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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.142 国立大学付属小学校か?公立小学校か?
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 師走です。年を重ねるにつれて、月日の経つのが早く感じられます。
 さて、先月からの続きです。
 息子にとっての天国のような幼稚園生活は、私にとっては地獄のような日々だったと書きました。これらの日々が、私を新たなる道へと導いていくのですから、人生というのは本当におもしろいものです。「ピンチはチャンス」とはよくいったものです。
「子どもが元気で賢く育つには、親としてどんな子育てをしたらいいのか?」
 息子が幼稚園に通う日々の中で、さまざまな母親たちに接して、私の中にわいてきた疑問でした。

 息子の幼稚園での生活が1年近く経つころ、「幼稚園を変わりたい」という私の提案により、我が家は家族会議を開きました。夫は、中立的な立場というか、二人の好きにしなさいという考えでした。そして、息子と私の希望を聞いて、結論として、息子の強い要望で、私の提案は却下。私はその結果を受け容れる代わりに、幼稚園にかかわることは一切しない、という条件を出しました。幸いにして、年長さんになってからは親の幼稚園への送り迎えは必要なく、役員も引き受けなかったおかげで、私には平穏な日々が戻り、息子は「いちご組隊長」として、ますます充実した幼稚園生活を送ることになります。

 しかし、1年後には小学校入学が待っています。このままここでの幼稚園生活を終え、国立の付属小学校の試験を受けることになれば、私は、否が応でもこのままの環境に継続して身を置かなければなりません。なにしろ、私の希望は、息子を近くの公立の小学校へ通わせること。なんとか息子が公立小学校への入学を選択するという方向へと洗脳しなければ、そう思いました。
 その当時、我が家は官舎に住んでいましたが、30世帯ほどの官舎の住人の家庭は、転勤族が多いということもあって、例外なく子どもたちを近くの公立の小学校へと通わせていました。ですから、私は、その小学校に息子を連れて行ったり、運動会には、新入学児の徒競走に参加させたりして、通わせたいと思っている公立の小学校に、息子が少しでも愛着を示すようにさりげない努力を続けました。そして、「裕人(息子の名)は、制服を着て、制帽をかぶって、この官舎のお友達とはちがう小学校にひとりで通うのかなぁ」とか、「そうなったら、お友達は近くにいないから、遠くに遊びに行かなきゃ行けないけど、お母さんは連れて行ってはあげないよぉ」とか、今考えるとずいぶん姑息な手段で、なんとか公立の小学校へ行きたいというように洗脳してしまったようでした。幼稚園の担任の先生には、私が、公立小学校への入学を希望している旨を伝えていましたが、「裕人君は自分でちゃんと決めることが出来る子ですから、くれぐれもお母さんが変に洗脳しないように」と、釘を刺されたほどでした。

 年長さんになってから、幼稚園との関わりは少なくなりましたが、以前にこのコラムで書いたように、息子の「武勇伝?」はあいかわらず私の耳に入ってきました。ディズニーランドで体験した「トムソーヤーの小屋」が気に入って、早速自分で「家の設計図」を描き、「材木○枚、釘○本」などなどと書き加えて、担任の先生に提出したりしました。幼稚園ではそんな息子の要求を受け容れてくださり、「トムソーヤーの小屋」作りが、クラスの垣根を越えて始まりました。そして、完成した暁には、そのお祝いに、息子が屋根に上がって「せんぐまき」をしました。
「自由保育」「縦割りクラス」という付属幼稚園の教育システムは、息子にとって本当に有意義なものでしたから、私自身、ある意味「特殊な父母集団」さえ存在しなければ、公立小学校への入学にこだわることはなかったと思っています。とにもかくにも、天国のような幼稚園生活を過ごし、いよいよ、息子に選択のときが来たのです。

「このまま付属小学校に進むか? 近くの公立小学校に進むか?」 
「公立小学校」を選択するとなったら、これまでいっしょに幼稚園に通っていたクラスメイトたちとは別れ別れになります。まったく新しい環境で、小学校生活を始めることになります。そのことも視野に入れて、息子は選択をしなければなりません。さあ、果たして息子はどちらの小学校を選択したのでしょうか?

 私の洗脳の成果ではなく、息子は自分から「公立小学校」を選択しました。「近くにお友達がたくさんほしい」、それが選択の一番の理由でした。そして、それは大正解でした。なぜなら、その選択によって出会っていく友達は、息子にとって現在、そして、未来において大切な存在になっていくからでした。

「ひとりっこ」である息子にとって、「ともだち」の存在は本当に大きなものです。そして、新しい環境に置かれるたびに、その「ともだち」の数は増えていきます。幼稚園を選び、小学校を選び、中学校を選び、高校を選び、そして、大学を選ぶ。これまで、その選択のたびに、息子の「ともだち」は増えていきました。息子の小学校時代の友達は、今でも大切な友人であり、幼かったその顔が、精悍な顔立ちの青年になっても、彼らは、私に出会うと、街中でも嬉しそうに「ハグ」をしてくれます。

 今ふり返って、母親として思うことは、選択を迫られたときに、自分できちんと選択をすれば、どのような選択をしたとしても後悔はしないということ。問題にぶつかったとしても、全力でそれに立ち向かい、また、あるときはそれから逃げても、自分で自分の選択に正直であればそれでいいということ。そういうことかもしれません。
 今年もあと少しで終わります。いつもこのコラムを読んでくださって有難うございます。来年も、よろしくお願いいたしますね。
2019-12-02 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)




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