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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.172 日向ひょっとこ踊り
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会副会長 )
 宮崎県の北部、日向市に「ひょっとこ踊り」という民俗芸能が伝承する。「ひょっとこ」とは火男(ひおとこ)の転、焚き火や竃(かまど)の火など火勢を強めるとき、唇をすぼめて息を吹きかけるが、その口が小さくとがった恰好の仮面を「ひょっとこ面」という。その面を被って滑稽に踊る踊りが「ひょっとこ踊り」。当初は「橘踊り」とか「ピーヒョロ踊り」と言った。
 「永田のひょっとこ踊り」は地元永田の眼科医橘公行が明治末上京したした折、見聞きした江戸神楽囃子を持ち帰り、青年たちに踊らせた事が始まりとされる。保存会資料に「明治三十八年(一九〇五)橘公行、長女弥生の初節供にひょっとこ踊りを踊る」とある。
踊りは狐・ヒョー助・若者・オカメ・神官の踊り方と笛、太鼓、鉦の拍子方で構成される。

 衣装は赤が基調、豆絞りの手拭で頬かむりする。狐はキツネ面を着け頬かむりする。白長袖の下着に赤のジュバンを羽織って白の帯を締める。下衣は白股引に白タビを履く。オカメは留め袖の赤着物に太鼓帯を締め、頭に手拭を被り足に白タビを履く。ヒョー助と若者は同じ格好。赤ジュバンに長褌、足袋は黒。ひょっとこ面を着け頬かむりする。ヒョー助と若者は差出した手先に視線をやり、首をひと回しして手を元に戻す。そのときカカトを浮かし気味にして、身体を大きく後ろに引く。狐は両手を拳(こぶし)にしてぐるりと大きく円をえがいて胸の前に揃える。オカメは立ち姿のまま優しい娘を演じる。
 日向市財光寺の五十猛神社では、昭和30年から40歳になる男たちが入厄の祓いにひょっとこ踊りを奉納、現在も続いている。
 県内では他に見られないユニークなこの踊りは、昭和50年代頃から県内各地に広まり地区の祭りやイベントで見られるようになったが、観客の「うけ」を期待して卑猥な動きを披露する団体もみるようになったことから、本来の正当な踊りを継承していくために市は平成4年「永田のひょっとこ踊り」を文化財に指定した。

 平成29年8月5日、「第34回日向ひょっとこ夏祭り」があった。日向市駅前の広場がメイン会場となり、駅周辺の通り7ヶ所に踊りゾーンが設けられた。参加団体を「連」といい、日向市内、宮崎県内は勿論、全国から109連1,989人(近年は2,000人を超える)の参加があった。この日、南九州に台風5号が接近し、6日は上陸の恐れがあるという生憎の天候で、遠来の連や災害対応に関係する人々の連など13連がキャンセルしたという。

 参加者内訳は、日向市47連1,047人、日向市を除く宮崎県17連219人、福岡県15連251人、宮崎・福岡を除く九州各県22連364人、九州外8連108人。悪天候が予想されたことで観客動員数は昨年より9千人少ない6万5千人だったという。

 宮崎県内には宮崎神宮大祭の神幸行列「神武さま」(8万人)、椎葉村の大和絵巻武者行列の「椎葉平家まつり」(2万人)などパレード祭りがある。同じパレード祭りの「日向ひょっとこ踊り」は日向市民だけでなく、宮崎県内はおろか九州各県さらに全国から愛好者たちが参加し祭りを盛り上げるところが、「神武さま」などと大きく異なる。
 日向市外から踊り手だけでなく応援する人々や子ども踊りの保護者など、多くの人々が日向市を訪れ、市内28の宿泊施設は満室、延岡や宮崎に宿をとるグループもあるという。
この祭りを県民こぞって盛り上げて宮崎県を代表するイベントにしたいものだ。

資料提供:日向市教育委員会、日向市観光協会、他ネットによる情報
2017-11-14 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会副会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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