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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.148 人生を変えるような出会いPART2
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 先月のコラムで、「人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできること、それがおまえの得意なもんだ。それが見つかればしがみつけ。必ず道は開く」。
 NHKの朝のドラマ『エール』の中で、主人公の裕一少年に担任の先生がいった言葉を紹介しました。
「得意なことを見つける」というと、なんだかむずかしいような気がしますが、こんなふうに誰かにいってもらえると、自分にもそんな得意なことがひとつはあるような気がしてきませんか?
 私はといえば、文章を書くことは少しも苦ではなく、むしろ、「今日から絶対に文章を書いてはいけない」といわれたほうが、ずっと苦しい、というか、もしそうといわれたら、「死んだほうがましだ」そう思うかもしれません。
「頭の中で考えていることを文章にする」という行為は、私にとってごく普通のことであり、あたりまえのことですが、あるとき友人たちにいわれました。
「それはあたりまえのことじゃないし、簡単なことじゃない。それはあなたの才能だ」と。
 考えてみると、私はいつも文章を書いています。

・このコラム:毎月400字詰め原稿用紙約8枚×12ヶ月:約100枚
・講評のために提出する児童文学作品:原稿用紙30枚×4作品:120枚
・公募のための長編作品や短編作品:約200枚

 合計すると原稿用紙400枚ほど(もちろん、これらは校正を終えて提出するものですから、そこに至るまでにはこの倍以上の文章が闇に葬られています)。
 これらが私の「年間のルーチンワーク」です。「ノルマ」ではありません。なぜなら、「ノルマ」のように「課せられる」ものではなく、歯みがきや食事をするように、日常的に私の生活の中に組み込まれているからです。むしろ、それをしないほうが不自然なことなのです。
 というわけで、私は「私の得意なこと=文章を書くこと」を見つけることができました。「文章を書くことは好きなこと」だと思っていましたが、「得意なこと」でもあったのでした。
「好きなことを見つけること。そして、それを続けること」。私はこのことを常にこのコラムの中で書き続けてきました。そして、「好きなこと」は「得意なこと」でもあることを、あらためて理解できたのでした。そうやって考えると、人には誰しも「好きなこと」があるはずですから、気づいていないだけで、その「好きなこと」が、いつか「得意なこと」に変わる可能性を持っているのかもしれません。

 『プロフェッショナル 仕事の流儀』というテレビ番組の中で、ケーキ職人の横溝春雄氏は、「プロフェッショナルとは?」と聞かれ、こう応えています。
「決めた自分の仕事を信じて、まずやり続ける人。そして、現状に満足しないで常に努力を続け、そして、最終的には感動を与えられる、そういう人がプロだと思います」。
 好きなことを見つけ、それをやり続け、常に努力し、それがやがて人を幸せにする。プロフェッショナルといわれる人々にはそんな共通点があるような気がします。
 横溝氏には、自分の人生に大きな影響を与える「師」との出会いがありました。ヨーロッパで修業していた20代、パン生地作りがうまくいかず追い詰められていたとき、雲の上の存在のような厨房の責任者が、言葉も通じない中、身振り手振りで1日寄り添い、一緒に失敗の原因を探してくれた。その時、その責任者がいったのが「君の失敗は僕の失敗だ」という言葉だったといいます。そのとき、横溝氏はいつか自分もそんな親方になりたいと思ったそうです。
 素晴らしい「師」を持つこと、素晴らしい「お手本」となるべき人物と出会うこと、そんな経験はあきらかにその後の人生をより豊かで充実したものへと変えていくでしょう。

 私にとって、「人生を変えるような出会いは?」とたずねられたら、真っ先にミス・パーカーとの出会いを挙げるでしょう。ミス・パーカーについてはこれまでのコラムでも何度か書いてきたので、記憶にある方もあるでしょう。彼女との出会いによって、私は180度変わったといっても過言ではないでしょう。その当時、72歳だった彼女と私の年の差は40歳以上ありましたが、彼女から私が受け取ったものは、無限大に等しいものでした。
 日本からマンハッタンへと住む場所を変えることで、「何に時間を使うべきか?」「誰と付き合うべきか?」そして何よりも、「1人でいる時間を充実させることが、自分を成長させる一番の鍵である」ことを彼女から学んだのでした。

 ミス・パーカーとは週に一度ほど会って英語で会話をしました。そして、彼女は私をさまざまな場所へ連れ出してくれ、私に「独りで行動することの勇気」を教えてくれました。
 彼女と出会うと、開口一番に「今日は○○に行きましょう」、そんな提案があります。そして、「レッツ、ゴー」キュートな笑顔でそういうと、72歳とはとても思えない軽い足取りで歩き出します。行き先は、美術館であったり、植物園であったり。ミス・パーカーはマンハッタンの素晴らしい場所を知り尽くしていました。70才を過ぎてなお、アクティブでいつも瞳をキラキラさせてマンハッタンを闊歩するミス・パーカーの姿は、まさにそう在りたいと願う私の素晴らしいお手本でした。

 マンハッタンには美術館がたくさんありますが、私が美術館巡りを好きになったのは、間違いなくマンハッタンでの生活とミス・パーカーがきっかけでした。これまで数え切れないほどの絵画を観てきましたが、絵画と触れ合う時間は、私の作品へのインスピレーションを与えてくれました。精力的に長編の作品を書き始めたのもこのころです。
 午前中は、週5回、コロンビア大学での英会話の授業を受け、午後から街に繰り出します。そして、街の探索を終え、夕食の買い物をしてアパートに戻り、その日感じたことを、日記に書きます。そんな毎日を繰り返す中で、少しずつ作品を書き溜めていったのでした。

 もし、あなたが「生き方を変えたい」「もっと成長したい」そう思ったとき、やるべきこと、それは、「住む場所を変えること」「時間の使い方を変えること」、そして、「付き合う人を変えること」です。そして、なにより「人生を変えるような相手と出会うこと」なのでしょう。
 マンハッタンでの生活は、これらの条件をすべて満たしていました。私は、この街で、生き方が変わり、人生が変わり、うんと成長できたのでした。

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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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