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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.185 愛宕神社夏祭りのダンジリ喧嘩
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会副会長 )
 佐土原愛宕神社夏祭りは、旧暦6月23・24日(現在は7月24日に近い土・日曜)に行われ、平成30年は7月21日(土)、22日(日)に行われた。
 愛宕神社は旧称愛宕大権現といい養老2年(718)の創建とする。祭神は火之加具土神(ひのかぐつちのかみ)、天之児屋根命で、中世は愛宕将軍地蔵と呼んで武士は武人の神、庶民は火難除けの神として信仰が篤かった。
慶長8年(1603)島津以久(ゆきひさ)が佐土原領主となると、愛宕大権現は祈願所の1つとして社領10石を給された。

 明治2年(1869)城が佐土原から同村の広瀬へ移ったことに伴い士族も広瀬へ去り、佐土原は商人主導の町として発展した。明治4年(1871)の廃藩置県で藩から支給されていた禄が無くなり、愛宕神社は佐土原村字佐土原町の人々を氏子とした。ダンジリ喧嘩は商人の意気高揚として受け継がれ、若者の通過儀礼ともなっている。
 夕方6時10分、神輿が愛宕神社下宮を出立し町内巡幸となる。少し遅れて赤と青のダンジリが続き、「いろは口説き」総踊りが上田島交差点へ向かう。メイン通りは歩行者天国となり、フライドポテトやジュース・ビールの飲み物などの屋台が連なる。路上では子供ダンジリが通り、園児によるひょっとこおかめ踊りの披露があり、多くの母親たちが盛んにスマホで踊る我が子の写真を撮っていた。東春田交差点近くにステージが設えられ、カラオケ大会が行われるなど祭りは盛り上がった。午後8時前御旅所となっている本町公民館に神輿が着き、神楽御神屋正面に安置され、続いて神事が行われ神を迎えて巨田神楽7番が奉納された。
午後8時半頃、町内を巡っていたダンジリが上田島交差点に到着、見物人が歩道から車道に出ないよう厳重な警護のもと、ダンジリ喧嘩模擬戦が行われた。勝敗を決めない模擬戦ではあったが、ダンジリと見物者との距離が近く迫力は満点であった。

 翌日は午前9時半から神輿の町内巡幸があり12時には愛宕神社に帰った。午後5時30分から旧国鉄妻線(廃止)西佐土原駅跡地で、ダンジリ喧嘩本戦が行われた。不慮の事故が起きないようダンジリと見学者の間隔が広く取られ、さらに警察官、警備員の配置も計られていた。太鼓台を組み合わせて双方が押し合う。太鼓を打つ若者はダンジリが傾こうが倒れようが打ち続けなくてはならない。太鼓が止むと負けとなる。
 知人は本戦より担ぎ手の表情、担ぎ棒のきしむ音、掛け声、怒号が間近で体験できる模擬戦の方が迫力があると言った。
 宮崎県内には太鼓台が登場する祭りが、延岡市北浦、同市祇園、同市島浦、日向市細島、門川町尾末、都農町川北、高鍋町高鍋、西都市妻、佐土原町上田島、国富町本庄にある。
2018-12-11 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会副会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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