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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.183 都農町の松原獅子
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会副会長 )
 宮崎県都農町松原に県内獅子舞と違った獅子舞が伝承する。宮崎神宮大祭の獅子舞や日南市の20ヶ所ほどに伝わる獅子舞とは、獅子頭や舞い方が異なっている。
 松原地区には香川県から移住してきた人が多く、大正5年(1916)都農神社大祭を見た松原地区の人々は、古さと讃岐の獅子舞を取り入れて都農神社大祭に協賛しようと話し合った。同8年獅子頭、太鼓、横笛、鉦が揃い、今川重八氏らの指導で讃岐の獅子舞が松原にできた。大戦後一時途絶えるが、昭和37年岡田周二氏が中心となり復活し現在に至る。

 獅子舞は獅子頭を操る前足役と後ろ足役の二人立ち。これは宮崎神宮や日南の獅子舞と同じだが、大きく違う点は獅子頭や舞い方である。
 一般に宮崎の獅子頭は木彫りだが、松原獅子の獅子頭は和紙を何枚も張り合わせた張子(はりこ)。粘土や木彫りで作った型に和紙を何層も糊で張り重ね、乾燥したら胡粉とニカワを湯で溶き、それを獅子頭に塗り強度を高める。顔は一見目と勘違いする大きな眉、その下にぎょろっとした目玉、額の両側に多量の毛を付けた耳、鼻の周りにも毛を付ける。讃岐獅子舞で毛獅子という獅子頭である。

 獅子の前には小学高学年女子が打つ太鼓が並ぶ。花笠を被り花柄の和服に赤布のタスキを掛け、背で結んだ先端を垂らす。下衣は赤の縦じまが入った袴。手足には青色の手甲と脚絆を着けワラジを履く。太鼓は胸の高さに台で据えられ、花笠の女子は軽快なリズムで時にジャンプしながら打つ。平成30年の都農神社大祭には10組の太鼓組が出演した。


 獅子は4頭、舞手は中高生男子。舞い始めは頭を地に着け尻を高くかまえ、ネコが獲物を狙う恰好に似る。太鼓の音に合わせ頭を振りながら立ち上がり激しく勇壮に舞う。数歩前に進みながら頭を高く掲げ、口を開けて舞う。時に前足後ろ足の舞手が観客に見えるように獅子衣装を高く振り上げ、跳ねる動作も加えて舞う。
 長い毛の耳、派手で大きな眉、その下に愛らし目、鼻の周りひげ状の毛を着ける獅子頭。さらに耳や目が動くというのは県内獅子舞になく、ユ−モラスで可愛い感じの顔は幼児も怖がらないようだ。

 松原獅子は地区で舞手などを構成していたが、少子が進む今日、現在は町民全てで獅子舞を支えている。
 大正時代、縁あって香川県から取り入れた獅子舞ではあるが、100年もの長きに亘って伝えられた獅子舞は、都農町民だけでなく宮崎県民も誇っていい素晴らしい文化財となっている。

参考資料:『都農町史 通史編』都農町 協力:岡田和巳氏
2018-10-09 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会副会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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