宮崎みんなのポータルサイト miten !でグルメ・イベント等の生活情報をチェック!
チラシ特集2017 4月
ユーザー名:
パスワード:
トップ | 無料会員FAQ | サイトマップ | リンク集 |
すべて 食べる
遊ぶ 買う
キレイ 暮らす
健康 医療・福祉
でかけてmiten
買ってミテン
働いてミテン
ミテンの本棚  >  みやざき風土記

みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.204 宮崎神楽の舞処諸相(3)
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
椎葉神楽
 椎葉村では本来民家を神楽宿にするが、近年公民館を使用することが多くなった。舞処を御神屋というが保存団体によっては美講屋、美神屋、御高屋などの文字を当てる。御神屋の一角に神棚を設けて、注連を張り両脇に榊を立てる。正面に「高天原」という種籾を入れた叺を置き神籠(ひもろぎ)とする。御神屋には彫物を巡らし、中央に雲と呼ぶ天蓋を下げる。一般に椎葉では外神屋を作らない。

 尾前神楽は舞殿で奉納され、正面の一段高くなった舞台が御神屋となる。中央の神棚に高天原の叺を設置し、それに3本の白幣を挿し、高天原の前に板起こし、神事で使用する猪首を供える。御神屋には色シデを巡らし、天井には細切りの金銀紙で装飾した円形の天蓋を吊るす。
 向山日添神楽は神棚に榊、その前に白幣4本を立てる。長押に鳥居の切紙を張り、左右に鎖状になったシデを垂らす。御神屋の天井中央から赤・黄・青・白の布を四隅に張り、周囲はシデと榊葉を下げる。その下に控えの舞手が座し、その中で舞が演じられる。これは追手納や向山日当の神楽でも見られる。
 不土野神楽は御神屋正面に神座を設置し、榊2本を立て枝にシデ多数を下げる。棚中央に鏡と幣を置き、長押にシデを下げた縄を張り巡らす。天蓋はなく猪首の奉納があったときは御神屋中央に吊るす。

願神楽
 大病を患ったとき平癒を祈念し、全快したとき注連を立てる「願神楽」があった。椎葉では「注連の願」といい、それが行われると御神屋飾りや演目がなど全てが盛大になった。しかし願立てする人の経済的負担も多大で、次第に行われなくなり、神楽の保存継承のため、栂尾では3年に1度、大河内では4年に1度、嶽之枝尾では毎年行われるようになった。

 栂尾神楽は拝殿で奉納され、正面神棚に注連や輿を安置し、三間四方の板の間にカーペットを敷き舞場とする。御神屋の長押に赤布と色シデをつけた縄を張り巡らす。御神屋の天井中央に四角の雲という天蓋を下げ、演舞のとき間断なく前後左右に揺らす。

 栂尾の願神楽は「大法の注連の願」といい、一般には3年毎に奉納される大神楽で知られる。「大法の注連の願」に限って舞う演目は「しめほめ」や「綱切り」など10演目、着面舞は手力など9演目があり、平年の例祭神楽より大幅に多くなる。
 大法の注連は「横ぬき」「四天返し」など33本の幣を挿して祭壇中央に、左右には平年神楽のときのやや小ぶりの注連を添える。

 大河内神楽は「注連の願」という大神楽を奉納する。内神屋に相対して境内に高さ5〜6mの孟宗竹1本、その左右には竹と常緑樹に柴垣を立てる。最頂部に「我長三国」という白幣を立て、幣の柄に日の丸開扇3面をつけ、男辰という青布と女辰の白布を左右に垂らす。竹の上部にワラ製円盤の「シュウタ」を2段つけ、横貫き・四天返の白幣32本を挿す。孟宗竹の下部に種籾を入れた叺、「高天原」を置き、その上に中央は天照皇大神、左に春日大明神、右に八幡大神の幣を立てる。竹柱、幣、高天原一体を「注連の願の注連」といい、その両脇に雌雄の藁蛇を置く。「注連」前の空間は外神屋で「注連引き」「蛇切り」など「注連の願」のときだけに演じられる演目が奉納される。天蓋は楕円形、内側は旭日と三日月、星を描く。

 嶽之枝尾神楽は「注連の大祭」と「平祭(ひらまつり)」の二種類があり、以前は3年に1度「注連の大祭」を催していたが、現在は保存のため毎年行っている。
 境内に外神屋を拝殿(内神屋)と向き合う形で設け、柴垣の中央に高天原と12本の注縄竹を立て、雄縄・雌縄2体の藁蛇を置く。なお、外神屋では嶽之枝尾神楽で最も注目される「宿借り」や「注縄引鬼神」が奉納される。
2020-07-14 更新
2020 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06
2019 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12
2018 | 02 | 03 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2017 | 02 | 03 | 04 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2013 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
2007 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
(1) 2 3 4 5 6 7 8 9 10 » 
PopnupBlog 3.0 Denali-1225 created by Bluemoon inc.  
e87.com(株式会社千趣会イイハナ)
富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART