世と対談したときのことです。瞑想に大変興味を持っている茂木さんが、ダライラマ法王に「瞑想時の意識の状態はどのように変化をするのでしょうか?」とたずねました。法王はこうお答えになりました。「科学者の研究によると、2、30年以上修行を積んだ修行者たちが瞑想しているときの脳の状態を調べてみると、驚くような脳の変化が報告されています。そういった修行者たちはたとえ困難に出合ったときでさえ平穏な心を失わずに維持することができるので、どのような問題に対しても現実的な対応をすることができます。どのようなときでも理性を失わずに、現実を正しく見ることができれば、問題を解決するための適切な処理をすることができるのです。その結果より幸せに生きていくことができるのであり、私もそう確信しています」

 私は1日のほとんどを一人で過ごすことが多いので、好きなときに好きなだけ思いをめぐらすことができますが、瞑想は、その「思いをめぐらすこと」とはまたまったく別の意味と価値をもっているのです。瞑想を経験した方ならご存知だと思いますが、瞑想をしている状態においては、心を「空」の状態に持っていかなければなりません。しかし、これが大変難しいのです。「空」の状態にしていくために、何段階ものステージを経験していくことになります。そうして、心に浮かんでくるさまざまなことを「すうっ」と手放すことができるようになります。そのステージを過ぎると、ある日、「つきぬけ体験」をするのです。それはとても不思議な、しかし、幸せな瞬間です。すべてを包み込む大きな存在を実感し、自分がその大きな懐に抱かれているような感覚になり、涙が溢れてきます。すべての存在に感謝をしたくなります。一度、この感覚を感じることができると、次の瞑想からは、自然にその感覚に入っていくことができるようになります。朝、このような幸せな時間を持つことは、1日の始まりにとてもいいスタートが切れることを約束してくれるのです。

 現代社会は、情報に溢れて、すぐにでもほしい情報が手に入ります。また、便利な道具もたくさんあり、コミュニケーションの方法も多々存在します。しかしその便利さとひきかえに、私たちの心は次第にもろくなっているのです。メールや電話によってすぐに相手の返事が受け取れることが当たり前になったら、すぐに反応がないことが苦痛に感じられるようになり、そうして、心が壊れていくのです。東京都にある月読寺で、常に「瞑想禅」に取り組んでいる僧侶、小池龍之介さんはいいます。「人はもっと、孤独や寂しさ、苦痛を大事にしていい。ここから心の落ち着きが生まれるのだから」。そうして、「存在意義に執着すればするほど、存在は薄くなり、存在意義など求めなければ、独特の存在感が備わる」として、「打たれ強さ、心の落ち着き、柔軟さ。これらをもっている人は、自然と品格と存在感が備わります」といっています。

 最後になりましたが、先月のコラムで、「メニエルの発作」のことを書いたことで、たくさんの方からお見舞いの言葉をいただきました。ありがとうございました。今回の発作で私が理解できたことがあります。それは、人間の体というものはすごいなあということです。最初にこの発作が出たのは、息子が2歳になる前くらい、つまり、息子がおっぱいを卒業して、オムツも取れたあたりからでした(私は、紙オムツと粉ミルクを一切使わずに子育てをしました)。次の発作は、トライアスロンのレースの後(「泳ぐ」「自転車をこぐ」「走る」というトレーニングを毎日何時間も続けました)。そして、今回は、3月から5月にかけての、母の2回にわたる大手術の後でした(お蔭様で母は元気になりました)。つまり、何かに一生懸命に打ち込んで、体にかなりの負担が来ているにもかかわらず、それが、自分の好きでやっていることなので自分の体が無理をしていることに気づかない。でも、その体の酷使が終わったとたんに、ふっと発作が起きるのです。つまり、体が、「はい、ご苦労さん。あなたは気づいていないかもしれないけど、体がかなり無理をしているから、ちょっと、これからは休んでね」という意味で、体を動かしたくても動かせないような状況にしてしまうということなのです。この発作が起こっている間は、体を普通に動かすことさえ制限されてしまうからです。私は、何かに打ち込んだら、われを忘れてしまうほど集中してしまうので、神様がこうして、知らせてくださるのだと解釈するようにしています。おかげさまで、今回の発作は、一週間ほどでおさまりました。ご心配をおかけいたしました。

 瞑想において大切なことは、心を空にすることによって体の声を聞くことです。私は、やっと最近、そのことが本当に大切なことであることを理解できました。「心の悲鳴」は聞こえやすいけれども、「体の悲鳴」は、なかなか聞こえない、それが「瞑想」と「メニエルという病気」によって、私が得たことでした。


※今月の涼しげな美しい写真たちは、写真家 「結実華」さんによるものです。

2012-07-02 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)

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