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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.143 入学式で事件が起きた!
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 あけましておめでとうございます。今年もこのコラムをよろしくお願いいたします。
 さて、息子は無事に公立小学校に入学することになりましたが、その入学式で「事件」が起こります。息子が入学することになった小学校は、官公庁に近い、街のど真ん中にありました。校区内のさまざまなところから新入学児が集まってきます。幼稚園出身の児童もいれば、保育園出身の児童もいます。息子が通っていた幼稚園からの入学児は息子以外には誰もいません。文字通りひとりの友達もいない環境へと飛び込むことになるのですが、息子からはそのことへの不安は微塵も感じませんでした。

 そして、事件が起こります。入学式が行われる体育館に子どもたちがクラスごとに集合し、式の開始を待っているときでした。私たち父母は子どもたちから少しはなれたところに座っていました。そのときです。1人の体の大きな男の子がすたすたと息子のほうに歩いてきて、息子を押し倒すと、馬乗りになったのです。突然、見知らぬ人間に押し倒されて馬乗りになられ、私は息子にいったい何が起こったのか分かりませんでした。もちろん、こんな光景を目の当たりにするのは初めてでしたから少なからず驚きましたが、だまって様子を見てみることにしました。
 息子は抵抗するでもなく、じっと相手の顔を見つめていました。そこに別の男の子がやってきてひとことふたこと何かをいうと、それを聞いた男の子は馬乗りになるのをやめ、何事もなかったように元の場所に戻っていきました。そうして入学式は始まり、無事に息子は入学を果たしたのでした。

 式が終わって家に帰りましたが、息子が何も話さなければあえて今日の出来事についてはたずねないことにしました。案の定、息子は何も話しませんでした。そして、次の日、何事もなかったかのように学校に行ったのでした。
 私は、入学式後のあの男の子との関係がどのようになったのか、息子が帰ってくるまで少しばかり気になっていました。ですから、学校から戻ってくると、さりげなく尋ねてみました。すると息子は、
「ああ、あの子ならもう仲良くなったよ」
さらりと、こういったのです。そして、すべてのいきさつを話してくれました。
 入学式の日、あの体の大きな男の子は、これからクラスメイトになる男の子の中で一番強そうな子どもにけんかをしかけたようでした。その相手が息子だったのです。
 しかし、息子はその挑発にのりませんでした。
「じゃあ、あのとき別の男の子はなんといってたの?」
 私は、一番気になっていたことを聞きました。息子のこたえはこうでした。
「その子はおまえより強いから、そのくらいでやめておいたほうがいいよ、っていったんだよ」。
 なるほど。まるで、「野生動物の世界」のようだと思いました。一番強そうな相手にけんかをしかけ、自分の地位を確立する。しかし、無益な争いはしない。そうして、上下関係や集団での位置関係を明らかにしていくのです。私はそう考えたとき、「ああ、この小学校に入学させてよかった」、そう思ったのでした(なぜなら、息子がいた幼稚園ではこのようなことは起こりえなかったからでした)。
 こうして、息子は日を追うごとに友達を増やし、幼稚園のときと同じように、楽しい学校生活を送るようになるのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、話は変わります。30年前、私はある児童文学の同人誌に所属していました。入会して2年目の作品発表時に、原稿用紙150枚くらいの作品を発表したいと思い、会の責任者の方に申し出ると、同人の会費とは別に、印刷代として2万円を払うようにいわれました。その当時の私にとって2万円は大金でしたが、どうしても作品を発表したくてお金を支払いました。そうして、同人誌に発表したその作品が「岩崎書店」という私の大好きな出版社の目に留まり、単行本として出版されることになったのです。それが『麦原博士の犬語辞典』でした。続編の『麦原博士とボスザル・ソロモン』も出版され、この2冊の本は合計で5万部ほど売れました。2万円の出費でしたが、250倍の印税となって返ってきました(後日わかったことですが、同人誌での作品発表に関して追加の会費を払う必要などまったくなかったようで、すべてその会の責任者がひとりで、私の作品の発表を阻止しようとして画策したことでした。私はそれを機に同人誌を脱会しました)。

 また、大学院入学の際にも、学費としてたくさんのお金を必要としましたが、その後、大学院で得た知識や経験を生かして学費以上の収入を得ることが出来ました。
 ヨーロッパ旅行の費用も、児童文学のコンクールに入賞して得た賞金で捻出することができたし、これまで購入した5000冊を超える書籍代も、自分の知識や経験を深めるために大いに役立ち、さまざまな形で自分のところに返ってきています。
 多額の出費をするとき、ためらいはつきものですが、結果的に自分への投資は有形無形に自分へと返ってきます。その場合、「出費しただけの元を取ろう」などとは考えないことです。それが自分にとって必要だと思ったら、身銭を切ってでも自分に投資してみることです。若ければ若いほど、さまざまな経験は自分の血となり肉となります。難しいと思われることや苦しいと思われることほど、将来、何倍にも有益なものに形を変えて自分に返ってきます。だから、自分を信じて、どんな壁が立ちはだかろうと、じゃま立てされようと、自分に必要と思ったことには投資をすることです。
還暦をとうに過ぎた私ですが、まだまだ挑戦したいことが山ほどあります。だから、みなさんも、自分への投資、そして、新しいことへの挑戦、今年は考えてみませんか? 

※今月の写真は、年の始めにあたり、おすすめの本を載せてみました。
2019-12-26 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)




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