宮崎みんなのポータルサイト miten !でグルメ・イベント等の生活情報をチェック!
働いてミテン
ユーザー名:
パスワード:
トップ | 無料会員FAQ | サイトマップ | リンク集 |
すべて 食べる
遊ぶ 買う
キレイ 暮らす
健康 医療・福祉
でかけてmiten
買ってミテン
働いてミテン
ミテンの本棚  >  体で感じる・心が育つ

体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.23 おてんとう様が見ているからね
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 7年くらい前のことです。「湯布院映画祭」に参加するために別府から湯布院にバスで向かっていました。城島高原を過ぎたあたりで、一人の男性がバスに乗り込んできました。その人は、目がまったく見えない方でした。白い杖を持っていませんでしたから、たぶん、最近視力を失った方だと思われます。たった一人でどこに行くのだろう。私はその男性のことがずっと気になって、景色を楽しむ余裕はありませんでした。バスが終点に着き、乗客全員がバスから降りました。その男性は、バスから降りると、まず、待合所の入り口のガラス扉にぶつかりました。私は、あわてて駆け寄って、手を貸しました。どうやら、迎えの方もいないようです。「これからどこに行かれますか?」私がそういうと、「タクシーに乗せていただけますか?」と頼まれました。私は、その男性の手を引き、駅のほうに向かいながらタクシーを探しました。そして、しばらくしてやってきたタクシーに乗せてお別れをしたのでした。それから、100メートルほど歩いたときでした。小さな路地から自転車に乗って出てきた男性に、「おや、原田さん」そう声をかけられました。湯布院の旅館「Tの湯」を経営しているMさんでした(現在Mさんは引退し、娘さんが跡をついでおられます)。本当に偶然の出会いでした。「どれどれお昼でもごちそうしてあげよう」そういわれて、私は美味しいお昼をごちそうになりました。そして、先ほどの出来事を話しながら、「もしあの時、あの目の見えない男性に出会わなかったら、この広い湯布院の街の、あの時間、あの場所でMさんと出会わなかったし、こうして、この美味しいお昼のごちそうはなかったかもしれない。」私がそういうと、Mさんが「神様が原田さんにご褒美をくださったんだねえ」とニコニコ笑いながらおっしゃいました。それから、「Tの湯」に行き、こんどは、旅館の中のTea Roomで、本当に美味しい絞りたてのぶどうジュースをいただいたのでした。

 どうしてこのお話をしたかというと、今日、あのときの出来事と似たようなことがあったのです。私がいつものように、TSUTAYAに立ち寄ったときのことでした。「リッチブラザー リッチシスター」という本のカバーの写真に惹かれ、手に取りました。著者は、ロバート・キヨサキ、エミ・キヨサキ兄妹でした。ロバート・キヨサキ氏は、起業家、投資家であり、「金持ち父さん 貧乏父さん」の作者としても有名です。妹のエミ・キヨサキさんは、ダライ・ラマから得度を受け、カバーの写真には、尼僧として、袈裟を身に着けて写っていました。性格も生き方もまったく異なる二人の兄妹が、神・お金・幸福を求めて歩んだそれぞれの道を、赤裸々に語った500ページ近い本でした。私は、その本をほしいと思いましたが、買うのをあきらめました。今月、もう本を何冊も買っているし、すでにあるたくさんの本の置き場所にも困っていたからでした。後ろ髪を引かれながらTSUTAYAを出ると、私は、デパートに入りました。すると、私の視線の先に何か落ちています。それは、最初紙くずに見えましたが、拾ってみると、一万円札でした。すぐに近くにいた店員さんに届け出て、拾得物の手続きをしたのでした。それから30分もしないうちに、私の携帯がなりました。落とし主の方がお礼の電話をくださったのでした。
「もう絶対に見つからないだろうとあきらめて、店員さんとその話をしていたら、係りの人に連絡してくださって、お金が届いているということでした。本当に助かりました」
 気のせいかもしれませんが、電話の向こうの声は、少し涙声に聞こえました。私は相手の方の感謝の気持ちが肌で感じられたような気がして、嬉しくなりました。「神様・お金・幸せ」私の頭の中に、さっき手に取った本の、そんなキーワードがまだ鮮明に残っていただけに、なんだかそれが偶然ではなく、「まさに神様が、私に、お金に関することで人を幸せにしなさい」とミッションを下さったような気がしたのでした。先ほど、値段が高くて、いったんは買うのをあきらめた本を買ったのはいうまでもありません。そうして、帰り道で、湯布院での出来事を思い出していたのでした。次の日、私の元に、お礼の品が届けられました。私は、せっかく戻ってきたお金を私のために使わせてしまったことが申し訳なく、お礼のお電話をかけました。受話器で繋がった二人は、その後、お互いに目の前にいない相手に向かって、頭を下げあっていたのでした。私はそのとき、私たち二人のずっと上のほうに、目に見えない大きな存在を感じたのでした。先月のコラムでも書きましたが、何か大きな力をもった存在が、すべてを見通し、すべてを結び付けているようだと思う私の気持ちがわかるような気がするでしょう。

 大きな力を持った存在? それは、うまく言葉で表現することはできません。「おてんとう様が見ているからね」これは、私の祖母がよくいっていた言葉です。もしかしたら、この「おてんとう様」みたいな存在のことかもしれません。ネイティブアメリカンにとっての「Great Spirit:偉大なる精霊」というところでしょうか。

 さて、高校生の息子さんを持つお母さんが、こんなお話をしてくだいさました。
「原田さんのコラムを読んだら、なんだか急に息子をハグしたくなって、学校から帰ってくるのを今か今かと待って、玄関から入ってきた途端に、ギュッとハグしてしまいました。息子は、口では『いやあ』とかいっていましたけど、その割には抵抗しませんでした」
 なんて愛にあふれた素敵な親子なんだろう、私は、ニコニコしてお話してくださるのを聞きながら、そう思ったのでした。そのときの光景が目に浮かぶようでした。私がコラムを書いていて、幸せな気分になれるのは、そんなお話を聞いたときなのです。

 さあ、いよいよみなさんお待ちかね、私の今年のテーマは「10年筋肉」です。この言葉は、私のメンターの一人であるカリスマ編集者、飯沼一洋氏の言葉です。ひとことで説明すると、「すべてのことは10年間努力をした後に達成される」ということです。だから、「10年かけて筋肉を鍛えなさい」ということなのでした。筋トレをしたことのある方ならおわかりだと思いますが、筋肉は一朝一夕では身に付きません。毎日毎日、地道な努力が必要です。そうして、コツコツと努力を積み重ねていき、美しく逞しい筋肉になるのです。3年でも5年でもなく、10年というところが重要です。かける時間が長いほど、確固たる筋肉になるのです。筋肉=基盤力であり、その基盤力はやがて実力・実績として十年の間に熟成されていきます。私は、どんな人が一番強い人かと問われたら、「ひとつのことをずっと続けられる人」だと思っています。どんなに歩みがのろくても、あきらめずにコツコツと続けられる人ほど強い人はいないと思っています。だから、「10年筋肉」というテーマは、時として生き急ぎ、焦りがちな私にいい教訓となりそうです。   
 このコラムも10年続けられたら、すごいものになっているかもしれません。
2010-01-05 更新
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 11 | 12
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2008 | 02 | 03 | 06 | 07 | 08 | 10 | 11 | 12
2007 | 12
(1) 2 3 4 5 6 7 8 9 10 » 
PopnupBlog 3.0 Denali-1225 created by Bluemoon inc.  
e87.com(株式会社千趣会イイハナ)
富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART