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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.117 薩摩藩は門戸を閉ざし鎖国を行った(1)
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 厳しく制限した薩摩入国

江戸幕府は外国との交易を制限するつまり鎖国をしていた。薩摩藩は他藩との交流を断ち日本国内での鎖国、対外的には幕府から鎖国を強要されていたので、いわば二重の鎖国をしていた。その最大の理由は琉球や清(中国)との密貿易で、幕府は長崎を開港してオランダと中国の交易を行っていたが、幕府以外が外国との交易をすることを禁じていた。しかし、薩摩はこれを行っており幕府に漏れることを極端に警戒した。
 寛文7年(1630)7月に次のような触れを出している。
「他国に売ることを禁止している品物(密輸品)を密かに買っている者がいるが、規定の手形所の判形以外は、誰の証文でも荷主を留め置いて検査すること」(『古今山之口記録』)
 これは番所役人へ出した通達であるが、藩外持ち出し禁止している物品を持っている者に対する対処を示したもので、決った売買手続に従っていなければ、誰の証文であっても通してはならないというもので、抜荷(密輸品)買いを非常に警戒した。

 元禄4年(1691)にも抜け荷禁止の通達を出している。この通達には抜け荷の手口まで具体的に示し取締りの盲点を指摘している。その概要は、「琉球や清の荷物改めについて、毎度申し渡しているとおりであるが近年抜け荷が発覚している。手口は布団など寝具や砂糖を入れた樽の中に糸や反物を入れ込むというもので、商売人が他国へ出るときは十分念を入れ諸道具を改めること。藩外への持ち出しを禁止している白糸・縮緬・紗綾・綸子そのほか唐物(中国製品)を持っていれば穿鑿し、荷主は留め置いて宿次ぎを以って早々に申し出ること」とある。
 他国売買禁止物品は宝永5年(1708)寺柱番所(三股町)に通達された文書によると、
「刀・塩焇・鉄砲・数奇道具色々・掛物の類・真綿・琉球細布白地縞・琉球下布白地縞・琉球紬・琉球芭蕉布・琉球香の類・泡盛酒・中国の墨蹟・中国の絵・ほらの貝、その他」である。
 その中で琉球や唐の物は芭蕉布や香の類、泡盛、琉球の草木で、中国製の墨蹟、絵など、この禁輸物品は幕末には品数が増えている。
 他国の者が商売で薩摩領内に来たら、手形(パスポート)や商売の品、持参している金子など丹念に調べ、特に疑うべきものがなければ番所を通してもよいが、そのとき何月何日に番所を通したことなどを記した付け状を渡し、鹿児島問屋へ行くように申し渡し、鹿児島問屋へ行かないうちに、領内の諸所に滞在し商売をしていれば直ちに止めさせ、外城へ順送りで立ち退かせよというのである。領内での商売を許されれば滞在日数を決め、その旨を書いた付け状を渡し、役人のもとへ行かせるようにしている。
 役人は問屋からの付け状を確認し、当初申請した日数を過ぎていれば追い帰し、暫くの間も滞在を許さないようにした。鹿児島問屋とは、もともと商品を取り扱ういわゆる問屋であったが、後にその機能は藩内に入る商人や旅人を管理する役所となった。
2019-08-28 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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