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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.119 延岡藩の修験1
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 延岡藩は日向国(宮崎県)北部に所在、高橋、有馬、三浦、牧野、内藤と藩主が代わった。高橋と有馬は外様、三浦以降は譜代。内藤延岡藩七万石。
 江戸後期、延岡藩には修験道組織として醍醐寺三宝院の袈裟頭光明寺、同上之坊、同愛山寺の当山派三系統と、聖護院年行事乗信院の本山派一系統があった(※1)。また、醍醐寺三宝院門跡末寺は光福寺、地福寺、光明寺の三寺院があり、光福寺が領内本寺を務め地福寺と光明寺はその末寺に位置付けられた。この中の光明寺は袈裟頭として当山修験を兼帯した。なお、延岡藩は城付地である延岡・高千穂と飛び地宮崎、飛び地豊後領(大分県)であったが、今回豊後の修験は対象から外した。

当山派修験

袈裟頭光明寺
 真言宗萬寿山蓮華院光明寺は恒富村古城(延岡市)に所在し、寺伝によると養和元年(1181)土持氏の井之上城(古城山)の鬼門に創建された。土持氏から寺領300石を給され代々同氏の祈願寺となり、戦乱の世寺房の荒廃は数度に及んだが、慶長19年(1614)有馬氏が延岡に入封したとき寺領100石を給された。三浦、牧野、内藤と領主が代わるが光明寺は存続(※2)、年代は不明だが醍醐寺三宝院門跡末となり当山派修験兼帯袈裟頭を務めた。

 境内に淡島大明神を祀る。本堂脇に鳥居が立ち宮崎に於いては見慣れない景観を呈するが、修験道の本義神仏混淆の姿を今に見ることができる数少ない寺院である。
 明治4年(1871)廃寺となるが明治12年復立し現在に至る。




醍醐寺文書「日向」から光明寺分をみると、
 寛延二年(一七四九)十月二十一日
  延岡ケサ頭光明寺恵龍 出
 宝暦十年(一七六〇)二月十四日
  延岡恒富村光明寺高寛 ケサ頭継目 
 天明二年(一七八二)六月五日
  延岡恒富村光明寺ケサ頭継目
 寛政十二年(一八〇〇)三月二十五日
  延岡恒富村光明寺祐清 ケサ頭継目御書出香衣前黄衣 
 天保二年(一八三一)四月二十四日
  延岡光明寺祐実 ケサ頭継目二通 
 文久四年(一八六四)六月八日
  延陵臼杵郡恒富村光明寺祐章 頭職継目次第寺外ニ香衣
  御会符出替

住職が代わる度に袈裟頭職が授与されていることが分かる。寛延2年(1749)恵龍の項に「出」とあるが出世のことと思われる。これは近世当山派の最上位官位の一つ、この位のみ磨紫金袈裟(ましこけさ)の着用が認められていた。(※3)

光明寺配下山伏 (文政2年)
 感応院、真応院、杉本院(恒富村)
 威徳院(岡富村)
 明実院(大貫村)
 実善院(久保山村)
 来照院(曽木村)
 長水院(北方村)
 快堯房(加草村)
 吉祥院、宝勝房(山陰村)
 吉本院、覚龍院、峯本院、盛覚院、宝龍房(福瀬村)
 大宝院(寺迫村)
 大仙院(高千穂三田井村)、大乗院(高千穂岩戸村)
 慶寿院(御料塩見村)、乗寿院(御料冨眤)、賢順房(御料財光寺村)
の22か院であった。(※4)

 塩見村や冨高村、財光寺村(日向市)は御料つまり幕府領で、延岡藩では無かったが袈裟頭とその配下という主従関係を保っていた。

脚注
※1「延岡今山八幡宮文書 延岡寺院本末社家山伏帳」今山八幡宮所蔵
※2『宮崎縣史蹟調査』宮崎県、「堂宇再建記念碑」(光明寺境内))
※3宮家準編『修験道辞典』東京堂出版
※4内藤家文書「社人修験面附 文政二卯年五月改」明治大学所蔵

参考資料 前田博仁著『近世日向の修験道』鉱脈社
2019-10-24 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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