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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.155 子どもたちに、どうか、紙の本を!〜前編〜
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 この子育てコラムも15年目に入りました。今回のコラムで155回を数えます。コラム1回が400字詰め原稿用紙に換算すると8枚くらいですから、合計すると1240枚ということです。こうして自分の思いを文章にして、たくさんの方に読んでもらえることは本当にありがたいことです。このような機会を与えてくださったことを心から感謝しています。

 このコラムを書きはじめた頃、私はすでに50歳を過ぎていましたから、子育てはとっくの昔に終わっていました。息子も20歳を過ぎた頃ですから、すでに大人です。でも、書く話題に事欠かなかったのは、息子が成人して、ようやく私の子育ての結果が出てくる時期だったからでしょう。そして、40才になって大学院で研究する機会を得たことで、息子が幼稚園に入った頃に芽生えた子育てに関するたくさんの疑問への答えを得ることができ、それを子育て真っ最中のお母さん方に伝えたいと強く思っていたからだと思います。ですから、これからも子育てにおいて心に残ったこと、感動したこと、気づいたこと、伝えたいこと、そして、お薦めの本など、このコラムで書いていきたいと思っています。

 さて、早速ですが、最近、とても興味深い本に出会いました。これまでの価値観が大きく変えられてしまうような本でした。これまで当たり前に思っていたことは、まったく違う視点から見ると決して当たり前ではないということ、まさに「パラダイムシフト」とはこのことをいうのだと実感させてくれた本でした(これらの本は今月の写真たちで紹介しています)。

 ことに私が思ったのは、「今、私たちを支配しているもの」についてでした。自分たちが支配しているようで、実際には支配されているもの、そんなものがたくさん存在していることに驚いています。
 たとえば「時間」。自分たちが時間を過ごしているようでいて、いつも時間に追われているような気がします(なんだかミヒャエル・エンデの『モモ』のお話を思い出してしまいました)。それから、「お金」、さらには衣食住のすべてにわたって。これらのものは人類の進化がもたらしたものばかりです。そして、それらによって得られた便利さと引き換えに、私達は多くのものに支配されてしまっているような気がします。

 さて、現在、一番私たちを支配しているもの。それは何でしょうか? 答えは「携帯電話」です。今、「携帯電話がなくても生きていける人?」という質問をして、「はい」と答えられる人はどのくらいいるでしょうか? 朝起きてから寝るまで携帯電話に触っている人さえいるかもしれません。一見、自分の意志でそれを操作しているようでいて、実はそれに支配されているのです。自分の頭で考えているような気になっていますが、実は、携帯電話からあふれ出ているたくさんの情報を眼で追っているだけなのです。

 今月ご紹介したこれらの本は、「人類が太古の昔から現在において何に支配されてきたか?」、さらには「これから訪れる未来において、私たちがどう生きるべきか?」を教えてくれています。
 これらの本の作者は歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏。
 ハラリ氏はこれらの本の中でこんなことをいっています。
「やがて私たちはこの全知のネットワークから、たとえ一瞬でも切り離されてはいられなくなる日が来るかも知れない。私のことを私以上に知っていて、私よりも犯すミスの数が少ないアルゴリズムがあれば十分だ。そういうアルゴリズムがあれば、それを信頼して、自分の決定や人生の選択のしだいに多くを委ねるのも理にかなっている。
 データ至上主義が世界を征服することに成功したら、私たち人間はどうなるのか?
 最初は、データ至上主義は人間至上主義に基づく健康と幸福と力の追求を加速させるだろう。
 ところが、人間からアルゴリズムへと権限がいったん移ってしまえば、人間至上主義のプロジェクトは意味を失うかもしれない。(中略)(人間よりも)はるかに優れたモデルがすでに存在するのだから。人間はその構築者からチップへ、さらにはデータと落ちぶれ、ついには急流に呑まれた土塊のようにデータの奔流に溶けて消えかねない」と。

 そして、ハラリ氏が今、一番気にかけていることは子どもたちのことです。
 テレビでのインタビューで、ハラリ氏はこういっています。
「子どもたちは歴史上初めて、成長したときどんな世界になるのか分からない時代を生きるのです。将来働く環境や人々の絆がどんなものになるのか想像もつかないのです」。
「どうしたら良いでしょうか?」
 質問者にそう問われて、ハラリさんは答えます。
「最も大切なことは自分自身を知ることだと思います。月並みかもしれませんが、自分が何者であるのかを理解することです。テクノロジーを追い求めるだけでなく、現状に満足する方法を学び、自分の内なる考えを深く理解することに時間を使うべきなのです。
 あなたの心はどんな声を発していますか? あなた以外にあなたを理解できる人は誰もいません。他の誰もあなたの頭の中をのぞいて見ることはできないのです」。

 5冊にわたるこれらの膨大な本の内容を短く説明することは不可能ですから、是非本を読んでみてください。といっても、私の薦めに従って、実際にこれらの本を手にとって読まれるお母さんはどれほどいらっしゃるでしょうか? お母さんご自身が本を読まないのに、子どもたちが本を読むようになるとは思えません。本を読んでいるお母さんの後ろ姿を見て、子どもたちは育つのです。本を読むという行為は、子どもたちのその後の未来にとって大きな意味を持っているのです。それについては、来月の「子どもたちに、どうか、紙の本を〜後編〜」に続きます。

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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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