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みやざき考古楽
私たちは、過去を見つめてはじめて今日を知り、未来を見通すことができます。
宮崎の歴史や文化について、考古学の観点から分かりやすく紹介します。
 
No.35 環境をめぐる考古学
東憲章 ( 県教育庁文化財課 )
 「考古学」とは、「過去に生きた人びとの足跡」から歴史を学ぶことである。大地に刻まれた遺跡、すなわち遺構や遺物を研究することで人類の歴史を復元するのである。そして、現在や未来に対する「教え」を導くのである。
 つまり、現代における様々な問題についても、考古学を通して考えていくことができるのである。

 20世紀に世界で頻発した戦争や紛争。その主たる要因は、格差や資源といった経済に起因する問題のようであるが、しかし、その根源を突き詰めていくと、自他の相違意識に基づく「民族問題」であると言えよう。
 ナチスによる人種と民族の意図的なすり替え、欧米列強に対する大東亜共栄圏の思想、イスラム教社会とキリスト教社会の対立など現代の問題も、国家形成期における隼人や蝦夷の存在、中華思想に基づく東アジア社会の動勢など、原始古代の出来事に共有する構図を見いだすこともできるのである。

 さて、21世紀の現在、世界規模で最も関心を集めているのは「環境問題」であろう。
「温暖化」「砂漠化」「乱獲・乱開発」「資源枯渇・食料不足」「異常気象」「自然災害」などキーワードだけでも枚挙にいとまがない。そして、こうした環境問題は、現代に限った話ではなく、考古学の立場からもアプローチが可能である。

 数千年、数万年単位で変動していると言われる地球の気温に関して、「温暖化」が引き起こした「縄文海進」と呼ばれる現象がある。今から約7,000年前、海水面は現在よりも3〜7m程度高く、平野部では現海岸線よりもかなり内陸に入りこんでいたと考えられている。この時期は、縄文時代早期の終わり頃であり、遺跡の分布〜特に貝塚の立地を検討することで、当時の海岸線を推定することができる。
 宮崎市内を例にあげると、大淀川河口から約8kmもさかのぼった跡江・柏田地区(相生橋近辺)に貝塚が存在しており、当時の海岸線がこの付近まで入り込んでいたことがわかる。
 貝塚とは、当時の人々が食べた魚貝や動物の骨などを棄てた「ゴミ山」であるが、堆積物の詳細な検討から、季節や水環境の状況なども推測することができる。関東地方では、東京湾を取り囲む広域的な貝塚の検討から、海岸線の変動や水質変化の状況などを明らかにした研究も知られている。

 また、南九州の広範囲で地表下約50cmに見られるオレンジ色のアカホヤ火山灰は、種子島に近い海底火山(鬼界カルデラ)が約6300年前に噴出させたものであるが、当時の日本列島で最も先進的な土器文化が花開いていた南九州の縄文時代早期の文化を一瞬にして消し去った大規模自然災害であった。

 こうした環境に関する問題に考古学の立場で迫る企画展が、西都原考古博物館で開催される。原始古代の環境問題を学ぶことで、21世紀の地球を救うことができる(かもしれない)。

   県立西都原考古博物館 企画展供 峇超をめぐる考古学」
   1月14日(金)から3月13日(日)まで  
   入場無料  10:00〜18:00  休館日:月曜日

2011-01-13 更新
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著者プロフィール
東憲章(ひがしのりあき)
(宮崎県教育庁文化財課勤務)
1966年都城市生まれ
筑波大学第一学群人文学類卒
県教育委員会にて埋蔵文化財の保護・調査に従事
99年より県立西都原考古博物館建設事業担当
04年同館開館後は学芸員として勤務
08年より現職
専門:日本考古学、地中探査
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